見出し画像

2025年度東京大学工学部編入合格体験記


はじめに

 初めまして。この度、2025年度東京大学工学部編入学試験で第一志望の電子・情報系学科群に合格しました。mol と申します。私の通っている高専からは近年、東大合格者は出ていません。同じような境遇の方々の支えになればと思い体験記を書くことにしました。こんなやつもいるのか、ぐらいで読んでいただければ幸いです。長いです。

スペック

TOEIC

  • 750点(L:400 R:350/2023/1)

  • 870点(L:440 R:430/2024/2)

席次

  • 一年 一位

  • 二〜四年 二位

併願校

  • 電気通信大学 一類 (合格)

  • 横浜国立大学電子情報EP (合格)

  • 筑波大学応用理工学群 (未受験)

  • 大阪大学工学部 (未受験)

関東圏に残りたかったので関東の大学を中心に受験していきました。二日制の受験はしんどいのでそこもできるだけ避けて日程を組みました。阪大の基礎工ではなく工学部を受けたのは東大の受験直後は体力的、精神的な不安があったためです。東大落ちたら、覚悟を決めて阪大に突っ込もうと思ってました。

以下、時系列を追って受験までの振り返りになります。編入の糧になったであろうことを漏らさず書いたつもりです。



*

小学校以前

 物心ついた時には、既に塾にいました。怖い。みんなこんな辛いことをしてるんだと、小学校低学年までは本気で思ってました。そんなことないのは少し考えたら分かるはずなのですが。

小学校時代

 あの手この手を使って塾をサボり始めました。近所の公園でよく缶蹴りをしてました。塾では国語を学んでました。そのおかげもあってえらく達観した子供に育ちました。小学校の先生が1番好かんタイプです。詩の批評文のようなものを読むのが楽しかった記憶があります。中学校に上がると同時に塾をやめました。

中学時代

 中学は地元の小学校から生徒がほぼ全員持ち上がりで進学してくる学校でした。交通の便が悪く地元を抜け出したかったので第一志望校を高専に据えて受験勉強が始まりました。寮に入りたかったというのも理由として大きいです。
 二年生の冬ごろから塾に通いだし、数学、理科を強化していきました。県の模試で一番をとったことがありました。そんなこんなで点数を安定させてからは、受験勉強に飽きて「青チャート」を解いていました。青チャートのおかげで、お受験数学的な思考力はこの時点で既についていたと思います。実際、編入試験対策でもあまりギャップを感じずに問題集→過去問への移行ができたと思います。分量がとんでもないという欠点もありますが、時間に余裕がある方にはとてもお勧めしたいです。随所で役に立ちます。過去問を解いていて「これ使えるな!」と、なったことが何回もあります。周りから遅れをとって編入勉強をスタートしましたが、安定して受かれるラインに達したのは、青チャートのおかげですね。間違いなく。

高専在学時


一年

 コロナ禍で人間関係が希薄になり気分が落ち込んでいました。オンライン授業をだらだら受けては自室でゴロゴロしていました。学校の遠隔授業はそこそこ聞いていたはずです。後期からは寮に入りました。あまりの解放感で寮の友人たちと遊び呆け、順調にサボり癖が出てきました。これを三年生の後期まで引きずることになります。(あほ)

 英語だけはやらないといけないな、と思い学校支給の文法書を読み込んだり、発音記号を暗記したりしました。発音記号はとっても大事です。新しい単語を学習する時には必須ですし、自分の口で発音を再現できないものはそもそも聞き取れないので。学校支給の英単語帳もありましたが、好みでなかったのでやりませんでした。

やったこと:
英語の文法書(なんでも可)

二年

 一年生とほとんど変わりません。エレキギターを始め、音楽理論を学びました。楽しい。

 定期テストの勉強は一週間くらい前から始めていたと思います。数学の授業はまともに受けていましたが、他は適当でした。編入につながることは何もしていません。

やったこと:
なし

三年

 前期は何もやってません。後期に入ってから二、三週間かけてがっつりTOEICの対策をしました。一月のTOEICで750点を取得しました。他の勉強は何もしていません。

やったこと:
Santa
金のフレーズ
文法特急
公式問題集8

四年前期

 塾講師のバイトを始めました。高校一年生の生徒を受け持ち、主に数学を教えていました。思っていたりよりも楽しかったです。が、寮の先輩に「編入勉強を始めるならもう始めないと不味いよ?」と教えていただき、ギターの軍資金を稼ぎきったところでバイトは辞めました。

 担当している生徒の引き継ぎをしている期間にとりあえず「編入数学徹底研究」を一周しました。難易度的にはそこまで難しくなく、するする解けました。次に、「編入数学過去問特訓」を買い、こちらも解き進めました。A問題は無視して、B問題の難しそうな所とC問題全部を解きました。C問題は初見で6-7割程度(?)しか完答できず、引き出しの少なさを実感しました。解けなかった問題は、周辺知識の確認をして、何故できなかったのか(知っている知識で解けたが理解が甘かったorそもそも知らなかったor柔軟な発想が必要だった)を一問一問突き詰めていきました。

やったこと:
編入数学徹底研究
編入数学過去問特訓

夏季休業中

 名古屋にインターンにいきました。とても暑い。実家に帰ってからもしばらくダラダラしていました。

 ここから本格的な受験勉強が始まります。おそらく九月の頭くらいだったと思います。

 さて、当校では四年の後期に複素関数論が、五年の前期に確率統計があるため受験に間に合わせるためには、独学をしなくてはなりませんでした。そこで、後期が始まる前に、複素関数論と確率統計の予習をしました。使った参考書は「マセマの複素関数」、「複素関数攻略への一本道」、「マセマの確率統計」です。「複素関数攻略への一本道」には複素写像の話が入っていないので注意が必要です。二冊が補完しあってくれています。複素はこれで十分でしょう。過去問特訓の解き直しも行いました。

やったこと:
「マセマの複素関数」
「複素関数攻略への一本道」
「マセマの確率統計」
「高専の確率統計のテキスト」

後期

 このぐらいの時期に、東大の合格体験記を隅から隅まで読み漁りどんな得点パターンで受かろうかな、ということを考えました。これはとても大事です。合格者が使っている参考書を真似する前に、各科目の自分が取りたい得点から逆算して参考書を吟味する必要があると思っています。年によってまちまちですが、大体得点率6割強がボーダーのような気がします。

私の考えていた得点パターンはこんな感じです。

英語 7割
数学 8割↑
物理 7割↑

この得点パターンを念頭に置いて対策を練っていきました。練習より良い結果になったことが一度もないくらいには本番に弱いので過去問演習はこれより高い点数を狙うように心がけていました。

10月

 筑波、神戸、大阪大学の数学の過去問を解きました。結構優しめ。調子に乗って東大数学の2022を解きました。時間に押されるタイプの難しさだな、と思いました。この時は6割程度しか解けなかったはずです。ここからは、答案の正確性もそうですが、時間を測って問題演習をするようになりました。
 物理の対策を始めました。「改訂版 大学入試 漆原晃の 物理基礎・物理[力学・熱力学]が面白いほどわかる本」をテキストとして使って、「名物の森」を一周さらいました。ギャップを感じる方には難易度を一個落とした「良問の風」がお勧めです。
 「鉄壁」を覚え始めました。英作文対策を「英作文ハイパートレーニング和文英訳編」を用いて行いました。適宜、文法事項の解説を挟んでくれるので文法事項の確認も出来ます。

やったこと:
数学の過去問
名門の森
鉄壁
英作文ハイパートレーニング和文英訳編

11月

 大学編入のための数学問題集」を始めました。問題の配置に意図を感じる質の良い問題集だと思います。(他の網羅系の参考書に比べて)
 考える力学」を読み始めました。それと並行して「基礎物理学演習(水色のやつ)」で力学範囲の演習も行いました。
 「鉄壁」の一周目が終わりました。その後は、隙間時間に回していきました。英作文も引き続きやりました。

やったこと:
大学編入のための数学問題集
考える力学
基礎物理学演習
鉄壁
英作文ハイパートレーニング和文英訳編

12月

 「演習大学院入試問題数学2」で複素のむずい問題対策をしました。編入学試験にはいらない難易度だったかなと思います。やること無くなった人とかにお勧めです。過去問をもう一年分解きました。これまた6割程度だったはずです。時間が全然足りませんでした。難しい問題を飛ばすことを嫌っていたからというのもあります。プライドを捨てて、片っ端から解ける問題を解くという方針でもう一年分解いてみたら、7割強とれました。
 「電磁気学(著:砂川重信)」を読み始めました。(理論じゃない方です。理論電磁気学も落ち着いたら読んでみたい。)「弱点克服大学生の初等力学」、「弱点克服大学生の電磁気学」をそれぞれ一周しました。編入学試験の過去問ベースの問題集です。サクサク解けます。気持ちいい。
 英語は何もやってません。サボりました。

やったこと:
数学の過去問
演習大学院入試問題数学2
電磁気学
弱点克服大学生の初等力学
弱点克服大学生の電磁気学

1月

 「基礎物理学演習」、「名門の森」を固めました。更に、「電磁気学演習」をやりました。東大物理の2022を解きました。力学、電磁気学ともによく解け、自分の対策に少し自信がつきました、、名門の森にそっくりの問題がそのまま出ただけなのに調子にのりました。一喜一憂しすぎですね。反省。

やったこと:
数学の過去問
電磁気学
電磁気学演習
物理の過去問

2月

 期末試験に託けて二週間近く勉強時間0という大サボりをかましました。終わってます。
 数学は問題集の復習と過去問をやりました。
 ここで、「電磁気学演習」が一周終わりました。力学と電磁気学は一旦止めて、「マセマの熱力学」、「単位が取れる熱力学ノート」を使って熱力学を学び始めました。
 「frontiers for young minds」、「Scientific American」で多読を多くしました。また、TOEIC対策を受験の二週間くらい前から始めました。「TOEIC L&Rテスト文法問題でる1000」をやりました。一週間くらい前からは、ひたすら公式問題集と精選模試を解いて時間感覚を身につけるようにしました。本番では、870点(L:440 R:430)を取得しました。手応えよりかなり高かったです。ラッキーしました。

やったこと:
編入数学過去問特訓
電磁気学演習
マセマの熱力学
単位が取れる熱力学ノート
多読
TOEIC公式問題集
TOEIC精選模試

3月

 数学は引き続き、過去問演習と問題集の復習を並行して行いました。
 「電磁気学演習」、「弱点克服大学生の電磁気学」を解き直したり、熱力学の演習を行ってから本格的に過去問演習に移行しました。東大だけでなく、阪大の物理も5年分くらい解きました。問題の質が割と良いので、時間に余裕がある人にはお勧めです。
 「英作文ハイパートレーニング和文英訳編」の一周目が終わりました。サボりすぎました。英語の過去問を一年分解いてみると、英作文が何もできないことに気づいて結構焦りました。そこで、「ドラゴンイングリッシュ」を始めたり、「鉄壁」で使えそうな表現にマーカーして何度も見返すことで、表現のストックを作ることを意識しました。

やったこと:
大学編入のための数学問題集
弱点克服大学生の電磁気学
電磁気学演習
鉄壁
ドラゴンイングリッシュ

4月

 東大の学部入試の確率の過去問を解きました。
 英語の対策をちゃんとやり出しました。英文和訳は「ポレポレ」を使いました。英作文の対策は3月と同様です。
 「名門の森」を解き直したり、「新•物理入門問題集」を使って高校物理の波動分野の演習を積みました。学部入試の力学もやりました。

やったこと:
学部入試の確率
学部入試の力学、電磁気学
名門の森
新•物理入門問題集
ポレポレ
ドラゴンイングリッシュ

5月

 YouTube にあがっている京都大学OCWの振動•波動論の講義動画を見ました。めちゃめちゃ面白いです。また、量子力学も過去問で出題があった範囲を学びました。これに意味があったかは不明です。
 数学、物理の過去問を10年分ずつ消化しました。数学は8割↑、物理は7割↑で安定し始めました。第三問で熱力学をひければ物理も8割↑狙えるくらいの感触です。
 

6月

 あとは英作文を詰めるだけ、と思い「減点されない英作文」を始めました。「テーマ別英単語academic中級(自然科学編)」で長文に慣れる練習もしました。
 数学、物理の残りの過去問を解きました。入試一週間前には、実際の試験時間と同じ時間から昨年の過去問を解いてみました。全科目手応えが8割↑あり、嬉しかったです。

 
以下が科目ごとの対策になります。上記にあることを科目ごとにまとめただけです。適宜、読み飛ばしてください。

科目毎の対策


数学

 近年の東大数学は大問が四つ(分野は「微分方程式」、「確率」、「複素」、「線形代数」)で構成されています。過去に応用数学からの出題もあったので別途、対策を積んでいますがここでは割愛します。

「微分方程式」
 微分方程式の形と解法をセットで覚えるようにしました。

(例) リッカチ
(0)リッカチ型だと判別する(最重要!!)
(1)特殊解y_0を頑張って見つける
(2)一般解y(x)=y_0+u(x)を予想し、ベルヌーイ型に帰着させる

と言った具合です。網羅系の参考書に加えて1minさんの今週の微分方程式を使いました。控えめに言って神です。網羅性が高く、工学部編入試験程度の微分方程式ならこれで十分だと思います。

「確率」
 離散型確率は、青チャートレベルが解ければまず困ることはないと思います。と言うか、そっちの方が断然むずいです。それに加えて「細野確率」の最後の総合演習(?)的なものだけやりました。連続型確率は、学校で使うテキストを先取りして学習しました。

「複素」
 前述のテキストを二冊理解すれば十分戦えます。至って基本的な問題しか出ません。追加で難しい問題対策で「演習大学院入試問題数学2」をやりました。最後まで出番はなかったですが。強いて言うならば、複素写像を厚めに対策することくらいでしょうか。
 
「線形代数」
 「線形代数(著:長谷川浩司)」を読みました。体感ですが、東大はケーリー•ハミルトンの定理が大好きです。平成20年代の過去問はこればっかり出ます。

 追加で、「大学編入のための数学問題集」をやりました。網羅系の参考書の中では1番まとまっていて個人的には好みです。

物理

 量をやることよりも、自分にあった方法を模索することに時間を多く使いました。問題作成者次第でいくらでも難易度が跳ね上げられた問題が作られてしまうので、気合を入れて対策しました。とは言っても、本質的な理解が伴っていれば、太刀打ちできるように上手く作られている感じがします。

 力学、電磁気学の過去問が安定して取れるレベルになったら第三問の対策をするといいと思います。第三問対策は得点効率が悪いので。全て、テキスト→問題集の順番でやりました。

「力学」
 授業で扱っていましたが、「考える力学」で理解を補填しました。その後、「基礎物理学演習(水色っぽいやつ)」、「弱点克服大学生の初等力学」、「演習力学」をやりました。近年は剛体から頻出なので、「詳解力学演習」の剛体の分野のみ追加でやりました。

 高校物理チックな問題は「名門の森」、「新•物理入門問題演習」で対策しました。どちらも良書です。

「電磁気学」
 こちらも専門の授業で学んでいましたが、理論の話は全くと言っていいほどなかったので「電磁気学(著:砂川重信)」で学び直しました。ベクトル解析がかるく理解できていれば読めると思います。とても面白いです。その後、「弱点克服大学生の電磁気学」、「電磁気学演習」をやりました。「詳解電磁気学演習」はちょっと手を出してやめました。

第三問対策

「熱力学」
 「マセマの熱力学」、「単位が取れる熱力学ノート」をテキスト代わりに使いました。自由エネルギーの導入の所が雑なのでそこはYoutube でヨビノリさんの解説を見ると理解が深まります。それから、図書館に置いてあった熱力学の演習書を使って演習を積みました。

「振動•波動」
 Youtubeにある京都大学OCWの振動•波動論の講義動画を見ました。

「量子力学」
 過去問に出題があった部分だけ理解できればいいかな、くらいのノリでヨビノリさんの量子力学の講義動画を見ました。

「その他」
 「名門の森」、「新•物理入門問題演習」「基礎物理学演習(水色っぽいやつ)」で該当する所を見つけてやりました。加えて、東大の学部入試の過去問を見つけて力学、電磁気学の演習をしました。

英語


 はっきり言って舐めていました。英語は点数が圧縮されるらしいだとか、英語で点数は開かないだとか、英語嫌いな自分に都合の良い情報を鵜呑みにしていたからです。真剣に対策を始めたのは、四年の三月からとかです。つまり、私の対策はあまり参考になりません。

 近年の東大英語は大問が三つ(分野は「英文和訳」、「和文英訳」、「長文」)で構成されています。

「単語」
 「鉄壁」を使いました。英作文に使える表現が豊富で、分野別に単語が載っているところもありがたいです。使えそうな表現にマーカーをして、何回も見直しました。単純に表紙がかっこいい。
 

「英文和訳」
 「ポレポレ」を使いました。これで十分だと思います。

「和文英訳」
 「英作文ハイパートレーニング和文英訳編」を3-4ヶ月かけてダラダラやりました。 その後、「ドラゴン•イングリッシュ」の例文を暗記したり、「減点されない英作文」をやりました。過去問を見ていただければわかると思いますが、出題傾向がかなり偏っているので、過去問ベースで対策してもいいと思います。

「長文」
 「The Rules」の2,3をやりました。その後、「完全理系専用英語長文スペクトル」をやりました。難易度が本番に比べて簡単で、役に立ったのかどうか自分自身でもあまりよくわかりません。
 「frontiers for young minds」、「Scientific American」を気が向いた時に読んでいました。前者はとても易しい英文しか載っていません。速読用とかにいいと思います。後者は単語が難しすぎるポストがあるので注意が必要です。
 受験直前の6月ごろに「テーマ別英単語academic中級(自然科学編)」を新しく始めました。この参考書は、覚えた単語を使って自然科学系の文を読むという構成で作られています。載っている単語が難しすぎるので、単語を暗記することはあまり意識せず、その長文を読むためだけに一旦頭に入れる程度で留めました。扱っている題材は本番に出そうな雰囲気のものが多く、結構おすすめです。

過去問

 数学、物理は25年分ほど解きました。採点の際、Kyoさんの解答を参照させていただきました!とてもお世話になりました。私の解答も清書が出来次第、随時アップロードさせていただく予定です。物理の第三問は完全に一人で作ったものなので、間違いまくってると思います。間違いを見つけたら修正してもらえるとありがたいです。
 英語は10年分ほど解きました。環境系のお題が英作文で頻出だったので重点的に表現の幅を増やすようにしました。DMM英会話とかで気になる表現を検索してみるといいです。


一次試験前日

 各科目の要点をまとめたノートを見返しました。あまり深入りする勉強は不安になってしまうのでお勧めしません。その後は、会場の下見をして食べログでリサーチしておいたラーメン屋に行きました。あまり口に合わず、馬鹿舌説(?)が浮上。下がった気分を取り戻すべく湯島天神にお参りに行きました。おみくじひいたり、絵馬書こうと思ってたのに戸締りをしてました。これまた残念。ホテルに戻ってからは、アニメを一気見してリラックスして眠りにつきました。6-7時間くらいぐっすり眠れました。明日は受験だ、とあまり考えないようにしていたのが大きかったと思います。

一次試験当日

 余裕をもって20分前くらいに試験会場に到着しました。試験会場は地下室でした。部屋は暑いし、机は狭く、傾いててやりにくいです。ツルツルで、突起がないシャーペンは転がって落ちます。Dr.グリップおすすめです。

英語
大問1:英文和訳
大問2:英作文
大問3:長文

試験内容はあまり覚えてませんが、例年通りの難易度だったと思います。「narrative」の意味が分かんなくて推察して適当に書きました。◯✖️問題は選択肢がそのままの順番で本文に載っててラッキーと思いました。

数学
大問1 : 微分方程式(10割)
大問2 : 確率(8割)
大問3 : 複素(9割)
大問4 : 線形代数(10割)

試験開始と同時に全体をさらっとみて、「簡単そうだな、今年は高得点勝負になるな」と思いました。ただただ計算が重たいと感じました。1, 4問目は落としてはいけない基本的な問題だったと思います。

物理

大問1 : 力学(8割)
大問2 : 電磁気学(7割)
大問3 : 光(5割)

力学の計算がだるすぎて時間を取られました。切り上げるべきところを見誤りました。判断ミスですね。電磁気、光は時間に追われて焦ってしまいめちゃめちゃなことになってたと思います。一緒に受験した友達に、第三問の右ページが全然分からん、と言われて焦りました。俺そこまで辿り着けてないんだけど…。「時間が足りない、やばい」ってずっと思っていたせいで頭が全く動きませんでした。頭ん中真っ白になりました。本番って怖い。後味がとても悪く、モヤモヤしたまま会場を後にしました。

一次試験合格発表

 とにかくソワソワしてました。朝ごはんを食べ終わると同時に散歩に出かけました。近所の川で合格発表を見ました。落ちたら飛び込む勢いでした。無事、自分の番号を発見し歓喜の涙が溢れました。


一次試験得点

英語の採点は易しめな気がします。数学は予想通りでした。一番驚いたのは理科です。あんな支離滅裂な答案にこんなに点数が付くのかと思いました。

二次試験当日

 集合時間ギリギリ三分前に汗だくで会場に着きました。集合時間の一時間前から会場入りしている人を見つけて、「やらかしたな」と思いました。三十分程度、面接がおしていたようで耐えました。めっちゃ運が良かったです。みなさんには余裕をもって行動することをお勧めします。面接では以下のことが聞かれました。

第一、第二志望学科の志望動機(進行役の先生から)
答えた内容についての深掘り(EEICの先生から)
答えた内容についての深掘り(システム創成の先生から)

以上です。もうちょっとなんかあったかもしれませんが緊張であまり覚えてません。とても雰囲気の良い面接でした。至って基本的な優しい質問しかされませんでした。失礼なことをしなければまず落とされることはないと思います。

二次試験合格発表

 午後二時の発表でした。その日の授業は午前中で全て終わったので部屋でゲームして時間を潰してました。合格発表の瞬間は心臓バクバクでした。PDFを覗いてみると「以上20名」の文字が目に入りました。一次試験合格者全員が受かっており、ほっとしました。私も第一志望のEEICに受かっておりとても嬉しかったです。

Studyplusの総勉強時間も載せておきます。「mold」でuser名を検索してもらえれば出てくると思います。

勉強時間

*



総括

 学年学科で東大を本気で目指す仲間がいない方にはStudy plusがおすすめです。同じ境遇の仲間で集まると気持ちが幾分かマシになります。
 寮生はノイキャンイヤフォンを買いましょう。深夜にどこからか怒号や台パンが聞こえてきて、精神を蝕まれます。
 短時間でストレスを発散できるものを作りましょう。私の場合は、好きな音楽を聴きながら散歩したり、辛いものを食べまくってました。外食も週一とかで。
 

 ここまで読んでくださった皆さんへ、ありがとうございました。挑戦される方へ、陰ながら応援しています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?