オーボエレッスン #5

 今日は教室の前にやってくるとモーツァルトのオーボエ協奏曲が聴こえてきました。
やっぱり先生もこれぐらい吹ける人の方が教え甲斐があって楽しいのだろうなぁと思っていたら、先生が空き時間に吹いていただけでしたw
道理で上手いわけですw

 さて、この一週間、リードが重たくて顔面爆発しそうだったので先生に調整してもらい、良い感じに吹けるようになりました。

 リードが軽くなったところで、まず最初にスケール練習のチェックをしてもらいました。
オーボエは指(音)が変わると穴が開いたり閉じたりして息の抵抗が変わります。
それを波形データで見てみると、音と音との繋ぎ目の部分が谷のように凹んでいることが分かります。
「その繋ぎ目に息を少し足して凹みを埋めてあげることで、音と音との繋がりを滑らかにしてあげましょう」と言われました。

 次の音へ行くときに気持ち息を足す感じ。
ちなみに私がテキストに使っている「いちばんやさしい オーボエレッスン」では「少しずつクレッシェンドするような感覚で吹くことがコツ」と書かれています。
先生にそんな感じかと訊いてみたらそうだと仰ってたので、イメージ的にはそれで良いみたいです。

 それから「音の立ち上がり時に圧が少し足りない」と言われました。
私の場合は上唇と下唇の位置がズレているのが原因だったようです。
日本人は前歯が出ている人が多いため、普通にアンブシュアを作るとズレがちなのだそうです。

 前歯の上下が真っ直ぐ揃うようにアンブシュアを作り、前歯に対してリードが垂直に入るようにするのがポイントだそうです。
「いちばんやさしい オーボエレッスン」に綺麗なアンブシュアのお手本写真が載っているので、見てみたい方はそちらを参考にしてみて下さい。
前歯を揃えて楽器の角度を調整してみたら確かに息の圧が増した気がします。
 
 後は「色々考えながら吹かなきゃいけないから寄っちゃうのだろうけど、眉間にシワを寄せないように」と言われました。
眉間にシワが寄ると顔の中心に力が入ってしまい、体が緊張しちゃうので良くないとのこと。
息が苦しくなってきちゃうとよくやっちゃうんですよねぇ…^^;

 一通りチェックしてもらった後は課題曲『大きな古時計』をやりました。
今まで教わったことと、今日教わったことを踏まえて吹いてみたら結構上手く吹けました。
そしたら先生がすごく喜んでくれて、「私は今、幸せです」とまで言ってくれました。

 人の汚い部分をたくさん見てきてしまった大人なので、最初は生徒のモチベを保つために色々褒めてくれてるのかな?と思って窺っていたのですが、どうやらこの先生は違うみたい。
本当に心から褒めてくれてるんですよね。フィンガリングが前より少しスムーズになったとか、姿勢が良くなったとか、息を吸い込めるようになったとか、そんな些細なことに気づいてくれて、自分のことのように喜んでくれるんです。

 私は褒められも怒られもしない幼少期を送ってきたせいか、これまで誰かに褒められても心に響くことはありませんでした。
でも、いま初めて心動かされているかも知れない。私の成長をこんなに喜んでくれる人がいるのなら、もっと応えたい。もっと上手くなりたいと思いました。

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