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内から外へ、井の中の蛙社員になるな

※この記事は2024年3月に社内向けに発信したものを社外向けに書き直したものです。

「コンサルで求められること」と「いまこそ思うこと」です。

⊳コンサルに求められること

先週、アクセンチュアさん主催の交流会に参加をしてきまして、
上智大学特任教授の百瀬 公朗さんのお話を聞いてきました。
※ACの副社長や事業責任者ともお名刺交換できました

大学でこういう研究もしているんだなぁと感心して聞かせて頂いたのですが、
いまコンサルに求められている事ということでお話があったので、
私なりに解釈して共有させて頂きます。

大きく6つあります。
まとめたスライドがこちらです。一つひとつ見ていきましょう。

①スピード感、レスの速さ

これは今も昔も変わらないことだと思います。
コンサルだろうとエンジニアだろうと、どんな仕事をしている人でも
スピード感とレスの速さは、安心感と信頼を生み出します。

逆にここが遅いと信頼関係が崩れてしまい、頼ってもらえなくなってしまう。
私も日々気を付けるようにしています。

②プレゼンテーションの進化

以前はパワーポイントを使って、ロジカルシンキングで、かっこよく、
わかり易く伝える、というのが主流でした。

今は動画です。
コンサルにもこのクリエイティビティが求められるようになります。

また動画で視覚に訴えつつ、概要理解してもらうとして、
”一対多”ではなく、”一対一×多数回”のコミュニケーションが大事です。
一方通行のコミュニケーションではなく、対話型プレゼンテーション
行うことで顧客の解像度は上がると考えます。

③コミュニケーションスキル、ファシリテーションスキル

上記のプレゼンテーションの変化に近いですが、
コミュニケーションやファシリテーションについても進化してきています。

オンライン会議が容易に行えるようになった今、
10分~15分の会議を複数回を実施し、顧客接点頻度を増やす。
つまりはLT(ライトニングトーク)スキルが必須になってきます。

合わせて、オンラインチャットの活用する事でリアルタイム性を増幅させ、
顧客との関係性を維持していくことも大事になってきます。
もちろん、雑談スキルは今も昔も変わらず磨いていきましょう。

④オポチュニティを逃さない

DXが取り沙汰され、DXブームがきたのは、2018年。
「デジタルトランスフォーメーション(DX)を推進するためのガイドライン」を
経済産業省が取りまとめたことを契機に広がり始めます。

で、今考えるべきは”アフターDX” ”DXをどうメンテナンスするか”という課題です。
要は運用に乗せる、稼働させる。DX化のあとを考え、DXを永続的に実践していく。
そういう常に顧客に寄り添い続けるコンサル会社になっていかないといけません。

⑤コンサルに求められる知識

”情報セキュリティ知識”です。
当たり前ですが、セキュリティ意識が欠如し、情報を守れない人には
絶対に仕事を任せてもらえません。

業界・業種の知識も大事ですが、是非ともコンサルタントには、
情報セキュリティの知識を蓄え、現場で活用してもらいたいです。
特にこれにより、信頼を信用を勝ち取っていく必要があります。

⑥顧客に変化してもらう

DXを進めて上で、自分たちをアップデートしていくことも当然ですが、
お客様に変化してもらうこと(変革)も重要なポイントです。
今までのやり方で出来ないのだから、お客様にも変わってもらうしかない。

でも変革の時にはハレーション、筋肉痛が起こるもの。
結局お客様が変わる、変化することを後押しする、手助けするのが
コンサルタントの仕事です。

何度もワードを出していますが、これを実現する上で、
強力な顧客と信頼関係を構築して伴走し続けることが大事だと捉えました。
日々の積み重ねですね。

⊳内側から外側へ(いまこそ思うこと)

本題です。
なんでこんな話をしたかというと、"外に出たからこそ聞けた"いい情報だったからです。

”内から外へ”というトピックでちょっとだけ、私が最も尊敬する上司の昔話。
私が新卒で入った会社のとある上司は毎日飲みに行っていました。
残業はほとんどせず、毎日飲み。。。それでいて仕事でも成績を残す。

何かのタイミングで「何故そんなに毎日飲み行っているんですか?」と聞いた時、
「逆に聞くけど社内の人とだけ飲み行っていて面白いの?お前は。
井の中の蛙社員じゃん。」と言われてしまった。

当時も今もテリトリー制をひかれている会社なので、
「そんなに視野を広げる必要はあるか?外の人と交流する必要があるか?」
というのが一般的な社内メンバーの考え方。

でもその上司は毎日、他部署の人と、本社の人と、社外の人と、お客様と、
大学の友人と、子供の野球チームの保護者と飲みにいっていました。

で、その人は結果的にそういうどこから持ってきたかわからないような
謎コネクション(笑)から、案件だったり、受注を持ってくるんです。

そして外部から取ってきた知識や、新しいやり方をガンガン社内に注入していました。

チームワークを醸成する、スキルUpする上で、社内交流、社内勉強会はとても大事です。
冒頭の組織の変化というのも、内側の動きを完全に止めよ、
と言うメッセージではありません。

ただ、外界との交流をもっと活性化し、新たな”顧客・社会との繋がり”を
創出していくこと、強化していくことが最も大切だと感じています。
例え、それが最初は利己的な情報収集でも良いです。
無理に絶対的な何かを持ち帰ろう、案件取ってこようなんて考えなくていい。
ただ人と会うだけでもいいと思います。

私も今まで外部のあらゆる勉強会なり、交流会に参加してきましたが、
そこで出会った人々とは、すごく時間がかかって1年~2年、
それ以上経ってから自然とビジネスに発展したことがありました。
浅く広くかもしれないけど、困った時に助けてくれる友、
示唆を与えてくれる友もたくさんいます。

世界が広がるし、何か得られるはずです。
小さなことでも社内に持ち帰り、共有・還元できるという大きなメリットがある。
私は外の目を向けるからこそ、内側も活性化すると考えます。

チームワークを大事にするがあまり、内側に目がいっている人が多すぎます。

会社も人も進化します。進化せねばなりません。
その為には新しい情報、新しい技術、新しい繋がりがなくてはならないと思います。

会社も事業もメンバーも成長し、
結果として、顧客・市場に価値を提供していけるようになるため、
考えていただくひとつのきっかけになれば嬉しいです。

東京は今週から暖かくなってくるようで、
季節の変わり目でもありますので、ご自愛ください。

引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。

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