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沖縄。

通勤の往復のクルマ、帰宅後、ずっとNHKラジオを聞いている。
もちろん、多少苦手な番組もあって、金曜の帰り、午後8時台はラジオを切ってCDを聴きながら帰る。昨日の帰りも、ハンバート・ハンバート。こないだはそのハンバート・ハンバートが良すぎて、大好きな21時からの「高橋源一郎の飛ぶ教室」を聴くことができず。そちらを「聴き逃し」配信に回したりした。
昨日は帰ってから「飛ぶ教室」。そして22時からは「NHKジャーナル」。冒頭、沖縄での性暴力事件の話題。

昨日、沖縄では、去年12月に起こった、米空軍兵(25)による面識の無い16歳未満の女性に対する性暴力事件(わいせつ目的で声を掛け、自宅に連れ込み性的暴行を行ったとされる。被告は起訴事実を否認し、無罪を主張。)の裁判について。これを含め、2つの案件について、いずれも県警から沖縄県に情報が伝えられていなかったという問題。県内では反発が強まり、各地で抗議集会などが行われているという。

沖縄国際大学の前泊博盛教授は、

「未成年者の誘拐、そしてレイプ事件、こういう犯罪が起こっているのに、その警告・警鐘まで鳴らさなかった政府ってなんなんだ。そして、実際に5月に同じような事件が起こっている。どうやって責任を取るんだ。これを誘発したというところでは政府の責任は非常に重いと思います。そして、県警の責任はもっと重いって思いますね。こういったことがなぜ許されてしまったんだろうか。これが政府の不信感のみならず、県警に対する不信感、警察機能に対する信頼を大きく損なったというのが、今回の事件の大きな問題だと思いますね。」

(話文体を多少修正しました。)

と。そして、少なくとも10年前までは沖縄県警と県の担当者レベルで重大事件については情報共有が行われていたらしいのだが、しかし、県警の元幹部によると、最近は、基地問題を巡って県が政府との対立と深めていったことを念頭に、「県庁に情報を出したら政治活動に利用されるのではないかという空気感があったことは間違いない」と話していたらしく、それについて、再び前泊教授は、

「証言によるとですね、『沖縄県がこういう事件を政治利用するから』というような説明もありましたけれども、『政治利用されるから県民の安全、安心、あるいは防犯のことよりも、そういうことを伝えない方がいい』という判断をした県警の誤りというのはなぜ起こっているのかという。いつから県警は政治団体になったんだろうか。自治体警察として、まずは一義的に県民の安心・安全を守るという県民ファースト、住民ファーストでなきゃいけないという警察が、なぜ政治ファーストになってしまったのか。しかも今回は外務省にだけ伝えたという。この事態というのは、基地問題ではですね、大事なのは防衛局がアメリカとの交渉を担ってるんですね。防衛省です。そして、被害者の救済についても、当然防衛局が第一線で動くという態勢を取ってきたのに、防衛局も県と同じ、六月の末に初めて知らされるという、こんな状況がなぜ起こったのか。こういうことが、この国の政治は国民よりも、あるいは犯罪防止よりも、日米安保優先なのかと。」

(上に同じ。)

愛国心の強い方々は、この問題をどう考えられるのだろうか。
私も、愛国心、強いですよ。だから、この記事を上げておりますし、文字起こしもしたつもりです。