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[翻訳]Green White (GW) Depths 2021 (Vol.5)

皆さんこんにちは。

今回はやっと最終回です。タッチカラーについてと、よく寄せられる質問についての紹介です。リンク集は元記事をそのまま参照してもらえたらと思います。

元記事はこちら

1. 緑白(GW)デプスとは?
2. 暗黒の深部と演劇の舞台コンボについて
3. GWデプスデッキってお高いんでしょ?
4. GWデプスデッキの歴史
5. GWデプスが一般的な緑黒デプスデッキに勝る点
6. モダホラ2がGWデプスにもたらしたもの
7. 勝っているリストからGWデプスの概要を理解しよう (省略)
8. デッキを詳しくみていこう
9. 有利なマッチアップについて
10. 不利なマッチアップについて
11. タッチするなら何色?
12. サイドボードガイド
13. GWデプス秘密テクニック
14. よくある質問
15. 注目!最近勝っているリストはこれだ! ←元記事を参照ください!
16. GWデプスデッキのカバレージ記事と動画集 ←元記事を参照ください!
17. まとめ


タッチするなら何色?

GWデプスに3色目を足す構成を試しているプレイヤーもたくさんいます。この節では、各タッチカラーしたデッキの紹介と、その特徴を簡単にお伝えできればと思います。

どの色をタッチするにしてもで3色目を試すのが好きなプレイヤーが多いので、各アーキタイプの良い例を見つけてきました。原始的な結末》は、追加の色をスプラッシュするたびに大活躍するので、このカードが持つパワーをフルに活用することが少しだけ楽になります。

タッチ黒 (アブザンデプス)

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タッチ黒による最大の恩恵は《疫病を仕組むもの》が採用できる点です。

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GWデプスはゴブリンやエルフといった横並びのデッキに弱いため、部族を軒並みパワーダウン(あるいは機能停止にまで追い込む)このカードは非常に優秀です。

《突然の衰微》も非常に優秀な万能除去でしたが、《虹色の終焉》を採用できるGWデプスにおいては、あまり重要なカードではないように思います。

緑タッチ (バントデプス)


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(なんか元のリストが壊れています。おそらく、舞台が+1、不毛が+2、Tropical Islandが+1なんじゃないかなぁと思います)

《自然の怒りのタイタン、ウーロ》は単体で完成されたミッドレンジの強力なカードです。

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序盤から圧力をかけてくるアグロデッキに対して、緑頂点で釣ってくる最適なカードでもあります。ライフとハンドアドバンテージを回復しつつ、これ自体があまりに強力な脅威となり、相手に逆に回答を迫ることができます。ぶっちゃけ、デプスコンボや他のカードに頼ることなく、これ1枚で殴ってるだけで勝てるゲームも多いです。

元々コンボに不利なGWデプスですが、《狼狽の嵐》と《翻弄する魔道士》を採用することで、この不利を少しだけ緩和できるかもしれません。《狼狽の嵐》は除去避けにもなる柔軟性の高いカードです。《翻弄する魔道士》はショーテル(《実物提示型教育》)やDoomsday(《最後の審判》)のようなキーカードを冠するデッキに劇的に効くことでしょう。


赤タッチ (ナヤデプス)

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《稲妻》は、レガシーにおいて非常に強力な除去であるとともに、このデッキにおいてはもう一つ重要な意味を持ちます。デプス系全般は、マリットレイジの1shotキルを得意とするため、熟練のプレイヤーはライフ22から23を安全圏と捉えることが多いですが、《稲妻》の3点によりこの安全圏をぶち破ることができます。

《赤霊破》や《紅蓮破》でこのデッキに厄介な《基本に帰れ》や《濁浪の執政》といった厄介な青いパーマネントを除去できるのも、タッチ赤の魅力です。

よくある質問

モックスはどういうときにサイドアウトすればよいですか?

まず大事なことを抑えておきましょう。モックスは、アド損するカードであり、トップから積極的に引き込みたいカードでもないということです。《闇の腹心》など、即効性のあるアド確保手段を採用していない限りは、このアド損は《森の知恵》や《ラムナプの採掘者》で緩やかに回復していくしかありません。ヤヴィマヤによって緑マナ確保が容易になった今日においては、モックスはその価値を相対的に下げているということにも注目しておきましょう。トミク(白白)など、色の濃いカードを採用している場合はこの限りではありませんが。

さて、元の疑問に戻りましょう。

まず対デスタク戦では、抜きません。《ファイレクシアの破棄者》で指定されたり、《ちらつき鬼火》によって明滅させられて割られる(もしくは土地を捨てさせられる)ようなことはありますが、それでも《リシャーダの港》や《不毛の大地》のマナ拘束に縛られないのは大きな強みです。

対コントロールデッキとミラーマッチでは、2枚程度モックスをサイドアウトすると、GWデプスをこよなく愛し、MTGOではDNEELEYとして活躍するDan Neeley氏が述べていました。モックスは1ターン目にサリアを出すとか、序盤から攻めつつ、早くコンボを狙っていくようなゲームで、その真価を発揮します。スピードを落としてミッドレンジプランを取るマッチではモックスのサイドアウトを検討していくのがよいでしょう。


トロウケアの敷石を採用する理由ってなんですか?

《トロウケアの敷石》は《エルフの開墾者》や《輪作》のバリューを高める良い土地です。最近のリストで強く採用されるようになっているのは、《成長の揺り篭、ヤヴィマヤ》のおかげで《聖遺の騎士》でも生け贄に捧げられるようになったのが大きいです。かつては色マナの安定的な確保のために《裂け岩の扉》が採用されていましたが、ヤヴィマヤによってこの土地は不要になり、そのスロットにうまく収まったという気がします。


サリアよりも耳の痛い静寂を優先的にサイド採用するのはなぜですか?

この2枚には機能的な優劣はあまりありません。結局のところ、自分の周りのメタやプレイスタイルに合っているのはどちらか、ということになります。

サリアはGWデプスが擁する保護手段(《森を護る者》《カラカス》《セジーリのステップ》)がマッチするとともに、クロックとしても優秀で、コンボに対してかなりの圧力をかけることができるカードです。

一方の《耳の痛い静寂》は1ターン目におけるという、非常に強力な特徴を持っています。また、エンチャントであるがゆえに、全く触れないデッキもあります。例えばルビーストームなんかは、サリアを《ぶどう弾》で落とすことはできますが、静寂に触る手段はありません。

耳の痛い静寂が優先的に取られる傾向にあるのは、(超)高速なコンボに対しても対策カードをいち早くに繰り出せる点に尽きると思います。

もちろん、理論上はモックスのおかげでサリアも1ターン目に繰り出すことは可能です。ですが、モックス、サリア、土地、土地と都合よく4枚引いてくるという高いキープ基準を採用するのは得策ではないでしょう。


最近勝っているリストと参考になる動画集

リンク集ですので、元記事をご参照ください。

まとめ

GW デプスは、現在のレガシーフォーマットにおいて、非常にいい位置に位置しているデッキだと思います。ぜひこのデッキを組んでみて、色んなレガシーデッキと対戦することで、一つずつこのデッキを理解していってほしいと思います。

記事でも触れたとおり、このデッキを組むのにはコスト面の障壁があります。特にモックスに関しては、ちょっと厳しいものがあるのも事実です。そのうち、低予算版もYouTubeで紹介したいと思っているので、そちらも楽しみにしていてください。

(もう上がっています!!)

https://www.youtube.com/watch?v=BkN_pqrzgp0


終わりに

やっとこさ最終回を迎えられました。

膨大な文量に挫けそうにもなりましたが、なんとかGWデプスの魅力を伝えられたのではないかと思っています。(ちょっと長すぎるかなー。。。)

今回の記事では、GWデプスを理解するためのパーツの解説と、大まかなサイドボードプランあたりが、個人的に勉強になったところです。

サイドボードプランはもう少し具体化できたらなと思うので、他の記事など参考にしながら、自分なりのサイドボードプランをまとめてみたいなと思っています。

最後に、この記事を公開してくれている、GreenSun'sZennith.comは、全てのコンテンツを自由に使って良いと記載してくれています。(ありがたすぎる!)

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イニストラードでのアップデートに期待しつつ、今日は特にオチもなく終わる。



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