はじめましてTomboです

はじめまして。新しく木曜会に入会しましたTomboです。twitterもインスタも見る専で、不特定多数に読まれる場所に自分の文章を晒すのは初めてで、奇妙な羞恥心を感じています。公衆の面前で口から吐瀉物を撒き散らすのを好む人間は少ないでしょう。それと同じです。言葉とゲロに明確な区別なんてありません。

Tomboというペンネームは高校の時から使っています。由来は割愛しますが、昆虫の蜻蛉とは特に関係はないです。蜻蛉は好きでも、嫌いでもありません。蜻蛉の羽って揚げ物にしたら美味しそうだなあと思います。

好きな作家を聞かれたら、今までは特にいないと答えていたのですが、最近になって古川日出男の文章が非常に好みであることに気づきました。「ベルカ、吠えないのか?」を出会う人全員に薦めています。冬の匂い、鉄の匂いと、イヌによって噛み千切られた喉笛から零れ落ちる血液の匂いがする小説です。是非。
最近読んだのは「僕たちは歩かない」で、これはベルカとは大分テイストが違いましたが、終盤に入ってからの少年漫画的なシナリオの流動する風景がたいへん美しく魅力的でした。

余談になりますが、少年漫画的というのは考えてみれば、一般にも不思議な表現である気がします。それは必ずしもベタ・ある種の退屈なお約束を暗示しているわけではありません。ストーリーとしてはそれを否定しきることは難しいかもしれませんが、少なくとも文体という様式を重大な要素として持つ小説は、その表現にもう少し幅のあるイメージを付与できる気がするのです。
狂気的正気、或いは、正気的狂気の描き出す視点―そういった捻れで装飾されたユニークな文体において、もはや「ベタ」はそれ自身を恥じて隠蔽する必要を持ち得ません。それはさも、ハチ(もとい米津)が「ドーナツホール」を「少年漫画」だと自信満々に称していたように。私は小説のストーリーを考えるのが不得手なのですが、そういう誤魔化し方もあるものだなと気づきました。

随分長いこと書いてしまいました。このまま止まらぬ胃液と一緒に有象無象の言葉を吐瀉し続けるのはあまりにはしたないので、このあたりで終わりにします。
最後に物書きとしての自己紹介を。綺麗なものを書きたいです。如何なる、迂遠な思想も、窮屈な哲学も、空騒ぎの宗教も排して、自分が綺麗だと思うこの世の風景を、綺麗なままに描きたい。そういう作品を目指して、創作に励んで参ります。この先作品を手にとって頂ける機会がありましたら、何卒よろしくお願いします。
以上です。

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