5/29の禁止改定を説明文付きで予想する

皆さんこんにちは。

昨日のWeekly MTGで、禁止改定に関するアナウンスがあったそうです(今日の夜だと思って寝てしまった、、、)

このペースが妥当かどうかは別として、定期的な禁止スケジュールが出たのは嬉しいです。また、新セット発売後、3週間を過ぎれば「禁止されない期間」となるのも興味深いです。

さて、5/29に禁止改定があるみたいです。この位置付けはエピローグブースター発売後3週間の緊急禁止にあたるのでしょうか。この辺、気になるところです。

この記事では、5/29の禁止改定を、文面付きで予想して見ようと思います。

注意:本記事は公式から表明されたものではありません(一応念のため、、、)


鏡割りの寓話

プロツアーではラクドスの使用率が支配的でした。また、アリーナでもラクドス、グリクシスの使用率がXX%で、多くのデッキに有利であることも確認されています。

鏡割りの寓話は、ラクドス、グリクシスのマナ基盤を整え、手札を調整し、更には勝ち手段まで提供する、強力なカードです。

手札を墓地に落とせる効果は、アトラクサのような強力なクリーチャをリアニメイトする動きも加速させており、問題となりつつあります。

また、このカードが2枚変身すると、それだけでコンボとなってしまうことも懸念しています。ケイリクスのコピー能力との相互作用は見逃せません。

私達はラクドス系デッキの支配率を下げ、環境に流動性を持たせるため、鏡割りの寓話は禁止されます。

放浪皇

PWは非常に人気のあるカードタイプで、MtGの花形的な存在です。こうしたPWをより多くのユーザーに使用してもらい、共闘を体験して貰うため、PWに4つ目の能力として、常在型能力を加えて、より強力なものとするアプローチを取っています。これには各PWのキャラクター性をより強める意味合いもあります。

放浪皇は、1つの次元に留まれない不安定性を瞬速と相手ターンに動けるという能力としてデザインされたカードです。しかしながら、この効果は想像以上に強力で、4マナが立っている相手にクリーチャーで攻撃することを躊躇させ、結果としてゲーム時間を長くしてしまうことに繋がっていました。

放浪皇は黒系のデッキの支配率を下げる役目を果たしていましたが、他の禁止によりその必要性も薄れています。よって放浪皇は禁止されます。



絶望招来

近年のセットでは、単色化のメリットを出すため、色の濃いカードを定期的に提供しています。神河では、強力なソーサリーである招来サイクルを供給しました。


絶望招来はどの場面であっても3:1のアドバンテージを得られる強力なソーサリーです。私達はこれが黒を基調とした色が濃いデッキで使われることを期待していました。

しかしながら、近年のマナ基盤の柔軟性により2色以上のデッキが気兼ねなく搭載する結果となってしまいました。スタンダード期間の延長に伴い、このマナ基盤の柔軟性が損なわれる可能性が無いため、絶望招来は禁止となります。




食肉鈎虐殺事件

かつての禁止改定で、アグロデッキの台頭を期待して、このカードを禁止にしましたが、本質的にアグロ戦略が弱く、我々の期待した環境にはなりませんでした。エピローグブースターでは、銅纏い、ケイリクスというアグロ戦略を強化するカードを提供しました。また、バトルもクリーチャーで攻撃するデッキに有利になるようデザインされており、ミッドレンジが弱体化した、今後の環境においては、アグロ戦略が強力なものとなると考えています。

アグロ戦略が支配的とならないよう、このタイミングで虐殺事件を復帰させ、アグロとミッドレンジ、コントロールのパワーバランスの調整を図ります。



勢団の銀行破り

無色のカードであるため、多くのデッキで採用されており、ドローソースとクロックを提供する強力なカードで、コントロールデッキではフィニッシャーとして採用されることもあるでしょう。

過去禁止された、似たようなカードとして、密輸人の回転翼機があります。このカードと銀行破りの違いは、回避能力の有無と搭乗のコストです。この調整により、銀行破りは小型のクリーチャによるクロックを急速に加速させることはありません。

コミュニティから税血とのシナジーが強力なため、このカードの禁止が求められていることは認識していますが、今回の改定によりラクドス系のデッキパワーが下がることを鑑み、今回は禁止を見送ることとしました。


策謀の予見者、ラフィーン

近年のセットでは、多くの伝説のクリーチャが登場し、伝説のクリーチャを多く採用したレジェンズデッキが存在します。ラフィーンはその中核を成すカードで、高いタフネスと護法による防御的な側面と、謀議と飛行による攻撃的な側面を両立する強力なカードです。

ラクドスのデッキパワーを下げる決定をしたとき、我々はラフィーンを中心としたエスパーデッキが支配的にならないかの検討をしました。

エスパーデッキは複雑なマナ基盤の上に構築されており、比較的テンポの悪いデッキです。今後、アグロ戦略が強化されることで、護法(とサリア)によるマナ拘束によるゲーム速度を下げる戦略は優位ではなくなり、より攻撃性能の高いデッキが台頭してくると考えています。このことから、今回はラフィーンの禁止を見送ります。



黙示録、シェオルドレッド

強力なクリーチャーですが、黒系のデッキパワーを下げたこと、環境に対処できるカードが充分供給された(緑以外)ので、禁止しません。


おわりに

というわけで、禁止予想は

◎ 鏡割りの寓話
○ 放浪皇
△ 絶望招来
✕ ラフィーン
といった予想。特に寓話のオッズは1倍台。


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