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桃太郎ったら③

猿くんに続いて、犬くんにも鬼ヶ島行きを断られてしまった桃太郎。
頼みの綱のキジくんの家へやって来ました。

桃太郎「おーい、キジく〜ん居るかい?キジく〜ん、キジく〜ん、居る〜?」
キジくん「ご近所迷惑です。お静かに願ます。何だ、桃太郎くんか。何か御用ですか?」
桃太郎「お願いがあります」
キジくん「何でしょう。大変嫌な予感がします」
桃太郎「僕と一緒に鬼ヶ島に行ってください。お願いします」
キジくん「それは鬼ヶ島に同行しろというご依頼でしょうか」
桃太郎「はい、大正解!お礼にこれを」

早速きびだんごを差し出す桃太郎。

キジくん「買収ですか」
桃太郎「とんでもない!ほんのご挨拶と感謝の気持ちです」
キジくん「ほう、きびだんごですね」
桃太郎「はい、お爺作ですのでご安心を」
キジくん「申し訳ない。私は争い事は好みません。残念ですが、どうか頑張ってください。折角ですので、お団子は有り難くいただいておきます。お爺さまによろしくお伝えください。では、失礼いたします」
桃太郎「え、え〜、キジく〜ん、待ってよ〜。きびだんご食い逃げじゃ〜ん!」

ピシャリと戸が閉められてしまいました。

桃太郎「記事にしてやる!」

つづく

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