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火とともに生きよう、と思い立ってから1年間でやってみたこと

ぼーっと火をながめている時間が好きです。

山や河原でひろい集めた木や落ち葉を野菜コンテナいっぱいにがさーっと集めて、半分に割ったドラム缶に雑に放り込んでぼわっと燃えていくようすをただ眺めてみたり。

乾燥したいいにおいのする薪を、その日に必要なだけ家に運んで。あとは薪ストーブから離れることもなく1日中、火を見ながらすごしてみたり。

きっかけは、そんなことなんだと思います。

だんだんと、火とともに生きよう、という想いが強くなり、ちょうど1年前の2019年10月1日に活動をスタートしました。来月から2年目を迎えるにあたり、ブログを開始。今回は、自己紹介もかねて、これまでの約1年間をざっと振り返ってみようと思います。

nasu
埼玉県生まれ。小学生のときは中国の北京育ち。中学・高校は転校をしながら6年間、神奈川県内で過ごしました。幼少期から転校を繰り返していたため各地で人間関係に濃淡があります。趣味はひとり旅とアウトドアと焚き火。仕事は企業の移転をお手伝いする不動産屋とそれにともなって発生する運営上の諸々のお手伝い。福岡と壱岐を行ったり来たりの2拠点生活を楽しんでいます。

壱岐YOYOに参加

ちょうど1年前、長崎県壱岐市を舞台にした面白いプロジェクトに参加しました。

このプロジェクトについて、気になる方はぜひ壱岐にきて感じてもらえたらと思います。

プロジェクトに共感していただいた方であれば、どなたからのご連絡も大歓迎です。お気軽にご連絡ください。

プロジェクトのインスタ   : 壱岐YOYO
僕の個人プロジェクト    : もくもくプロジェクト

壱岐の場所はこちらです。福岡のすぐ近く。

2拠点生活を開始

よし、プロジェクトにも参加したことだし、さっそく明日から火とともに生きるぞ!・・・って、そんなきれいな流れにはならないんですよね。。

2019年10月当時、火とともに生きたい、そんな想いが自分の中にあったことは、今でこそ確信をもって言えるんですけど、当時はその自分の想いに自分で気付くことができなかったんです。福岡や東京で仕事をし、壱岐に帰ってきて悶々とする。そんな不思議な日々を送ることとなりました。悶々とした日々のことはまた別の機会に。

そこから都市と地方の2拠点生活をスタートし、1年後の今でも継続中。今では壱岐での暮らしも、いきいきと楽しいものになりました。どうやら僕には都市と地方の2拠点生活が合っているらしい、と腹落ちしたのもここ1年のことです。

山を借りる

火とともに生きるって具体的にどういうことだろう。都会で暮らしていたから、何をしたらいいかさっぱりわからない。

プロジェクトスタートはそんな状態におちいりました。30代半ばになって久しぶりに新人気分を味わいました。知識や経験、その分野の友人がいないと不思議な角度から、思考が入ってくるということにもこの時に知りました。

まずは、火をおこす必要があるな。
そのために欠かすことができないのは木材だろう。
木材が必要であれば山を借りなければ
山を借りることができれば、自分の納得のいく薪を作り出せそう。
あわよくば、炭も作れるかもしれない。
七輪大好きだし炭があるって最高。

都会でしか生活していないと、こんなことになるんですね。結果としては、ありがたいことに山をお借りすることができました。

林業について学ぶ

山を借りてもどうやって整えるの?これまで仕事の関係で都市のビル群ばっかり見ていたので、山をどうしたらいいか全くわからず。新しいことをはじめると課題っていくらでも出てきますよね。

でも、日本ではありがたいことに、林業者を育成するような研修が日本各地で定期的に開催されています。長崎県では一般社団法人長崎県林業協会が林業就業希望者向けに、講習会を定期開催しています。

僕が参加した3-4日間の短期プログラムは林業就業支援講習という名称で、就業先の仕事場見学や林業の大枠を学ばせてくれるものでした。右も左もわからない新人にはとてもよいプログラムだと思います。

参加したあとで気づいたのですが、ここはあくまで林業就業希望者向けの講習であり、火とともに生きたい人のためのものではないということ。僕としては林業の知識が身についたのでとてもよかったのですが、おそらく受け入れ側は困ったことと思います。それでもちゃんと受け入れてくれた運営のみなさん、とてもいい人でありがたかったです。

実践的な林業について学ぶ

林業就業支援講習の短期プログラムはあくまでも林業の知識の大枠を学ぶ場所で、実技については全く身につきません。これだと借りた山を整備する方法が全くわからないので、別で実技を学ぶプログラムにも参加することとしました。

みなさん、自伐型林業って聞いたことあります?

自伐型林業とは
これまで推進されてきた『所有と施業を分離した、森林組合や業者に施業を委託する施業委託型林業』と異なり『小規模の限られた森林の永続管理とその森林から持続的に収入を得ていく林業』のことです。

僕はまだ既存の林業と自伐型林業の違いが少しずつ分かり始めたところなので、僕が説明するよりも、自伐型林業を推進している法人「NPO法人自伐型林業推進協会」のHPを参考にしてもらえたら。ぜひ、いま広がりをみせている林業のかたちを知ってもらえたらと思います。

そんな僕が実技を学ぶために参加したのはNPO法人地球のしごと大學が実施している地球のしごと大學自伐型林業学部という講座。

こんなことやります
自伐型林業学部では、自伐型林業に関する基本的な現場知識と現場技術について見聞し学び、自伐型林業を今後実践していくための視座を身に付けます。

ここでも僕の目的と講座の内容に一部ズレがありますが、とりあえずやってみようという気持ちで参加してみました。まだ受講中ですが、とても良い勉強になっています。チェーンソーの扱い方や林道の作り方など基本的な内容から、自伐型林業とはなにか、事故を防ぐためにはどうしたらよいかなど、幅広くを学ぶことができます。

活動のための補助を申請する

林業の講習会に参加してびっくりしたことの1つが、機材が驚くほどに高いこと。これって林業従事者にとっては結構つらいことだろうなと思います。でも安全のためにはしっかりとした装備が必要ということですね。

産業別の死亡率が林業は高いということも講習会で知りました。これは安全装備はしっかりと整えて山に入らないと大怪我するなと思いました。

安全のためにも機材はしっかりと整えたい。でもお金がかかる・・。そんな時に、調べていたら市民が山を整える活動を国が応援してくれているということを知りました。森林・山村多面的機能発揮対策交付金。地域住民の山林整備の活動に対して、国・県・市が連携して補助しますよ、という趣旨のものです。

背景・課題
森林の有する多面的機能を発揮するためには、適切な森林整備や計画的な森林資源の利用が不可欠ですが、林業の不振、山村地域の過疎化・高齢化により森林の手入れを行う地域住民が減少し、適切な森林整備等が行われていない箇所が見られます。そのため、地域住民等による森林の手入れ等の共同活動への支援を行うことが必要です。

主な補助内容
・1/2以内を支援する資機材
刈払機、チェーンソー、丸鋸、ウインチ、軽架線、チッパー、わな、苗木、電気柵・土留め 柵等構築物の資材、あずまや(休憩や作業を行うための簡易建屋)、資機材保管庫、移動式の 簡易なトイレ、携帯型GPS機器、設置費等(汎用性のある物品等は対象外)
・1/3以内を支援する資機材
林内作業車、薪割り機、薪ストーブ、炭焼き小屋

その他に、活動推進費等の支援が活動山林の面積に応じて受けられます。僕のように火とともに生きる、暮らしを目指している人にはぴったりの支援プログラム。

無事にこちらも今年の夏に申請が通り、補助を受けながら山を整えることができることに。今年の秋から本格的に活動をスタートしていく予定です。

これからのこと

こんな感じで1年間、準備を進めてきました。まだまだ、新人で手探りながら進めている状況ですが、着実に一歩ずつ火とともに生きることに近づいているように感じます。

ブログではきれいにトントンと進んでいるような感じで記載しましたが、僕が実際にここまで人に説明できるようになるのにちょうど1年かかりました。本当は進んできた時系列もバラバラだし、途中迷走して何しているかわからないようなこともありました。

でも、頭ではよく分かってなくてもなんとなくものごとって進められるみたいです。とりあえず自分の本当にやりたいことをやるなら頭で考えることはやめといた方がよさそうだなと気づいた1年間でした。


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