same river twice
寒くなってもお日様が出るのが関東平野の良いところ。
ごきげんよう、もくれんです。
昨日行ってみたかった近所のバー(食事が美味しそう)に足を運んだら、その日に限って営業時間短縮していたようで灯りがついておらず見過ごして店の前を通り過ぎてしまった。
あれ?と思って引き返したら行きたかったお店の前でタバコを吸っていたお客さんのおじさまに手招きをされて「まだ開いてるよ!入っていいよ!」なんて言われたもんだから入った。ら、営業短縮のため、締め作業しているところだった。
飲み物だけならいいよと言われて、ごはん食べに来たのに帰りづらく仕方ないから一杯飲むかと思ったらタバコを吸ってたお客さんが店内に戻ってきてワインのボトルを入れてくれた。つまり、タダ飲みできたわけである。しかし、私は下戸なのでワイン飲みたくないのであった。お客さんのおじさんも私を入れてしまった手前、別に飲みたくもないワインを入れてくれたようだし(既にかなり飲んだあとみたいだった)店主は早く閉めたい理由があったのに私が入ってきたから明日の仕込みができなくなってしまった。私は飲みたくもないワインを一杯飲むまで帰れなくなり、しかも下戸だからちびちびとしか飲み進められない。「こういうこともあるわな」と思いながらおしゃべりをして小一時間経って帰った。お金は使わなかった。店主に「すまないね」と言うと「いえいえ出会えたことのが嬉しいので」と嘘とも本当とも取れない言葉をもらい、帰り間際に「(ワインご馳走してもらえて)ラッキーでしたね」と言われた。ちょっとだけ残ったワインのボトルをあげるよと言われて、全然要らないのに裸のボトルを貰い受けアル中みたいだなと思いながら酒瓶を持って歩いて帰った。途中他のお店がまだ開いてたのでワインはそこの店主に差し上げてごはんを食べて帰った。酔っ払ってたので、カルパッチョとアクアパッツァを間違えて頼み、なかなか出てこないなと思ったら熱々のアクアパッツァが出てきた。私が食べたかったのはカルパッチョ。
朝起きて冷静になり「ラッキーですねって言われたけど、行きたかった店に行ったのに早じまいで食べられなかったのはラッキーではないのでは」とちょっと思った。きっと今ならちゃんとカルパッチョも頼めるはず。
そんな昨日飲んだワインはsame river twiceと言うらしい。瀬を早み…的な意味かなと思ったら全然違った。
みんな同じように見えても違うし変わっちゃうよね〜という一期一会は方がニュアンスが近い言葉だった。原文は
No man ever steps in the same river twice, for it’s not the same river and he’s not the same man.
だそうです。
same river twiceだけ引用すると打ち消しのNo manがないから、むしろ同じ川に二度会えそうな雰囲気だけど。最近、旧交あたためる機会に恵まれているがお互いにit's not same river and he's not the same manなのだろう。
私たちは古い友人と毎回新しく出会い直している。変わってなさそうに見えても決してそうではない。
No man ever steps in the same river twice
きっと私自身も。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?