【読書感想】「サード・メトリック しなやかにつかみとる持続可能な成功」 アリアナ・ハフィントン
読了日:2017/1/17
いま、あなたが亡くなったら家族や友人、同僚はあなたについて何を語るだろう?ハフィントンポスト創設者が問う、お金や権力だけではない本当の成功の意味。
「BOOK」データベースより
お友達が「オススメだよー」と貸してくれた本のひとつ。
たしかにこれはオススメしますわ。
今の自分にグサグサ刺さりました。
この本の概要
著者は、ハフィントンポスト創設者のアリアナハフィントンという女性の方。仕事で成功し、子供にも恵まれ、富も名誉も得ていたけれど、過労で倒れて怪我をしたことで、自分の人生や幸せについて再考。
成功の2つの基準である富や権力だけではない、3つ目の価値観(サードメトリック)を手に入れるためにどうすればよいかを示した本になります。
3つ目の価値観(サードメトリック)とは
第3の価値観(サードメトリック)を構成するのは次の4つ。
・ウィルビーイング(幸福)
・ウィズダム(知恵)
・ワンダー(不思議と驚き)
・ギビング(与えること)
それぞれについて簡単にまとめます。
《ウィルビーイング(幸福)》
・瞑想によるマインドフルネス
マインドフルネスとは、「今ここ」に集中するしている状態をいう。
瞑想により幸福度や集中力を高めると、仕事への集中力、幸福感の向上つながる。
・デジタルデバイスとのつきあい方
スマホとの過剰接続はマインドフルネスを遠ざける。適切な距離を置くことが大事。
・睡眠を確保する
きちんと眠ることが幸福度につながる。睡眠はドーピング並みのパワーを持つ。まずはきちんと寝る習慣をつけることが大事。
《ウィズダム(知恵)》
・直感を大事にする
知性だけではなく直感も大事にする。
ロジックオンリーの思考だと「説明できないけどなんか違う」という意見は軽視されがちだけど、バカにしてはいけない。
大概の優れた発想は直感から生まれる。
・スローライフを心がける
時間におわれるのではなく、スローライフを心がける。急いでいる生活では良い知恵は生まれない。
・マルチタスク信仰からの脱却
ユニタスクでじっくり取り組む時間を意識して作る必要がある。
《ワンダー(不思議と驚き)》
・日常の些細な出来事や、偶然を楽しむ。
《ギビング(与えること)》
・与えることを惜しまない
何かを得るより、自分ができることを提供することのほうがより高い幸福度を得られる。与えることを惜しまず見返りを求めない。
・ボランティアによる幸福度向上
ボランティアをしている人は、していない人よりも幸福度が高い。ボランティアを生活に取り入れるとよい
瞑想
瞑想、最近注目されてます。
雑念を捨て、呼吸に意識を集中させ続けることで、自分の心をコントロールできるようになるとのことです。
グーグルは瞑想部屋を用意してるし、スティーブジョブズも日常的に瞑想の時間を設けていました。クリエィティブな仕事の人たちは、特に瞑想する時間を持つことが大切なのかもしれません。
ごちゃごちゃした頭では、いいアイデアは浮かばないですからね。
私もこの本を読んで、瞑想をオフィスで試してみましたが、すごく難しいです。瞑想が難しいというより、オフィスでやると「あの人、寝てるの?」と思われてそうで怖いんです。
私の会社もクリエイティブ寄りなビジネスだし、瞑想部屋ができたら嬉しいな、と思いました。
デバイスとのつきあい方
もう一点、私の心が動かされたのは、デバイスとの付き合い方です。
常に繋がった状態だからこそ、意識して接続オフの時間を作らないといけないよ、と。
これは猛烈に反省。。。
スマホやSNSで、常につながった状態というのは良くないなぁとわかっているけど、子育ての合間や、ちょっとした隙間時間で、ついついスマホで芸能ニュースみたり、SNSを見てしまいます。
そうやって何かの情報(多くの場合、無意味なものが多い)をインプットしてるけど、それは結局、自分のアタマでじっくり思考する時間を捨ててしまっているんですよね。
子供がスマホ持った時に同じことを許容することになってしまうので、そうしないためにもまずは自分が節度を持って接していかなければいけないと反省しました。
まだまだ発展途上ですが、常時繋がってる状態より、今、目の前にいる人たちとのコミュニケーションをより密に、楽しくしていきたいな、と思うのでデバイスデトックスタイムを、意識して作っていこうと思います。
スマホもSNSもいい面はたくさんあるし、「使わない」というのも違うと思うけど、中毒性があるのは事実。
適切な距離感は常に意識しないといけませんね。
マルチタスク
今まで、マルチタスクは歓迎すべきことで目指すべきものと思っていました。
でも実はマルチタスクは、「マインドフルネス」からは遠ざかるものなんです。
今は仕事も日常も何もかもマルチタスク前提。
でも、早すぎ、切り替えすぎ、というのは、きっとその過程で取りこぼしていく何かがたくさんあるのかもしれません。
ボランティア、複業
あと、「与えること」で出てきたボランティアについて。
私の会社は、複業OK、複業採用というのも始めているのですが、会社とボランティアっていう組み合わせもいいな、と思いました。
実際、会社にも災害ボランティアをやってる方がいますし。
稼ぎが減るので、現実は厳しいし、問題も色々出てくるとは思うけど、でも複業やボランティアがナチュラルにできる社会になったら素敵。
簡単な概要説明と感想だけだと全然伝わらない(>_<)
自分の生活に変化を起こしてくれるステキな本ですので、働き方に悩む方はぜひ読んでみてください。
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