オーボエレッスン #32

 コロナウイルスのために、今まで当たり前のように享受してきたものがほとんどダメになってしまいました。
ウイルス一つでここまで不自由を強いられることになるとは思っていませんでした。特にエンタメ業界が壊滅的で、落ち着いたころには一体どれだけのアーティストや会社が生き残っているのだろうかと危惧しています。

 さて、緊急事態宣言により教室に通えなくなってしまった私。
しばらく休ませてもらおうと思っていた矢先、教室自体が4月いっぱいお休みになりました。
その先も日本中の人たちがGW中我慢できるとは思えませんし、いつから通えるようになるのか現状ではさっぱり分かりません。
そんな状態なので録音したものを先生に送ってチェックしてもらおうと考えていたら、先生から「オンラインレッスンを受けてみませんか?」との連絡が。
もう、すぐに飛びつきました。

 先生は機械音痴なのに素早く設備を整えてくれて、今回受講することが出来ました。
苦手な機械にもめげず、どうにかして私たちにレッスンを受ける機会をと考えて下さりありがたいです。

■設備


・自宅
・Wi-Fi環境
・iPad mini 5

 私はiPad mini 5を胸から上が映るようアームで固定しました。
iPadの高さは顔の高さより少し低いぐらい。
運指とか見やすいかなと思って斜めからのアングルで映るようにしましたが、正面からアンブッシュア見せてと言われたりもしたので正面から見えるようにした方が良いのかも。

先生
・自宅
・Wi-Fi環境
・MacBook Pro(一世代前)

 先生はiPhone 8でも試されたようですが遅延が発生した模様。新しいめのiPhoneなら恐らく大丈夫なんじゃないかと思いますが。

 通信はFaceTimeを利用しました。
どちらもWi-Fi環境だったからか特に遅延なく、お互いの映像や音もしっかり伝わっており問題なくやりとり出来ました。音割れもありませんでした。
強いて挙げるならば、先生の方では私の吹く音が大きくなってくると私のiPadか先生のMacBook Proのどちらかが自動的に音を絞るようで、その時だけ音量が下がるぐらいでした。
その辺が気になるようなら何か別でマイクとか用意した方が良いのかも。

 とまぁ、案外普通に出来るので、教室に通えず、オンラインレッスンを受けられる環境が整っている方は受けてみた方が良いですよ。
今なら著名な先生方も受け付けてくれているので、憧れの先生に見てもらえることも可能なのでは??チャンスですよ!

 近況報告の後、軽くスケールをし始めたら、「ん?そのリード…音程が合っていないね?」。
先生が作って下さったリードを上手く調整し切れず、市販のリードで吹いていました(しばらく教室に通えないと思い、何本か買いだめしてしまった)。
先生のリードは息の支えが出来ていないと上手く吹けず、どっしりと息を受け止めてくれるタイプなのですが、市販のリードは出来るだけ重いめのを選ぶようにしても、すごく軽い吹奏感のものが多く、息の支えなしで吹けてしまうのです。

 そのためアンブッシュアも崩れてきていると指摘がありました。
また、「リードの両サイドをヤスリで5回ほど削ってあげてね。そうしたら音程が合いやすくなると思う」とのアドバイス。

 それからキャスター付きの椅子に座っていたため、踏ん張りが効かず、上体が不安定になっており、息の支えが出来ていないと言われました。
教室で吹いたときの方が響きのある音で吹けるのは、ちゃんとした椅子だったからなのですね。
ちょうど良い高さの椅子にもなるスツールがあるので、それに変えてみようと思います。

 そして練習曲の『バッハのメヌエット<ト長調>』を聴いてもらいます。
初めて聴いてもらい、「よく頑張った。でも気になるところが何点かある」。

「ブレスのないところで喉の筋肉の緊張が解けるんだよね。そこで息吸ってない?影で吸うのやめて」
「ブレスの後、アタックを忘れているところがあるよ」
「Cのブロック冒頭がスタッカート気味になっているからリードに舌をつける時間を調整して」
「Cのブロック4小節めの3つめのドはナチュラルのドじゃなくてド#だよ」

 映像越しでも本当よく見ていらっしゃる…(^_^;)
普段と変わりなくビシバシとチェックを入れてもらいました。

 久しぶりにレッスンを受けてみて、一応毎日吹いてはいるものの、間違っていたり、アンブッシュアが崩れていたりしたらそのままになってしまうので、やはり定期的に見てもらうことが大切だなと思いました。
それから本当はリードを見てもらいたいですが、今は自力でどうにかするしかありません。
通えない間、試行錯誤してみて少しはリードと仲良くなれたら良いなと思います。

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