わたしの めがねは

とんぼの めがねは みずいろめがね
あおい おそらを みてたから
みてたから

他己紹介を書いてみると、色眼鏡でしか人を見られないと改めて感じた。

昔、よく歌った歌がふと蘇る。
歌っていた頃に歌詞を間違えていると指摘された覚えがあるので、たぶん間違えている。

同じメロデイが続き、歌詞が3番ぐらいまであったと思う。
しかし、上に書いた間違えた歌詞ばかり、ずっと歌っていた。
そういうところは昔も今も変わらない。


とんぼのめがねは水色めがね。
私は何色めがねだろう。

青いお空を見てたから。
私は何を見てきたのかな。


自分が見てきたものの色に染まったレンズを通して、人を見る。

他己紹介をさせていただいた人からは、そんなふうに見えてたんですね、と言われる。

自分のかけた色眼鏡が何色かは、分かりにくい。無色透明のレンズだと思ってしまうから。

他己紹介した私、された人、お互いのレンズの色を見比べる。
そして、濃く色づいた自分のレンズに気がつける。

“ありのままの自分” “自分らしい自分”
なんて、どこにもいないような気がしてくる。

何かを見て、その色に染まって、その色を忘れて、自分は無色だと思い込む。

私は、“ありのままの自分”を見つけられる性を持ち合わせていないようなので、色づいて、混ざって濁っていようと思う。

“ありのままの自分”のような、透き通った美しさに浸るには、私は汚れすぎてしまった気がする。

無色透明は、美しい。
洗うことを禁止されたパレットに、色を継ぎ足し続け、出来た色はどうだろう。

どぶ色だとか、腐った色だと言われるだろうか。
それでもいい。

わたしの めがねは きみいろめがね。


#雑記 #他己紹介