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水風呂、その素晴らしきもの/2020年8月19日

相変わらず暑い日が続いている。
浜松市では最高気温が41.1度を記録したそうだ。
人が生きられる温度か?

幼少期から季節感に疎かった僕は、夏というものを「なんか毎年暑い時期あるよな」程度にしか認識してこなかったのだが、ここ数年の猛暑っぷりにすっかり夏が嫌いになってしまった。

我が世の春(※夏)と言わんばかりの勢いでワシャワシャと騒がしかったセミも、時計の針がてっぺんを指す頃になると嘘のように静かになる。
一説によると、セミは気温が35度以上になると暑さから体を守るため鳴くのを止めるそうだ。

こうなると外はもう死地以外の何物でもない。

にも関わらず、裏のグラウンドでは野球少年たちが声を上げながら白球を追いかけている。
夏の風物詩すら危険信号を掲げているのに、人間はいったい何をしているのか。虫の方がよっぽど賢明ではないか。
もしかしたら、セミたちも「人間は実に愚かだ」と口々に叫んでいるのかもしれない。

こんな日は、水風呂に入るに限る。

胸の位置くらいまで水を張った浴槽に、心臓に負担がかからない程度の速度でゆっくりと浸かっていく。
サウナで火照った身体を水風呂で鎮めた時のように、一瞬にして身体の熱が逃げていくのだ。
これがたまらなく気持ちいい。

頭から水を被るのだけでもいいが、身体の深部温度を効率よく下げるには水風呂が一番だ。
水道代が馬鹿にならないので何度もできることではないものの、生命さえ危ぶまれるこの殺人的暑さを乗り切るための必須テクニックであることは間違いない。これが無ければとうにゆでダコになっていただろう。


そんな午前中は水風呂と扇風機を駆使しつつ、淡々と家事をこなす。
この時期は掃除機をかけただけで滝のような汗が出るので、家事は比較的涼しい時間にやすみやすみ済ませるのが吉。幸い風も吹いていたので体感温度はそこまで高くはなかった。

でも暑いもんは暑い。

午後は1駅隣のミスタードーナツで読書と勉強。
やはり冷房はいい……冷房こそ人類の叡智の結晶と言わんばかりの勢いで読書がとても捗る。
反面、原稿編集は覚えなきゃならないことが多すぎて全然捗らない。
欧米文字とかフォントとか約物とか、もう何が何やらである。

オーバーヒート気味な脳みそをドーナツから補給した糖分で宥めつつ、2時間みっちり勉強してから帰宅。

課題の期限が近いので、あと1週間くらいは勉強漬けの日が続くかもしれない。
これはこれで勘弁してほしい。

(終わり)

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