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もじゃ。(2)

夏休み最終日はハードな一日。
売布のシネピピアで映画を2本(「痛くない死に方」「キネマの神様」)見たあと、夕方から神戸でカウンセリング。カウンセラーは熊本県・人吉出身の「もじゃ」。(前にも「もじゃ」の話を書いたことがあるんだけれど、そのときはなぜかやたらと人気だった「もじゃ」。(笑))

午後4時半。まさに豪雨の時間帯だった。ビル1階のシャッターが下りたままで、ずぶ濡れになりながらそれが開くのを待っていた。

ビルは小児科のビル。もじゃのカウンセリングルームはその2階に間借り。シャッターが開く前にもすでにクライアントがあったようで、私が2階に上がると、時間になってもまだまだ盛り上がって(?)いる様子。
私は私で、待合室の机上にあった歌集に興奮したり、窓の外の雨の様子をブラインドを上げて一生懸命撮影してみたり、スリッパも履かずにソファーの上を裸足で遊び回っているところに前のクライアントさんともじゃが出てきた。(汗)

で、カウンセリング。
「今日、最後にしようと思うんですよ♪」と私、笑顔で。
「え?」
「だって、ここに来ても何も解決しないことが分かったし、そもそも高いし!(笑)」
「それ、言わない!(笑)」
「でも、最後にするつもりだったんだけどさぁ、この歌集、貸してくれませんか?」
「ダメ!」
「マジ…? じゃあ、もうホントに来ないよ。」
「それ、古本でも全然出てなくって、4万円くらいするんだから。」
「知ってますよ。じゃあ、今日はマシンガンのように現況報告だけして帰りますからね。もし次に来ることがあるとしたら、状況が改善したときの報告ですからね。でも、たぶんそれは無さそうだけど。(笑)」
「ゆっくり喋ってくださいよ。」
「いやです。だって、高いもん。」
「高いって言わないの!(笑)」

あたまの中に箇条書きでメモをして行ったので、言うべきことだけを早口言葉のように報告してきた。それでも彼はふむふむと聞いてくれた。嫌いな人ではない。

彼には何を言われたっけかなぁ…?
「(奥さんはこじかさんのことが)相当嫌いなんですよねぇ…」
「手紙も多分読んでないでしょうね」
「(こじかに)いい人ができるまでは『別れる』は言っちゃダメです。あなたは寂しくなるから。寂しいのだけはダメ。でも、いい人が見つかれば、キッパリ別れればいい。」
…マジですか???(汗)

早口で捲し立てたおかげか、いつもは9千円(45分? 60分?)なんだけど、今日は私が「以上です!」と言い切った時点で、
「はいっ! じゃあ、今日は4億5千万円!」
と。そんだけでいいの?(笑)

見送りながら、
「次も来なさいよ!」
と(明らかに年下のくせに)偉そうに言うもじゃ。でも、嫌いじゃないんだけどね。

次は、良い報告ができればいいなと思う。
「もじゃ、あんたの見立てはいっつも間違ってんだよ。(笑)」
って、笑って言ってあげたい。

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あ、これは今日のドライブのBGM。昔、友だちにもらったもの。雨だけど、テンションを上げるために♪