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[翻訳]Green White (GW) Depths 2021 (Vol.4)

皆さんこんばんわ。やっと終わりが見えてきました。

今回は、マッチアップとサイドボードについてです。皆さんのゲームプランを立てるのに役立てば幸いです。

元記事はこちら

1. 緑白(GW)デプスとは?
2. 暗黒の深部と演劇の舞台コンボについて
3. GWデプスデッキってお高いんでしょ?
4. GWデプスデッキの歴史
5. GWデプスが一般的な緑黒デプスデッキに勝る点
6. モダホラ2がGWデプスにもたらしたもの
7. 勝っているリストからGWデプスの概要を理解しよう (省略)
8. デッキを詳しくみていこう
9. 有利なマッチアップについて
10. 不利なマッチアップについて

11. タッチするなら何色? ← スキップして次回にまわします
12. サイドボードガイド
13. GWデプス秘密テクニック

14. よくある質問
15. 注目!最近勝っているリストはこれだ!
16. GWデプスデッキのカバレージ記事と動画集
17. まとめ

有利なマッチアップについて

デプス系デッキ全般

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デプス系には《カラカス》と《不毛の大地》がよく効くわけですが、GWデプスは豊富な土地サーチ手段からこれらのカードを安定して繰り出すことができるので、総じて有利と言えるでしょう。

デルバーデッキ

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デルバーに対しては微有利、5.5:4.5といったところでしょうか。MH2で相性が大きく変わりました。

デルバーデッキ(特にUR)は《不毛の大地》を使ってデプスコンボを止められますし、サイドから《カラカス》《輪作》、あるいは《厚かましい借り手》や《水没》といったバウンスなど、こちらに対して強く出れるカードが採用されており、難しいマッチアップでした。

と、今までは決して相性は良くなかったのですが、MH2で収録された《虹色の終焉》と《忍耐》のおかげで、デルバーに対する相性は逆転したと感じています。デルバーを始めとする軽量クリーチャに対する除去が増えただけでなく、稲妻耐性を持つ到達クリーチャである《忍耐》の採用により、《邪悪な熱気》以外で《忍耐》と1:1を安定して取れるカードはデルバーデッキにはありません。ただこの《邪悪な熱気》はこちらの主力クリーチャを軒並み焼き払う火力です。注意しましょう。


白系デッキ(デスタクなど)

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《森を護る者》で《剣を鍬に》を避けられるのが重要なポイントです。早期にステージコンボを決めるのではなく、緑頂点で護る者をサーチしてから確実に攻撃を通す、粘り強いゲームプランを心がけましょう。


その他、アンフェアデッキ
メインから《ボジューカの沼》や《忍耐》が採用されているため、ドレッジやその他の墓地利用デッキに対する相性は総じて良いです。《狂気の祭壇》からの高速スタートするホガークであったとしても、手札に十分な干渉手段があれば大丈夫でしょう。

ストームに対しては緑黒構築より強いです。一方で《騙し討ち》には不利になっていることに注意しましょう。


奇跡

奇跡との相性はよくわかりません。緑黒構築のほうがハンデスがある分、有利だとは思います。相手がどれだけ《終末》を引き込んでこれるかに依る、としか、今の所言えることはないです。

不利なマッチアップについて

コンボ・コントロール全般
ハンデスがないため、緑黒構築に比べればコンボとコントロールのマッチアップは不利がつくでしょう。サイド後は緑頂点から《ガドック・ティーグ》や《アウフ》が釣ってこれるので、コンボの中でもストームについてはかなり有利に立ち回れると思います。


スニークショウ
対スニークショウは、GWデプスが不利なマッチアップです。メインには《スレイベンの守護者、サリア》のように速度を下げるカードは入っていませんし、こちらが青くないとわかれば相手はコンボを積極的に決めてこようとしてきます。

一応、メインに《秋の騎士》が入っていれば、《実物提示教育》で出てくる《騙し討ち》や《全知》を割れるかも、、、と言ったところでしょうか。また《カラカス》で《騙し討ち》から出てきたフィニッシャーをバウンスできれば、まだ勝ち目はあるかも。とにかくこちらもデプスコンボをとにかく早く揃えられるように動きましょう。(それができれば苦労はないんですが)


バントコントロール

《虹色の終焉》と《忍耐》を手に入れたもう一つのデッキです。「どのタイミングでコンボを通しに行くか」というゲームプランを立て、必要な回避手段を逆算し、盤面を構築する必要が出てきています。《忍耐》にマリット・レイジがブロックされて、返しのターンで3テフェリーや神ジェイスなどによるバウンスされたり、《虹色の終焉》であっけなく除去されたりしてしまうのはおおよそ最悪な負けシナリオです。通すのは用意ではないですが、《セジーリのステップ》が重要なファクターになるでしょう。


サイドボードガイド

この節では、サイドボードの大まかな方針について記載しています。特定のアーキに対して、これを入れてこれを抜く、という粒度にはなっていないのでご注意ください。


サイドボード後のゲームプランを決めておく

まずは大まかなサイドボードプランを相手のアーキタイプごとに決めておきましょう。デプスコンボに全力振るか、コントロール主軸にするかを決めておくだけで、サイドボーディングはだいぶ楽になるはずです。以下はざっくりとした方針です。


コンボ
IN:《耳の痛い静寂》《ガドック・ティーグ》《忍耐》
OUT: 《聖遺の騎士》
相手の速度を下げることをとにかく考えましょう。《聖遺の騎士》は活躍するタイミングがありません。


コントロール
《モックス・ダイアモンド》は優先的にサイドアウトしてもよいでしょう。序盤からハンドアドを失うのは良くないですし、こういうマッチアップでは、「マリット・レイジ出した、殴った、勝った」という速攻プランは難しいものです。慎重にリソースを交換しながら盤面を構築し、十分な盤面ができてからコンボを狙うようにしましょう。ただし、開墾者や聖遺の騎士でコンボが通せるときはこの限りではないです。あとのIN/OUTは相手の型に合わせて柔軟に。


ミッドレンジ系
OUT: 《暗黒の深部》2枚
《暗黒の深部》を2枚サイドアウトし、1枚にしましょう。なぜなら、十分盤面が整わない限りコンボを狙わない可能性が高いからです。代わりに《忍耐》をまずサイドインするのがおすすめです。メインのクロックではないですが、決して無視できるものでもないので、相手の除去を吸ってくれて、本筋を通しやすくなります。


不要カードの見極め

GWデプスのメインボードは広く対処できるように構築されています。サイドボーディングは不要なカードを抜ききるところから始めましょう。まずはシルバーバレットパッケージの取捨選択から始めて、スペル、土地の優先順位で要らないカードを抜いていきます。


シルバーバレットパッケージ
《森を護る者》:マリットレイジに有効な除去が入っていないデッキ
《ラムナプの採掘者》:基本土地を多用するデッキ、高速コンボ
《秋の騎士》:強力な置物をおいてこないデッキ



スペル
《虹色の終焉》:高速コンボには不要
《剣を鍬に》:クリーチャを介さないコンボ、スニークショウ
《森の知恵》:アグレッシブなビートダウン、高速コンボ
《輪作》:青いデッキ全般


土地
《ボジューカの沼》
:墓地利用しないデッキ
《イス卿の迷路》:ノンクリーチャデッキ
《カラカス》《暗黒の深部》:デプスやデスタクなど、《不毛の大地》を多用するデッキ。
《不毛の大地》: 基本土地を多用するデッキ
《セジーリのステップ》:《森を護る者》と一緒に抜く

土地のサイドアウトは少し慎重に。《モックス・ダイアモンド》が出せるだけの枚数が残っているか確認し、土地が多く抜けるようなら、ダイアモンドの枚数を調整するのが良いでしょう。

GWデプス秘密テクニック

この節では、GWデプスを使うにあたって、覚えておくべきテクニックを記載しています。大事なテクニックが多いので、要チェックです。

《演劇の舞台》の不毛避け

対戦相手が《演劇の舞台》を《不毛の大地》で割りに来たときに、基本土地があれば、その基本土地をコピーすることで、対象不適正で立ち消えさせることができます。(サブタイプ:基本を持つため)


月環境下における《暗黒の深部》

《血染めの月》や《血染めの太陽》など、《暗黒の深部》の常在型能力を失わせるカードが場にあるときに、《暗黒の深部》を場に出すと、氷カウンターを持たないまま場に出ます。この後で、これらのカードを盤面から取り除くと、即座にマリット・レイジが生成されます。


《ラムナプの発掘者》でユーティリティ土地をしゃぶりつくす

《ボジューカの沼》や《セジーリのステップ》をすでに1度使用しているなら、これらを《不毛の大地》で自ら破壊することで、《ラムナプの発掘者》で再利用できます。《カラカス》に応用すれば、1ターンに2体の伝説クリーチャをバウンスできたりもします。《ドライアドの東屋》で毎ターンチャンプブロックする、なんてこともできますが、現在のメタは不毛と軽量除去にあふれており、これを過信するのはほどほどにするのが良いでしょう。


《森を護る者》で土地を全部サクる
《聖遺の騎士》のパワーを最大にする秘密テクニックです。1回能力が解決してしまうと、《森を護る者》自体が《聖遺の騎士》を対象に取れなくなってしまうので、「サクれなくなる」という自体が起こらないように、優先権のやりとりに気をつけましょう。


《トロウケアの敷石》でターボ墓地肥やし

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相手の意表を付いて、土地を墓地に落とせます。例えばこの盤面。敷石をサクって土地を持ってきても、墓地には1枚しか土地が増えませんが、サバンナの方をサクって敷石を持ってくると、敷石自体が伝説ルールで割れるため、墓地に2枚土地が落とせます。ラガバン、サリアのブロックや、稲妻の回避など、有効な場面は結構多いです。


《爆発域》を《演劇の舞台》でコピー
大量のトークンを処理する必要があるなら、《爆発域》をコピーしてカウンター0で起動できるようにしましょう。自分のモックスも割れるのをお忘れなく。


《イス卿の迷路》で擬似警戒
攻撃した後に《エルフの開墾者》などのタップ能力を構えられます。戦闘ダメージ解決後も、攻撃クリーチャーであり続けることに注意ですね。


《ルーンの与え手》で色々回避
最近は採用されていないですが、《ルーンの与え手》の利点をここで紹介します。このクリーチャの利点はプロテクション(無色)を与えられることに尽きます。《カラカス》については、何度も言及してきましたが、その他にも、、、

・《イス卿の迷路》
・スレッショルド土地(《蛮族のリング》《陰謀団のピット》)
・《コジレックの帰還》
・《ドライアドの東屋》を不毛されないようにする。舞台のコピー効果も
・《難題の予見者》などのエルドラージ
・《歩行バリスタ》や《ファイレクシアの破棄者》などのアーティファクト・クリーチャー
・《火と氷の剣》の誘発能力の2ダメージ

あたりからクリーチャを護ることができます。ただし、《ルーンの与え手》自体は守れないというのはお忘れなく

終わりに

このパートはかなり勉強になりました。サイドボードガイドはフワッとしていますが、要らないカードを覚えておくだけで、サイドボードの精度はグッと高まると思います。

今回は割愛してしまいましたが、他の記事のサイドボードガイドも紹介されていたので、これはこれでまとめて、自分なりのサイドボードガイドを出してみようかなと思っています。

それでは、こんなところで。次回で最終回の予定です!!

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