シーズン9使用構築

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はじめに

構築経緯

 シーズン9はプールが狭くリベロエースバーンを止められるポケモンがいないため、エースバーンから構築を組み始めた。次に、筆者がもともと受けループしか使ってこなかったという経緯から、回復技持ちの環境上位ポケモンであるカバポリ2キッスを採用。ストッパーとしての襷ウーラオスと、上記のポケモンで重い、パッチラゴン及びウオノラゴンを倒せる駒としてドラパルトを採用し、一度構築が完成した。
 しかし、カバルドンの仮想敵であるエースバーンが両刀やスカーフとんぼがえりでカバルドンを処理or起点にするような構築が増えたこと、同じく仮想敵のパッチラゴンにはドラパポリ2で十分勝ち切れることからカバルドンの選出率が大きく低下。そのため、非ダイマックスの対面に強くポリ2の処理手段を持ったアッキミミッキュを採用し、この形に落ち着いた。

本構築の狙い

 所謂初手ダイマックスの対面構築であり、ほとんどの相手にエースバーンポリゴン2ウーラオスと選出する。初手エースバーンで1~2体を倒し、相手のダイマックスをスピスワポリ2でいなし、襷ウーラオスで勝ち切るというのが典型的勝ちパターンである。
 また、壁構築など上記パターンで対応が難しい相手には、ポリゴン2で壁ターンを稼ぎながらスピスワで起点を作り、裏からダイマックスを通すようなルートを考えていく。どのルートにせよ、このPTではこちらのダイマックスで相手のダイマックスを誘発し、非ダイマックスの対面に強い襷ウーラオスを通していくことが一番の狙いである。

構築内容

・エースバーン

エースバーン@いのちのたま とくせい:リベロ
159-161-96-110-85-165
とびひざげり とびはねる かえんほうしゃ エレキボール

 シーズン9環境最強のポケモンエースバーンであるが、物理一本ではカバルドンやドヒドイデ、ギャラドス等に止められやすく、初手ダイマックスの強みが生かしきれない。そのため、それらの高耐久を一方的に倒せる両刀で採用した。あまり数は多くないが、ウインディもダイサンダー2発で倒せるため、このポケモンを後出しから処理することはほぼ不可能である。
 構築を組むにあたり、初めは(https://pokesol.com/team/party25)のエースバーンで使用したが、Sが遅すぎて対面性能にやや不安があった。そこで、Sをウーラオス抜き(サザンドラは環境に存在しないため、サザンドラと同速)まで確保し、その分Cを削った。
 また、Bに下降補正をかけると初手に対面しやすいスカーフウーラオスのすいりゅうれんだで一方的に倒されるため、珠ダメージ込みで85%耐えるようHを伸ばした。Bはこの次に乱数を動かすためには努力値が44必要であるがその余裕はないので、4振りとした。
 相手のエースバーンが物理最速の場合対面で勝つことはできないが、このポケモンはほとんど初手に出しているため、先に展開していることが多くそのまま勝ちやすい。また、ダイサンダーで1体目を突破していた場合、相手のダイジェットを半減で受けられるため、下からのダイジェットで突破できる。
また、相手のエースバーンが初手に来た場合、高耐久に止められやすい物理珠エースバーンとは考えにくく、実際ほとんどがスカーフか襷カウンターだったため、相手の裏にカバがいればダイジェット、いなければダイサンダーを押すことで勝つことができた。
 後半初手HDカバルドンを出されることが多くなり苦戦したが、初手ダイナックルを押すことで、あくびの場合はステロをまかれることなくそのまま突破しウーラオスの襷を温存でき、ステロをまかれた場合はダイジェットで突破することでAS一段階上昇のエースバーンを場に残せるため、5分の勝負に持ち込めるようになった。

・ポリゴン2

ポリゴン2@しんかのきせき とくせい:トレース
191-85-135-125-136-58
イカサマ ほうでん スピードスワップ じこさいせい

 初手のエースバーンがドラパルトと対面すると電磁波等で不利になりやすいため、BDは陽気珠ダイドラグーン耐えとダウンロード対策を両立できるこの数値とした。スピードスワップを使うため、Sは最遅である。
 圧倒的な高耐久で、相手のダイマックスをいなす、TODを仕掛ける、スピードスワップにより相手のダイジェッターを機能停止させる、など多彩な役割を持つ。
 てんのめぐみをトレースすることにより、マジカルフレイムで起点にしてくるトゲキッスを逆に機能停止に追い込め、また10発以上ほうでんを撃つ機会があるため、急所に当てればそのまま突破もできる。他方、パッチラゴンやウオノラゴンにスピードスワップをすることで、上から再生を押せるため対面から勝つことができる。

・ウーラオス(れんげきのかた)

ウーラオス@きあいのたすき 
176-182-120-x-80-163
インファイト すいりゅうれんだ アクアジェット かみなりパンチ

  余りの4をHにふって16nとなり数値効率が悪いが、仮想敵であるミミッキュのじゃれつくに対する乱数がBに割いても動かないため、Hに割いたほうがメリットが大きいと判断した。
 お互いにダイマックスを終えた状況での対面性能がとても高いポケモン。
襷の残った状態で、ポリゴン2のスピードスワップが入っていれば、環境に存在するほぼすべてのポケモンに勝つことができる。
こちらの初手エースバーンが1体倒した後、相手は2番手に出すポケモンにエースバーンに不利なポケモン(ex,ジバコイル、ミミッキュ、ポリゴン2etc..)を選択することはできない。ウーラオスはエースバーンと攻撃範囲が似ているため、3体目に残ったポケモンに対しラス1対面で有利を取りやすい。
 また、シーズン9はステロをまく構築やポケモンが選出画面で判断しやすく、きあいのたすきを残しやすい点も強かった。

・トゲキッス

トゲキッス@ラムのみ とくせい:てんのめぐみ
191-x-115-140-155-128
エアスラッシュ マジカルフレイム わるだくみ あさのひざし

 見せポケ。実際に選出する機会はほとんどない。
相手のゴリランダー、ウーラオスの被選出率の抑制、ジバコイルの被選出率を高めることが主な役割である。受け構築に選出することもある。

・ミミッキュ

ミミッキュ@アッキのみ
135-154-120-x-126-126
じゃれつく かげうち ドレインパンチ つるぎのまい

 ウーラオスの襷の温存が難しいと思われるとき、ウーラオスかエースバーンの通りがあまりにも悪い時の3体目として選出する。ラス1にポリゴン2が残りやすいため、突破手段としてドレインパンチを採用。
 このポケモンを採用したのが8月29日で、使い慣れる前にシーズンが終わってしまったため、カバから変更したことが正解だったかどうかも含めてよくわからない。

・ドラパルト

ドラパルト@こだわりハチマキ とくせい:すりぬけ
163-172-95-x-96-213
ドラゴンアロー ゴーストダイブ はがねのつばさ とんぼがえり

 スカーフのパッチラゴンやウオノラゴンを上から処理するための最速。初速の火力が欲しかったためこだわりハチマキとした。全体的に壁が重いため、とくせいはすりぬけ。
 主にルガルガン等の低耐久襷持ちや、最終盤増えたジバコ+ウオノラゴンの並びに対し選出していた。鉢巻ドラゴンアローでBに振ってないポリゴン2の後出しを許さない点、ゴーストダイブで相手のダイマックスを枯らせる点など奇襲性のある動きができること、ダイマックスしなくても強い点がPTとマッチしていた。

対戦成績

86勝44敗 94位 2072

終わりに

 諸事情でシーズン1以降あまりポケモンができておらず、また受けループ以外のPTをほとんど使ったことのない状態から、まずまずの成績でシーズンを終えることができ、素直にうれしい。また昔は最終順位に頓着がなく、レートを初めて10年近く経つが今回初めて最終日のレート上げというものを経験した。最終順位が早朝でも大きく動くこと、通話しながらの順位上げが楽しいことなど新しい発見が多く、とても有意義であった。一方で、対戦数が少なく、構築理解度をあまり高められなかった点、構築内にまだまだ改善すべき場所があり、時間さえあればより洗練された構築と立ち回りでさらに上位を目指すことができたであろう点を歯がゆく思う。
 来シーズンはこの反省を生かし、より対戦数を増やすことを目標にしていきたい。

SPECIAL  THANKS

ひよこ(@hiyoko_daimyo)
俺にレートと楽しい対戦時間を提供してくれたお前ら