Oculus questのイベントの話

初ノートがこんなお気持ち紛いの問題指摘ノートで良いのかと思いつつも、Twitterの文字制限では書ききれないのでNoteを使う。使い方が全くわからん。

イベントの話、といっても 良かった!楽しかった!って感想でもなければこんなことがしたい!って希望のある話でもない。問題点の整理と共有がしたいだけだ。

結論を先に言うと「クエストユーザーがイベントを主催することは不可能」であり、「クエスト向けイベントはPCユーザーの尽力無くしては不可能」だ。1人2人単位ではなくイベントに関わるユーザー全員の協力が無ければquest向けのイベントなど不可能である。

イベントなんだし協力しなければならないのは当たり前では?と思われるかもしれないが、そういうレベルではない。


まず1つ目の「クエストユーザーがイベントを主催することは不可能」だが、これはquest本体の性能の話だ。LINKの話は後でするので黙って読んで欲しい。

クエストはバッテリーが2時間も持たない。えらい集会のような短時間のイベント以外、基本的にVRC上のイベントは2時間以上開催される。しかもインスタンス主はイベント開始前からスタンバイする必要もあり、時間的猶予が無い。

充電しながらプレイする方法もあるが、充電しながらだとquest本体は発熱し、音声がバグったり(通称毛玉を吐く)、画面に何も映らなくなったり、本体からビープ音が鳴り電源が落ちることもある。連続稼働はできないのだ。

イベントのインスタンス主がしょっちゅう落ちているようではイベントにJoinもできないし、イベントの指揮を取る人もいなくなるのでイベントが成り立たない。


さらにquestの処理能力の問題もある。クエストはせいぜい1インスタンスに20人が限界だ。重いワールドなら15人も居たら音声がバグる。

つまり必要なインスタンス数がPCユーザー向けイベントより遥かに多いのだ。極論アバター自作交流会のような200人近く集まるようなイベントになれば15インスタンス以上必要である。スタッフをそんな数用意することはかなり難しい。

これは大規模なイベントだけではなく、個人主催の小規模イベントでも同じだ。PCユーザーがスタッフ3人で起こせるイベントを、クエストユーザーは6人以上の協力者を用意する必要があり、かなりハードルが高い。

しかも前述の通りクエスト向けイベントなのにインスタンス主はクエストユーザーでは難しい。スタッフ全員クエストユーザー以外でないとならない。


さらにアバターのクエスト対応の問題もある。基本的にユーザー間の交流が目的のVRCイベントは、お互いのアバターが見えていないと交流は難しい。しかしPCユーザーで普段使いのアバターをクエスト対応させている人間は体感1割以下。クエスト対応させたアバターも有る、くらいなら3割ほどまで増えるが…

クエストオンリーワールドで開催するという手もあるが、前述の通りインスタンス主はクエストでは難しいためイベントと言えるものは出来ないだろう。


ここまでだらだらと問題点ばかりを書き連ねて来たが、この問題を解決する手段は有る。Oculus  LINK等のPCと接続する手段だ。これはクエストとデクストップパソコンを繋ぎ、questをただのHMDとして運用する方法である。

正直私はそいつはクエストユーザーではないと言いたい。その方法を使える人間はデクストップでVRCにログインできる、つまりクエストユーザーではなくマルチプラットフォームユーザーだ。「クエストユーザーであった時期がある現PCユーザー」だ。

これが「PCユーザーの尽力無くしては不可能」にも繋がる。上記の問題点をクリアできる現PCユーザーが主催し、スタッフになるクエスト向けイベントしか開催することは不可能である。

ここでクエストユーザー全員パソコン買えばいいじゃんとか考えた奴はオタクか石油王かマリーアントワネットだ。趣味にそんな高額を注ぎ込める人間は少数である。questの5万円ですらおもちゃとしては高すぎることを忘れている。さらに20万円以上するパソコンをVR体験のためだけに買える人間は趣味に全力のオタクか金の有り余っている石油王だ。


つまり何が言いたいかと言うと、「クエストのクエストによるクエストのためのイベント」は不可能であり、「元クエストユーザーがクエストのために開く慈善事業のようなクエスト向けイベント」に、クエストユーザーと「クエストユーザーのことを考えて配慮ができるPCユーザー」が参加することしかできない。クエストが主体になることは不可能なのだ。


ただ成功例もある。現在も毎日開催されている元クエストユーザー、ぴゅあ吉君によるquestラジオ体操部は、

純クエストユーザーに配慮したワールドづくり、クエストの性能を考慮した早期のインスタンス分け、

非対応アバター使用者への積極的な呼びかけ、

30分〜1時間程度の短時間開催、

初心者も参加しやすい毎日開催

と、純クエストユーザーへの配慮が行き届いており、クエストユーザーが楽しめるイベントとなっている。(逆に言えばここまでしないとクエストユーザー向けイベントは成功しない)


故に行動を起こせるのは元クエストユーザーであり、私のようなクエストユーザーのフレンドの多いPCユーザーであり、クエストユーザーはもっと欲張ってイベント欲しい!って言えばいいのである。インスタンス主は出来なくても企画はできるし、友人は頼ってナンボである。

questはVRへの入り口であり、ここのハードルが高いと新規ユーザーは見込めない。新規の入ってこない界隈は腐って滅びる運命だ。初心者を助けることは自分を助けることになる。あとクエストユーザーは女性率が高いのでモテる(当社比)。


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