8/7禁止改定予想
はじめに
皆さんプロツアーは楽しんで観ていますでしょうか。私は眠たい目をこすり、寝落ちしながらモダンの観戦を楽しんでいます。
事前のメタゲームとカード採用数発表にて、一つの指輪の採用数が450枚。全部のデッキで4詰みと仮定しても110余のデッキが採用している計算。参加者数269名ですから、40%強のデッキ採用率となっているようです。
一方でトップメタは指輪の採用が少ないラクドス想起。このアンバランス感はなかなかに興味深く感じます。
さてさて、こんなモダンのメタゲームが見えたところで、いよいよ8月7日は禁止改定ですね。
この記事では禁止改定を個人的に予想してみようと思います。
禁止改定予想
スタンダード
ノーチェンジ。
前回の禁止改定で、銀行破り、寓話、将来を禁止し、ミッドレンジに偏っていたメタは健全化し、ランプやアグロといったアーキタイプが使用率が増加。エルドレインで壊れたら、リリース3週間後の臨時禁止でなんとかすりゃいいや、という感じで。
パイオニア
ノーチェンジ。
スタンダードで猛威を振るったラクドスがトップメタにいますが、緑単信心やロータスを中心としたビッグマナコンボデッキ、スピリットを始めとするクリーチャー主体のデッキ、また最近はピア・ナラーを中心としたデッキも台頭しており、現段階での禁止・禁止解除は不要でしょう。
伝統的にパイオニアはコンボが禁止されやすい傾向にある(インバータ、ケシス、ヘリオッドバリスタ等)ので、ロータスコンボは若干怪しい気もしますが、《見えざるの糸》あたりをピンポイントで禁止というのはちょっと考えにくいかなぁと思います。
モダン
探検の地図禁止
暴力的な突発禁止
フェインデス and/or 不死なる悪意禁止
![](https://assets.st-note.com/img/1690720811293-nW1tj0dSVH.png?width=800)
まずはウルザトロン。ウルザの土地を3種類早期に集め、7マナのアクションを可能にするこのデッキはモダンを定義づける主要なアーキタイプとして、長く愛されています。
多様なサーチ手段により早期に成立された7マナから繰り出されるビッグアクションは、対抗手段を持たない多くのデッキをなすすべもなく蹂躙するパワーデッキです。
《一つの指輪》の獲得、そして指輪のアンチカード《大いなる創造者、カーン》をうまく使えるということで、指輪を中心としたメタにおいては、ちょっとデッキパワーを下げざるを得ないのでは、と思います。
3ターン目のトロン成立の再現性を下げるため、かつてパウパーで取られた禁止策に倣い、《探検の地図》を禁止する、あたりが良さそうに思います。
![](https://assets.st-note.com/img/1690721043093-a1F5hhqWzW.png?width=800)
3マナ以下のカードをデッキに入れず、待機呪文を続唱で確実に唱えられるようにする戦術は、指輪物語以前から強力なアーキタイプでした。1マナ基本土地サイクリングサイクルの獲得で、「死せる生」「続唱サイ」双方ともに少なくない強化を得ています。
インスタントで動け、クロックを加速する、暴力的な突発は3マナの続唱スペルの中でも強力な1枚です。これを禁止することで再現性を下げ、メタゲームの健全化を図れると思います。
![](https://assets.st-note.com/img/1690721659930-aX9WxZUqFk.png?width=800)
どうしてこういうスペルを同型再販してしまったか(バルダースゲート産だったから、再録できなかったからだよ!!)
不死を得る、《死せざる邪悪》
![](https://assets.st-note.com/img/1690721841316-DGJrZOAcOd.png?width=800)
土地にもなる《マラキールの再誕》
![](https://assets.st-note.com/img/1690721933320-QwWRAup5MW.png?width=800)
と、主に4種類の死亡ブリンクが使い分けられながら採用されているわけですが、癖の少ない《フェイン・デス》《不死なる悪意》を合わせて6枚くらい取っているリストが勝っているみたいです。
2枚ハンデス+威迫によるチャンプブロックを許さない4/3《悲嘆》か、モダンの1マナ除去(《致命的な一押し》《稲妻》)で除去れない4/4二段攻撃《激情》かを1ターン目に叩きつける動きの再現性が高いのは問題になる気がします。
《オークの弓使い》の獲得で上がりすぎたカードパワーを下げるには、死亡ブリンクカードのパワーダウンが妥当な気がします。他のデッキにあまり影響も与えないところも評価ポイント。
レガシー
ノーチェンジ。
《オークの弓使い》で一時期環境が黒く染められた気もしますが、ハイレベルなところで、またもバランスしているような気がします。
《レンと六番》の時のように、タフネス1のクリーチャを咎める《オークの弓使い》ですが、《渦巻く知識》への抑止力ともなり、こちらはまだ許されるのかも。
タフネス1を多く擁するデスタクも、むしろ黒に触って自分で使うという状況。
怪しいなと思うのは《再活性》ですが、さてさてどうなることやら。
まとめ
予想は以下の通り。
スタン・パイオニア・レガシー:ノーチェンジ
モダン:探検の地図、暴力的な突発、フェイン・デス、不死なる悪意禁止
さてさてどうなる。8/7が楽しみです。
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