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番外編⑧:一度沼を脱出したオタクが鬱を経て再度沼に落ちるまでの話。

これは小学生で二次オタになった少女が大人になって一度脱出した沼に再度落ちるまでの物語です。
※ここでの沼は二次元コンテンツ全般を指しています。

第八章 鬱寸前社会人、オタクに復帰する。

~あらすじ~
 YouTuberから学びを得た鬱寸前社会人、自分がオタクだと再確認する。

 YouTuberさんから行動する勇気をもらった私は、まずベースを買いました。「ストレス発散 おススメ」で検索したら、脳と指を同時に動かす作業がいいと出てきたのです。
 私は音楽をした事がありませんでした。指が短いので楽器は向いていないと言われてきたからでした。

 以前から、もし楽器をする機会があるならベースをやりたいと思っていました。なぜギターじゃないの?とよく言われます(笑)
 私、実は左利きでして「レフティベーシスト」になれるチャンスを生まれながらに持っていました。ベースができれば、その肩書だけならポールマッカートニーと同じになれるのです。

そんな訳で、ストレス発散の一歩前進としてベースを弾くようになったのでした。

 同時期に私はオタ活を再開しました。漫画用の本棚を新調して、気になっていた漫画を集め始めました。
 ベースを買ったことが、私が吹っ切れる分岐点だったと思います。

 人生が100年あったとして、私にはまだ約70年が残されています。今ベースを始めれば、あと70年間私の人生にはベーシストとしての時間が残されているのです。

 オタ活も同じだと気付きました。私が好きになった推し・コンテンツを今から推せば、私はあと長くて70年推し事ができるのです。
 確かに私はグッズに執着がありません。課金に興味がありません。ライブにもイベント事にも興味がありません。痛バ、祭壇、本人不在の誕生日。そういう推し事とは無縁かもしれません。

私は「にわか」かもしれません。でも、それでいいと思えるようになりました。それが私のコンテンツとの向き合い方であり、私の推し方だからです。

課金をしてコンテンツを楽しむオタさんもいます。ライブに遠征するオタさんもいます。グッズ収集を楽しむオタさんもいます。二次創作を楽しむオタさんもいます。

ただ、私はそうでなかっただけ。そう思って戻ってきた私は、少し気が楽でした。

こうして私は中学時代から感じていたモヤモヤから解放されて二次オタに再度片足を突っ込んだのでした。

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