番外編④:一度沼を脱出したオタクが鬱を経て再度沼に落ちるまでの話。
これは小学生で二次オタになった少女が大人になって一度脱出した沼に再度落ちるまでの物語です。
※ここでの沼は二次元コンテンツ全般を指しています。
第四章 二次オタ、「オタク」ではないと悟る。
~あらすじ~
中学時代オタ友に恵まれアニメイトを知る。ボカロ沼にもはまる。
中学生になって、自分のパソコンを購入します。今までコソコソ親のPCで情報収集していた私にとって急激な環境改善でした。
好きなだけ動画もイラストも見れるのです!!
ネットに強い創作系オタクの友人に紹介され、pixivなるサイトを勧められました(彼女はボカロも教えてくれた)
私は彼女がイラストをそこに投稿していると知って見に行ったのですが、そこで二次創作という世界を知るのです。
公式とは違う。様々なオタクの妄想が漂流している空間。楽しい場所でした。
しかし、この頃から、周囲と私のズレが出始めました。
肩身が若干狭かった二次オタはオープンに話せる趣味になり始めていました。スマホが普及し始めてアプリゲームが主流になったため、多くの人が二次元に触れるようになりました。
グッズを収集することがいつの間にかオタクのステータスになっていました。
中・高時代、ブームになっていたのがカゲプロです。(私は団長推しでした。懐かしいなあ……)
私は普段小さな界隈のコンテンツを推している事が多く、カゲプロは珍しくグッズは大量に出る、二次創作は漁らなくても神作品に出会える作品でした。
ただ、それ故にグッズを買わない私と周囲との差を感じたのです。
高校でもオタ友ができました。一人は歌い手オタ、もう一人は声優オタでした。一緒に買い物に行ったりもしましたが、二人はライブにもアクティブに参戦するオタクでした。
推しをどこまでも追い求めるオタ友と比べ、私は原作のストーリーで十分満足できるオタクになっていました。
私は悟りました。世間が呼称する「オタク」の中に私は含まれていないのではないかと。その頃から、私は二次元とは少し距離を置き始めました。
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