「リズと青い鳥」大ヒット御礼 追加記念舞台挨拶【21:40の回】レポート

 引き続き21:40の回。

※以下レポートです。
見間違いや聞き違いがあるかと思いますがご容赦を。

【21:40の回上映前】

 向井さん、東山さん、種﨑さん、杉浦さんの順に登壇。

種﨑「みなさん、こんばんは。
 鎧塚みぞれ役の種﨑敦美です。
 この曲(Homecomings『Songbirds』)と共に入場するのが身に染みつきすぎてて切ない。
 公開69日目、こうやって観に来て頂いて本当にうれしいです。
 ありがたいです。ありがとうございます。
 今日初めて観に来て下さった方はいらっしゃいますか?(ぽつぽつ挙手)
 上映前なので気をつけます。
 今日はよろしくお願いします」

東山「みなさん、こんばんは~!
 傘木希美役の東山奈央です。
 よもやよもやの追加舞台挨拶があって、本当にうれしいです。
 これもひとえにみなさんのおかげです。
 多くの方に愛される作品になったと思います。
 今日は初めてこの三人が揃って登壇するので、是非しおりちゃんには梨々花ちゃんのお話を聞きたいと思います。
 イベントが今日で2回目なんだっけ?」

杉浦「イベントのお仕事そのものが2回目ですね」

東山「さっき『こんな感じで良いのでしょうか?』って訊かれてたんですけど。
 1個質問されたら10答える気持ちで行きたいと思います。
 今日はよろしくお願いします」

杉浦「こんばんは~。初めまして。
 イベントに出演するのは2回目なのでお手柔らかにお願いします。
 みぞ先輩大好き♡
 剣崎梨々花役の杉浦しおりです。
 今日は3人のことをいっぱい知って頂ければと思います」

向井「公開から10週・69日目となりましたが、改めて感想をお願いします」

種﨑「う~ん…。いかがですか?(東山さんに振る)」

東山「ぉおっ!?答えるのかと思いきやこっち!?
 私たちは公開期間の相場がよく分かっていなくて、先ほどお伺いしたら大体4・5週だとのことで10週のすごさを実感しています。
 たくさんご覧になっている方、一週観て良かったよと広めて下さっている方がいらっしゃるおかげです。
 ありがたいです」

向井「Twitterで感想を募集する企画をしていたのですが、『聲の形』よりも感想トークが多かったんですよ。
 本当に声で広がった作品になったと思います。
 杉浦さんはいかがですか?」

杉浦「わ、たし!?何訊かれてましたっけ?」

種﨑「初舞台挨拶ですものね(ズレてる)」

東山「10週経ってどうっていう話じゃなかった?」

杉浦「ああ!
 私は8週観に行きました。
 入場者特典がほしくて。毎回は行けなかったんですけど。
 8回劇場に足を運んで、フィルムはちゃんとみぞ先輩のをゲットしました」

向井「お二人に渡す物があったんじゃなかったですか?」

杉浦「あ!(ポケットから何かを取り出す)
 すーーー…、じゃんっ!!
 コンビニのゆで卵。味ついてておいしいです」

 はい!はい!と、東山さんと種﨑さんにゆで卵を手渡す。

東山「お、おう…」

種﨑「…ありがとう?」

東山「どういたしまして?(スカートをつまんでお辞儀)」

杉浦「ホンモノのゆで卵です~。
 希美先輩にはお渡しできたんですけど、みぞ先輩には渡せてなかったので」

種﨑「そうなんです。うれしくて。
 良いな~と思ってたので」

東山「私コンビニのゆで卵初めて食べたんです。
 コンビニのゆで卵にはトラウマがあって。
 お昼をコンビニで買って現場で食べることがあるじゃないですか。
 ある日ゆで卵だと思って卵を開けたら半熟卵というか温玉で。
 スタジオの机にビシャーッ!!てなっちゃって。
 『わ!?これ不良品だ!!』って言ってたら、『奈央ちゃん、これサラダにかけるものだよ』って言われて。
 それ以来どれがゆで卵でどれが温泉卵なのか見分けがつかなくて買えない」

種﨑「間違えないよ…」

杉浦「落ち着いてしっかり見れば書いてあります」

 ちゃんと書かれてるよ!
同人絵で希美が梨々花ちゃんからもらったゆで卵を食べようとしたら生卵でベシャッてなってるのを見かけましたが、まさか本当に中の人がやっていたとはね…w
もしかしてこの話を知っている方が描いたのかな?

東山「キャベツ・レタス・はくさい!
 デコポン・いよかん・グレープフルーツ!
 の見分けがつかない」

種﨑「ええ、つくよー」

東山「何だかシュレディンガーの卵みたくなってきた」

 東山さん、しっかり見て!!

 ここでゆで卵回収。
杉浦さんがゆで卵を手渡しているところを見ていて思ったんですけど、ポケットから出したパッケージなしの卵を渡されるのって、リアルでやられるとちょっとした恐怖ですよね。
いつの物か分からないし、どんな卵かも分からない。

 仲の良い人にもらったら食べるかも知れないけれど、希美は初めて喋る梨々花ちゃんにもらったんですよね。どんな子かもよく分かってない状態でゆで卵もらうって怖くない?
私が希美だったら多分食べないな。誰かにあげると思う(^^;)

 ちなみに杉浦さんは楽屋で別のゆで卵をパッケージごと東山さんたちにあげています。安心!

東山「私たちの役はオーディションをしてないんだよね。
 配役逆じゃなくて良かったねって言ってるんだけど。
 梨々花ちゃんはオーディションあったんだよね?」

杉浦「なぜ私を選んで頂いたのか分からないんです。
 私が知りたいぐらい」

種﨑「リズにしてもユーフォにしてもキャラっぽいところがみんな必ずあるので、そこを見抜かれてたのかも」

杉浦「梨々花の公式設定で『興味あることは片っ端からやる』って書かれていて、私も興味を持ったことはめちゃくちゃやるんです!
 でもやりすぎて飽きがち」

 種﨑さん、ふら~っとよろける。

杉浦「監督から梨々花はやさしくて周りに恵まれた、愛される子だと言われたのですが、私も周りにはかなり恵まれてきたと思います。
 そこは似てるかな」

東山「さっき何でふら~ってしたの?」

種﨑「興味あることって言ってたからみぞ先輩のことかな?って思ってたら、『飽きやすい』って言われてふら~ってなった」

杉浦「人には飽きないから大丈夫です」

種﨑「そっす、そっす。
 まーーーさに梨々花ちゃんじゃん。
 もう梨々花ちゃんだ」

杉浦「私、梨々花だったんだ…」

 みぞれは見てて飽きなさそうです。

種﨑「アフレコで『もう少しおじさんっぽく』って言われてたけど、最初に持ってきたのからどうなってああなった?
 気になってた」

杉浦「私はこれまで梨々花ちゃんみたいな役をやったことがないので、探り探りで。
 今風のギャルの風貌なので、そんな感じでオーディションに当たったんです。
 最初持ってきたときあんまり固めちゃダメだなと思って。
 監督から『もっとおじさんで~』と言われて『あ~、なるほど~』ってなった」

東山「難しく感じるけどね。
 かわいいビジュアルでおじさんなんて」

杉浦「『グイグイ行く感じで』と言われて、おじさんでグイグイ行けば良いんだってなりました」

東山「(オーディションの?)Vチェックのときにみんな全役口パクにぽそぽそ声を当てると思うんだけど、梨々花ちゃんの口パク長いな~って思ってたら『○○せんぱーい』みたいなゆっくりした口調で納得した。
 おじさんのようにと言われて分かるのがすごいね!」

杉浦「分かってたと言うより自然とああなったのかも。
 内から出るものを乗せるとこんな気持ちかなと。
 出た結果、ああなりました」

東山「ハマり役だったということか。
 なるべくしてなったと」

種﨑「みんな、そうで、あれ。」

東山「アーメン†って感じw」

種﨑「謎が解けて良かった、です。
 見ててワードがすとんと落ちた感じが分かった」

杉浦「私は普段から人と感性が違うなと感じていて。
 それがしっくりきたんです。
 監督の言葉選びが良かったおかげです。
 ありがとうございます」

種﨑「監督いないから言うけど、監督って天才だよね!?」

東山「いても言って良いと思うよw
 『すべてのものが傍観者。壁も木も空もふたりを見守っている』と言われて全て分かった気がした。
 的確で心に響く。言葉選びの巧さだよね」

種﨑「『息の音も取りこぼさない』。
 監督の言葉ひとつでみんなが『はいっ!』ってなって、スタッフ全員に伝わってるんだろうなと感じる。
 どうやったらこんなみんな同じ方向に向いている作品が作れるのだろう?」

東山「詩的…ポエミックなんだよね。
 例えばこんなことあったでしょう?と感じるための言葉の裏に舞台性が見える。
 何かの具体性に裏付けられた抽象的な言葉を選ぶのが巧い」

種﨑「何気ない普段の会話の中でもそう感じるようなことがあって、どうやって生きてきたらこんな風になるんだろうと思う」

東山「監督と私は同じ人生を歩んできてないけど、言われなければ素通りしてきたかも知れない感情に名前をつけて、心に置いておける。
 今まで眠っていた輪郭がふんわりしていたものに形を与えてくれた作品」

 うんうん頷くオタク達。
本当にこの年頃特有の曖昧で面倒くさい感情を描くのと、役者さんたちからそれを引き出すのが上手だと思いました。

種﨑「全部言ってくれた…」

向井「男性の方が観ても共感できる内容で終わった後は泣かれてる方が多いですね」

東山「演奏のところですすり泣く声が聞こえてきますね」

 こんなんじゃポップコーン買っても食べてる暇ないよなという話になり、

種﨑「リズミカルな音楽が流れるポイントがあるから、そこで食べるのはアリって監督が言ってたw」

東山「そこでは鼻すするときもリズミカルに!」

 ドリンクやポップコーン持ち込んでる人を見かけるけど、実際劇中で食べてる人はいない気がする。みんな息を止めるぐらいの勢いで観てるので、すごく静かです。

向井「みんなに観て欲しいというシーンはありますか?
 …じゃあ、悩んでる種﨑さん」

種﨑「えっ!?最後じゃないんですか!?
 映画館で観て欲しいのと、さっきしおりちゃんが気付いたって言ってたあのシーンを観て頂ければと思います」

向井「みぞれと梨々花の二人のシーンということですか?」

種﨑「そう、かな…」

東山「音楽に長けている人なら違和感に気づけるかなと思うんですけど、そこまで楽器や音楽に長けていない人でも同じフレーズが何度も出てくるので、その機微にしっかり耳を傾けてくれれば見えてくることがあると思う」

 ピッチが微妙だったり、「感情的になっている」と言われているシーンでは強めでやや走った演奏になっていたりと、奏者の方の“演技”にも耳を傾けたいところです。

杉浦「せっかくなので、梨々花の出てくるところ(喋っているところ)が6回あるんですけど、その4回目と6回目が個人的にお気に入りのシーンです」

※4回目…初めてみぞ先輩と呼び、「(希美先輩とみぞ先輩は)や~っぱ仲良しですねぇ」と言うシーン
 6回目…プールでの写真を見せ、みぞ先輩と練習曲を一緒に演奏するシーン

向井「この後の上映ではカウントしながら観て頂ければ」

種﨑「何回も観てる人ならそういう余裕があるかも知れないですね。
 どこだろうな~。
 私の好きなシーンは希美のポニテの揺れ具合。
 これを大画面で観て目に焼き付けていってほしい。
 あ、実物があったわ」

 東山さん、後ろを向いてぴょんぴょん跳びはねポニテを揺らす。

種﨑「目に焼き付けて下さい。
 監督が『あのシーンが出来たらこの作品は上手くいく』と言っていたシーンがあるのですが、この動きを覚えておいて下さい」

↑監督イチオシシーンについてはどのシーンを指しているのかがよく分かんなかったです。『reflexion,allegretto,you』(フルート反射光愛撫)のシーンで合ってるかな?

 最後の挨拶。

杉浦「本当にみなさんの心に絶対刺さる、どこかで感じていたことのあるような、注意深く見ていないと通り過ぎるような一部分が切り取られて、儚く、美しく描かれています。
 みなさんの心に残る作品になればと思います。
 梨々花は映画で初めて出てきて、どんなキャラかと思われてたかと思うんですけど、みなさんに愛して頂けたらうれしいなと思います。
 本当に素敵な作品ですので、たくさん観て下さい。
 今日はありがとうございました」

東山「改めまして、今日は平日夜でW杯で取り巻いている中、足を運んで頂きありがとうございます。
 この作品にかける思いは強く、公私ともにかけがえのない作品となりました。
 本当なら髪を切る予定だったんですけど、急遽舞台挨拶が決まって、慌てて美容院の日を変えました。
 ポニーテールを残さなくては!と思いまして。
 これで私、ポニテに悔いはありません。
 この素晴らしい音楽と映像を体験して頂けるのは、劇場で観て頂けるのは今だけです。
 このことがみなさんにとって素晴らしい経験になればと思います。
 本日は本当にありがとうございました!」

種﨑「舞台挨拶は前回で最後だと思っていたので、今日まさかこんな機会を頂けるとは思っていませんでした。
 でもいつか終わって終わっていくのかな…。
 永遠に公開され続ければ良いのに。
 私ももう一度観たいのにもう1回しかやってないんだ…でも時間が合わなくて観られなくて。

 ずっと公開され続けていればまだまだ観に来てくれる人がたくさんいるだろうな。
 もう本当、観てほしい!
 本当、日々思ってる。今日、この頃。
 私の事務所に今『リズと青い鳥』の大きなポスターが2枚貼ってあって、1枚で良いだろうと思ってる人もいるだろうけど、ここは2枚貼らせて下さい!そして外さないで…と思ってる。
 自分の中ですごく大きな作品です。
 2回以上、何十回も観て頂けたらうれしいです。
 ありがたいです。
 1回観ただけじゃ分かんないもんね!ね!!」

種﨑「お友達が!
 映画を観に来てくれたお友達が梨々花ちゃんのここ(髪)についている飾りを作ってくれました。
 忘れないうちに言っておかないと…」

杉浦「みぞ先輩、ありがとう」

種﨑「色んな人が応援してくれてるのを分かってほしかった。
 公開終わっても映画館でまたやってくんねーかなと思ってくれる作品になってるとうれしいです。
 みなさんの心に残り続けますように。
 公開され続けますように。
 今日はありがとうございました」

 そしてまた東山さんがぴょんぴょん跳びはねてポニテを揺らしていってくれました。

 カメラが入っていたので、今日の舞台挨拶の模様は後日パッケージの映像特典になるか、YouTubeで上げてくれるかするんじゃないのかなと思います。

 この追加舞台挨拶の実施が決定したとき平日なので諦めかけましたが、この大好きな作品で、このメンバーでの舞台挨拶は二度とないかも知れないと思うとどうしても諦めきれず、何とかスケジュール調整して参加することが出来ました。

 結果、本当に行って良かったなぁと思いました。
明後日また観に行く予定なので、今日の舞台挨拶でのトークを踏まえながら観たいと思います。

 以上、レポートでした。

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