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【記事和訳】私たちがまだ知らなかったLee Knowのもうひとつの顔(Beauty+ 2022.2月号)

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真剣な姿も、いたずらっ子な顔も全部リノだ。リノの顔に隠れたリノ探し。

単独グラビアは初めてですよね? そうです。ひとりでグラビアを撮影するのは今日が初めてです。メンバーたちもいないし、ふだんメインになる僕らのチームの強いコンセプトじゃないからか、最初は心配でしたが、撮影しながらモニターをみてたら写真がよく撮れてました。満足です。ハハ。

日曜日の朝からスタジオに呼んですみません。今日の撮影がなかったら今頃何してますか? うーん。もともと早寝早起きなほうなんですが、最近生活パターンが変わったんです。昨日も遅く寝たから午前11時ごろに起きて昼ご飯を食べて運動して一日をスタートしてたでしょうね。午後は会社でごろごろしながら過ごしてたんじゃないでしょうか?(笑)

会社でごろごろするんですか? まず会社にいったらダンスを一回して、歌も一回歌うからなるべく予定が空いてるときは会社にいようとします。休みの日でも特別なことはしないから、むしろ仕事がある日がいいです。スケジュールがいっぱいつまって疲れるのが家で退屈してるよりもマシです。

意外ですね。リノはインドア派だとおもってました。 家にいると退屈だけど外に出るのは面倒です。だから一度外に出たらできるだけたくさんのことをしようとします。インドア派とアウトドア派の中間地点にいるという感じでしょうか。

最近忙しいでしょう。新人の時と比べてどうですか? スケジュールは多いけどずっとやりやすくなりました。新人の時は毎瞬間が緊張の連続だったんです。今はむしろ緊張を楽しめるくらいになりました。ステージも「仕事」というよりもただ「楽しんでこよう」という感じです。

昨日ゴールデンディスクアワードを受賞しましたよね。おめでとうございます!そういえば昨年はAAAでも大賞のうちのひとつである「今年のパフォーマンス賞」を受賞しましたね。感慨もひとしおでしょう。ポータルサイトで自分の名前を検索してみました? 授賞式で賞をいただくと「たくさんの人が僕らの音楽を聴いてるんだな」と思えてうれしいです。うまくやっていると認められてるということだから追求している方向への確信も生まれます。ステージが終わったらモニタリングのつもりで自分の名前を検索します。ジッケムを確認したりコメントを読んで様々なフィードバックをもらいます。ファンたちが残した良いコメントが多いんですが、そこから次のステージを準備する力をもらいます。

Stray Kidsがここまで来たのはパフォーマンスの役割が大きいです。ジャンルとコンセプトが確固としたチームですし。その中で重心をとってくれるのがリノです。プレッシャーがないといえばウソですね。でもそのプレッシャーは僕だけ感じてるわけではないと思います。3RACHAは作曲に対して、VOCAL RACHAはボーカルに対してプレッシャーがあると思います。そういう意味で僕はパフォーマンスに対して責任を持つのがStrayKidsの一員として当然のことです。だからといってプレッシャーがストレスにつながっているわけではないです。ステージは楽しむ場所でストレスを感じながら罰を受けるところではないからです。ただ僕らが見せたいもの、みせられるものをみせるのが正しいと思います。

そういうマインドがステージの完成度を高めているんですね。年末のステージも印象深かったです。特に「98ズ」の「Tiger Inside」のステージは見慣れたダンサーリノの姿だけじゃなくて高音パートも消化する新しい姿も見れました。だんだん違う姿をみせてくれるリノのドアを開けています。 いつも楽しもうという気持ちでステージをしても心残りがあることもあります。でも過ぎたことについては絶対に自分を責めません。過去に戻れることはないってよく知ってるからです。自分を責めるよりも反省の時間を持ちます。それをきっかけにより成長する人間になりたいという気持ちで。失敗にずっととらわれていてはその場所にばかりとどまる人になってしまうのでできるだけ肯定的に考え、前だけ見て進もうとします。

今話していると肯定的に考えるという言葉とは別に感情が節制されているという印象を受けます。感情表現が鈍いほうです。悲しい映画をみても涙ひとつ流さないスタイルです。わざとそうしてるわけじゃないんだけど、涙が出ないんです。でも表現しようと努力しています。状況に入り込むと感情の幅も大きくなるというので悲しい映画をおすすめしてもらったり。一番最近ハンが勧めてくれたイム・ユナ、パク・ジョンミン先輩主演の映画『奇跡』も観ました。

それで泣きました? いいえ。涙は流れませんでしたがとても興味深く見ました。

反対にステージでは感情の表現力がどんどんレベルアップしていますよね。どんなステージでもパフォーマンスを見せるときは本気というか。ステージはまた違います。コンセプトが明確だからパフォーマンスのための感情表現は難しくないんです。共感能力の問題というよりは僕が「悲しみ」という感情を注ぐのを避けているんだと思います。人が悲しい感情に集中したら心も辛いじゃないですか。自制しようとしていたら自然と鈍くなったみたいです。

ダンスでキャリアがスタートしましたね。ダンサーとしての生活をやめて練習生生活を始めたとき、息が詰まりませんでした?初めからまたスタートしなくちゃいけないことへの恐れだとか。 むしろわくわくしました。「いままで積み上げてきたキャリアが終わった!」っていうよりも「今まで学んできたことをベースになにかもっと成長できるんじゃないか?」という期待感が大きかったです。職業を変えたからと言って僕が変わるわけじゃないですから。どっちみち自分の人生はひとつだからそのまま続いているんです。

ほかのメンバーたちに比べて練習期間が短かったのはそんな心構えのおかげでしょうか?それだけ準備の過程が厳しかったんでしょうね。待ちに待ったデビューステージが記憶が残っているでしょう? 実は記憶が鮮明ではないんです。2018年3月25日奨忠体育館でショーケースをしたんですが、その日とっても緊張したんです。でも初めてステージの上に上った時の歓声を聞いた瞬間が今でもよみがえります。ヒョンジンとクマのグミを食べながら緊張をほぐしていたことも覚えてます。

もしダンスをしていなかったらなにをしてたと思います? ダンスをしてなかったらダンスサークルに入ってなかったでしょうし、そしたら高校も進学校に行ってたでしょう。でも世の中には勉強がよくできる人たちは多いし、僕は勉強をそれほどしたかった人間ではなかったんで(笑)。たぶん特攻武術を専攻したり警護員になってたんじゃないでしょうか?当時特攻武術の師範の資格を取るために研修をしてたんです。

リノは知れば知るほどわかりません。スキズで一番子供みたいな顔を持っているけど考え方は一番大人っぽいと思います。 僕自身をうまく扱う方法を知っています。自らをコントロールできなかったら体も心も傷つくんです。何をするにも健康が最優先ですから。ストレスをうけないようにしようをモットーにストレスの原因を全部遮断していたらこうなりました(笑)

独特なキャラクターなのは確かです。周りからはリノがシニカルに見えても人の世話をよく焼くということですが。自分が最優先の人はそうじゃないんですよ。 僕はほかの人がどうしてようと僕だけよければいい人間です。でも知らず知らずのうちに僕らは少しずつ周りの影響をうけますよね。望んでようと望んでなかろうとその影響は僕が周りに与えることもあるし受けることもあります。そういう意味で自分のそばにいる人たちがいい人であればと思います。だからすこしだけ世話を焼いてます。

心が温かい人だというのはもう知っています。ユニセフの支援リング、ホッキョクグマ支援ピアス、マイノリティへの暴力や差別に反対する意味のピアッシングをしたリノの写真を見ました。 どうせアクセサリーを買うんだったら誰かに役立つものを買いたいんです。僕も今スニ、ドゥンイ、ドリという猫3匹と一緒に住んでます。この子たちも僕と会うまではつらい環境にいました。まだ多くの動物がそういう環境で生きています。それらが少しでもよりよい世界で生きるのを望みます。支援のものでもデザインがいいし、クオリティーも高いです。

自分自身にはどうですか?自分をよくケアするほうですか? 厳しいときは厳しいんですが、甘やかすときは思いっきり甘やかします。自らひいた線からそれなければ特別に自制するものもないです。単純に生きてます。やりたいことをやるのが一番いい生き方だと思ってます。だけどダメなものはダメですよね。守らなきゃいけないものは守ります。

ファンたちがリノを「あったかいアイスアメリカーノ」と呼んでいますが、知ってますか? あったかいアイスアメリカーノだなんて・・・いい意味だと思うことにします。あったかいものが好きな人と冷たいものが好きな人、両方を満足させられるという意味でしょうから。

飲み物の話が出ましたが、料理が上手なメンバーとして有名ですよね?鶏の下ごしらえも上手で、イメージトレーニングで刺身を切るのもマスターしたそうですね? 刺身を実際に切ったことはないんですけどできそうな気がします(笑)。刺身を切る映像をよくみてたので頭の中で順序通りにできるほどです。こうは言っても実際にやろうとしたらできないでしょう?ハハ。血を抜いて内臓を取り除くのが簡単じゃなさそうです。でも一度くらいやってみたいです。

もう3年目ですよね?大きな賞ももらって、音楽番組の司会もしてバラエティー番組にもたくさん出演しました。もう放送局にいったら気持ちが楽ですか?親しい同僚や後輩もできましたか? 広く仲良くなるタイプなので知っている人は多いです。活動の時期が重なって挨拶をするほかのグループの友達もいるし、ファンだと言ってくれる後輩たちもできました。でも放送の活動が多くなって馴染みの顔も多くなりましたが、外で会うのは故郷の友達がほとんどです。休みの日にごはんを食べに行ったり、旅行するときもいつもその友達たちと一緒です。

その友達たちとはStray Kidsのリノではないイ・ミンホとして一緒にいますよね?25歳のイ・ミンホはどんな人ですか? 25という数字がまだ慣れません。頭の中の僕はまだ19で止まってるんです。年がすぎるごとに時間がもっと早く流れる気がします。それだけ僕も知らないうちに成熟していってる感じです。30になったらほんとうに「大人」になった感じがするでしょうか?

すぐわかるんじゃないでしょうか?時間は本当に早くすぎます。30のリノは「大人」になっていてほしいですか? 今みたいに変わらないイ・ミンホだったらと思います。人はいつどうやって変わるかわからないからです。僕は今の自分の姿が悪くないです。人間関係も、メンバーたちとの関係も、人生のマインドも、全部です。30歳になったら精神年齢も25歳くらいに成長するんじゃないでしょうか?

公式SNSチャンネルにのった「2022年プロジェクト」を見ると今年も忙しそうですね。 僕はいいです。忙しいと体と心がつらくなりますが、そういうときに自分をコントロールする方法があるんです。昨年末は目が回るほど忙しかったんです。時間刻みで新しいスケジュールが追加されてやることが増えるなかでもいつも「オーケー」を叫びました。いつまたこんな忙しいことがあるでしょうか?そう考えてみるとひとりでにマインドコントロールできました。

アイドルという職業のせいで鋭い視線を浴びることもあると思いますが心が固く健康に見えます。見てるほうが安心するくらいです。
 完璧な人はいません。代わりに誰でも得意なことはひとつずつありますよね。だから僕は完ぺきな人よりも完ぺきにやり遂げようとする人になるために努力します。

信じるものはありますか?リノを変化させ動かすものがあるなら? 人生には終わりがあるということです。誰にでも終わりがあるという事実に苦しんだり推進力を失ったりもしますが、僕は違います。むしろより肯定的に生かしてくれます。その終わりがいつになるかわからないとおもうと現在をもっと楽しむことができます。ファンたちと日常生活をコミュニケーションして本心を分かち合って、ふざけて、頼って。そうやって楽しく生きてます。