【デッキ解説】イッカネズミexデッキ(ピジョットex＆デカヌチャンex型)
ジムバトルを繰り返し、ようやく形が定まってきたためイッカネズミexデッキの紹介noteを書きます。
弱点も多いですが、プレイングがしっかりしていれば環境デッキにしっかり平均以上に立ち回っていけるデッキだと思います。
強い点
圧倒的なドロー力
「いっちだんけつ」による小物ポケモンへのシャットアウト力
チェレンの気配りで何度でもダメージをなかったことに。つけるエネルギーも1つ＆1進化なのでループにハメやすい
にげる0の柔軟さ
フェザーボールでピジョットex(ピジョットコントロール)と接続することができる
｢ワザのダメージ」に頼らない高ダメージが出せる
弱い点
火力がマジ足りない
ベンチが埋まってしまう
ワッカネズミのHPの貧弱さ
高火力をウリにするG-Hレギュポケモンに絶妙に狩られるHP
ピジョットがいないとシステムが崩壊する。
カード紹介
イッカネズミex
デッキのメインとなるポケモンです。
火力が120(ダブルターボ起動なので100)と低めですが、反撃最大120ダメージ持ち、2枚ドロー持ち、"にげる"が0エネルギー、チェレンの気配り対象などと強く独自の要素をたくさん持っています。
Gレギュで登場した1進化なので当時は[げんえいへんげ]ゾロアークと組み合わせ6体をイッカネズミで埋めるデッキが考案されていましたが、ヒーローマントの登場した現レギュレーションのほうが圧倒的に強いと思います。
ピジョットex
"好きなカード"を毎ターン1枚持ってくることができる頭のおかしい特性を持っています。"好きなカード"はポケモンカードという指定がないため遊戯王カード、楽天カード、クレジットカードなんかも持ってこれちゃうんですね。
というのはさておき、状況に応じたカードを即座に持ってこられる最強の特性(特性なので自分ターンに奇襲できるのが優秀)を持っておきながら、HP280というかなり倒されにくい数値を誇っているポケモンです。
ただしメタとして採用されることの多い(パオジにもなぜか入ってる)雷タイプが弱点なのは注意。不意にボスられて獲られると痛い。
ガチグマアカツキex
本家でもカードでも原種ガチグマの立場を奪った罪多き特殊個体。次回作以降果たして内定するのか？
「相性が悪いデッキ」というのがほぼ存在しないのでわざわざ触れるのもアレですが、強いてこのデッキとのシナジーを挙げるなら「チェレンで戻せるのでガチグマスタートしてしまったときに手札に戻しやすい」あたりでしょうか(でもこいつのために1枚ボタンを採用しました)
デカヌチャンex
手札の枚数に応じて強くなっていくダブルターボアタッカー。
ドロー効果を持つイッカネズミexと相性がいい。ピジョット進化後余った不思議なアメを使って進化しよう。
チェレンでフル装備イッカネズミexを回収すると、ダブルターボをそのままつけられ手札の枚数が2枚増えるという小技も。
フェザーボール
"にげる"ためのエネルギーがないポケモンをコストなしで手札に加えられます。
上述したイッカネズミex、ピジョットexのほか、進化前のワッカネズミもにげる0なのでこのカード1枚で交換できる範囲が広いです。このデッキではほぼマスターボールと言っても過言ではない。
なかよしポフィン4、フェザーボール4、ボウルタウン2と、ワッカネズミを呼び出す手段は豊富に入っています。
かがやくフーディン
打点が低い上反撃特性のため、アタッカーを次々変えて逃げられることも多いです。
そんなときに特性で相手のダメカンを動かしベンチで殺すことも可能な一枚です。
おとりよせボックス
自分の番を終わらせるデメリットがある変わりに、グッズを2枚持ってこられるグッズ。主に序盤のリクルーターとして活躍します。
手札、場の状況に合わせて
・ふしぎなアメ＆フェザーボールでピジョットexの準備
・なかよしポフィン＆ヒスイのヘビーボールで次ターンのワッカネズミ大量展開を予告
など。
2枚もグッズを公開して手札に加えるため当然ビワやナンジャモが飛んでくることには注意してください。(まあビワはともかく序盤のナンジャモはアドな可能性も高いが…)
ヒーローマント/ガチガチバンド
耐久補助道具です。チェレンで何度も使い回せますが当然ロストスイーパーには弱い。
1発の火力が低いデッキにはガチガチバンド、高いデッキにはヒーローマントで耐久できるとベネ。
またロストスイーパーを警戒して先にガチガチバンドを貼っておき、本命のヒーローマントにロストスイーパーを使わせないブラフもうまく使いましょう。
ヒーローマントさえ剥がされなければサイド差がついてしまっても捲れます。
チェレンの気配り
「ダメカンが乗っている無色ポケモン」限定でACE SPEC「ポケモン回収サイクロン」と同じ働きをしてくれるサポート。
その他の回収カードにはフトゥー博士のシナリオ,ボタンがありますが、前者はついているどうぐとエネルギーをトラッシュ、後者はたねポケモン限定と若干範囲が違います。
このデッキは耐久デッキなのでダメージを受けたあとにしか回収せず、ヒーローマントごと回収したいのでチェレンが一番噛み合います。
2枚採用なので使ったらともだちてちょうで回収するのを忘れずに。
ヒーローマントに頼らない耐久デッキ向けか。
採用検討カード
ハマナのバックアップ
一度倒されたヒーローマント、デヴォリューションを復活させることができますが、ハマナ自体を[マッハサーチ]で持ってきていた場合、次のターンまでお預けになります。そういう局面では次のターンに決着がついてしまっている場合も少なくないためあまり活躍の機会がないかも？と思い外しました。
ジラーチ[ステラヴェール]
ロストバレットのヤミラミピンポイントメタ…となるカードですが、ヤミラミが出てくるような盤面ではまずその前にかがやくゲッコウガで処理されるため採用を見送りました。
ACESPECの検討
ヒーローマント:イッカネズミの最大耐久が330となり、青天井でおなじみパオジアンでもサーフゴーでもエネルギー6,7枚のトラッシュを要求させられるため優秀。
サバイブギプス:効果ダメージを受けない限り1発は耐えるのが優秀ですが、一度効果を発揮するとトラッシュ行きなのが残念なところ。また現状のカードプールでは少ないですが、事前にダメカン操作を受けた上で倒されると効果を発揮しないままトラッシュ行きになるのも辛い。ただ使ったことはないので、対面した相手(サーフゴーなど)が素直に割ってくるのか1枚ぶんのダメージを与えて2回で倒そうとしてくるのかはわからない。でも悪リザードンの攻撃を複数回耐えないのは辛い
アンフェアスタンプ:手札干渉を行いながらサポートも使用できるのが優秀。特にチェレンを連続使用したい盤面も多いので検討価値はあるかも。
ポケモン回収サイクロン:グッズで使えるチェレンだが、じゃあチェレンでいい。一応デカヌチャンも回収できるが…
プライムキャッチャー:高い のは置いておいても高火力が出る場面が少ないので呼び出しを使いたいタイミングが少ないかも。大体の試合は受けよりになるためカウンターキャッチャーでよいことも。
マキシマムベルト:奇襲性はあるものの100打点が150打点になったところで…ペインスプーンのおかげでダメージ操作はやりやすいため、
レガシーエネルギー:チェレンループを主軸とするため1エネにしかならないエネルギーをつけられる場面が少ない。
戦い方
序盤:たね切れ回避とピジョットexの用意
総じてたねポケモンのHPが低いため、1ターンめにベンチを用意できないと下手すると後攻1ターンめにワンパンされます。
先攻の場合もしほかにたねポケモンを持ってくる手段がなければフェザーボールを温存せずワッカネズミに使いたね切れだけは絶対に回避しましょう。
先攻盤面としてはバトル場:ワッカネズミ ベンチ:ポッポ,ワッカネズミで、おとりよせボックスを使って次のターンピジョットexが召喚できる状態になっているのが望ましいです。
中盤:殴り合い、チェレン、手札干渉
このあたりが相手のデッキによって動きを変える必要の出てくる場面です。
序盤高火力のビートダウンデッキであれば耐えられる手段をなんとか持ってきつつビワでハンデス、手札の枚数が重要そうならナンジャモ、高火力が出なさそうなデッキならチェレンで完封など、状況によってピジョットexで様々な対策カードを持ってきてコントロールします。
ロストスイーパーがありそうなデッキには先にガチガチバンドを出しておいて1枚消費させておくのが理想。
また相手にでんきタイプが見えたらピジョットexにヒーローマントを使うことも検討すること。
相手のデッキによっては反撃が30,60,90でも十分倒しきれる(がっつくまえば+反撃+がっつくまえばで倒しきれるなら御の字)可能性もあるので、チェレンで戻したあと適宜ベンチに出すイッカネズミの数は調整
最終盤面:奇襲
ガチグマex、ペインスプーン、デカヌチャンで奇襲と詰めを行います。
ガチグマexが脳筋で一番わかりやすいですがサイドを取り切れる場合でないと次のターンをしのぎにくい(チェレンで戻せるとはいえ)
デカヌチャンはヒーローマントを貼っておけばHP400とおそらく返しの攻撃を耐えられるのでここぞとばかりに2連撃を食らわせるのも手。
メジャーデッキ対策
出会ったことのあるデッキについて解説します。
要望があったり今後出会えれば追記します。
パオジアンex(勝率30％)
セグレイブの効果で1ターンに複数枚の水エネルギーを貼れるようにし、それをトラッシュすることでパオジアンで青天井の火力を出すデッキです。
パオジアン自体もエネルギーを持ってくる特性を持っており、毎ターンほぼ確実に大量の水エネルギーを用意することができます。
その特性上かがやくゲッコウガのワザやテツノカイナexを容易に使うことができ柔軟性も獲得し始めています。
ウィークポイントとしては、システムをセグレイブに依存していること、そのセグレイブを立てるサポートをカイに依存しがちなためふしぎなアメ進化であること、パオジアンのHPが低いことなどがあります。
なのでセグレイブをデヴォリューションで退化させる、ビワでスーパーエネルギー回収やふしぎなアメをはたき落とすなどができればギリギリ対処可能です。
サーフゴーex(勝率10％)
青天井系で、アタッカーであるサーフゴーでもドローできるため1ターンのドロー数がエグい。また、手札からエネルギーを捨てて火力UPであるため、サポートポケモンの縛りがユルいのも特長。
こちらもパオジアンと同じくビワによるエネルギー回収落としとナンジャモによる手札干渉を軸に戦っていくしかないが、本当に安定したドローで早いターンに盤面を完成させて削りきってくるので詰ませるのが難しい。下手するとエネルギー回収なしでも3体削りきれるかも
リザードンex(勝率50％)
シンプルに高火力を押し付け、炎タイプ特有のエネルギーのつかなさを場に出た瞬間特性で解消する(しかもなぜか追加で1枚ぶん多くついてくる)悪リザードンexを主軸としたデッキ。
3枚めの炎エネや手張りで好きな炎エネが重たい強力なアタッカーをベンチで育てることができるのも厄介か。
基本的なパーツが安く、また型(特にACE SPEC)に柔軟性があるのが特徴。実はクリティカルに相性のいいACESPECがないと言ったほうが正しいか
基本
サイドを取らなければ火力が上がらないため、まずは自分の場を揃える。
高耐久を理由に途中で控えのリザードンに交代するプレイングも考えられるが、そうなった場合デヴォリューションで一気に場を崩壊させるチャンス。
ロストスイーパーが採用されている可能性が高いためサイドを2枚取った上で(バーニングダークの打点250)それをロストさせてからマントを登場させるのもよい。
ピジョットex型
ふしぎなアメを大量に使うため、ビワ＆デヴォリューションで落とせるとベネ
できればポケモンの道具などがついているリザードンに1発[がっつくまえば]を入れて、次のターン退化させてヒトカゲ/リザードもまとめて持っていけると結構な機能停止に陥らせることになるが、リザードから正規進化したリザードンexを戻すと再度エネ加速を使わせることになるのは注意。
ルギアVstar(勝率100％)
ガンメタできます。
ルギアVstarデッキの主なアタッカーはルギアVstarとチラチーノですが、ルギアVstarの攻撃力は220でギリギリイッカネズミexを倒せない火力、チラチーノの攻撃力は280over出ますが、回収が難しい特殊エネルギーを大量に抱えてイッカネズミexの反撃で落ちるため、気軽には攻撃しづらい盤面となります。
3匹[いっちだんけつ]で90ダメージ与えてからのペインスプーンや、逆にペインスプーンで10ダメージ乗せてボスの司令などで呼び出し[がっつくまえば]で不意をついて倒せば一気に数枚の特殊エネルギーを抱え落ちしてくれるところが優秀。
また、強い特殊エネルギーとして「ギフトエネルギー」が採用されていたり、ACESPEC「サバイブギプス」が採用されていたりしますが、反撃やペインスプーンで倒した場合それらの効果を発動できない点も優秀です。
全体的に起動するまでの時間が遅く、ベンチ狙撃手段を持たなないのでこちらの盤面をかなり理想的なものに揃えやすい、盤面が崩れたあと回復する手段を持たないのでとにかくこちらの思いどおりにコントロールしやすいデッキです。
ロストバレット(ギラティナなし)(勝率0％)
主にウッウ、ヤミラミ、かがやくゲッコウガ、トドロクツキ、テツノカイナを中心とし、ミラージュゲートでエネルギー加速をしてくるデッキです。
勝てたことないです(プレイングが弱いだけかも)
バレットデッキはそらそうなんだけど的確にこちらの痛いところをついてくるので…
なにか特定のポケモンの対策するにもミラージュゲートでいきなり3エネまでのワザを使ってきます。
痛いところ
かがやくゲッコウガでのベンチ狙撃
ヤミラミでのダメカンばらまき
トドロクツキは使われることはあんまり無い印象です。カイナは割と場合によっては。
今の環境ではガンガンロストを貯めて後攻2ターンめミラージュゲートとかやってくるので、できるだけ早めにビワでミラージュゲートと入れ替え札を落としたいところ。
また2ターンめにはかがやくゲッコウガが来ると思って早めにマナフィを出しておくことを推奨します。
あなぬけのヒモでこちらがくるくるしなくなっただけ不快度はマシ
アルセウスVstar＆ギラティナVstar(勝率80％)
高火力なのにエネ加速もできるアルセウスVstarのワザで削りながらギラティナVstarの280打点で攻めるタイプ。
しかし前段のエネ加速はイッカネズミが耐える200ダメージなので、確実に反撃を蓄積させていくことが可能。Vstarなのでエネ加速役としては相応に落ちたときのデメリットが大きいです。
おそらくギラティナVstarを最大限活躍させるために多めにエネルギーをつけたいところでしょうが、確実にダメージを与えてエネルギーを抱え落ちしてもらいます。
ギラティナVstarのVstarパワーは使われることはありません。
各厄介ポケモン対策
[しんぴのまもり]ミミッキュ突破枠
ex・Vポケモンからのワザを受けず、さらにワザが効果ダメージのため、「いっちだんけつ」の反撃を受けません。
デッキによっては勇気のおまもりやヒーローマントなどでHPを補助し、HP120、HP170の壁となる場合もあります。
１．ミラー
HP補助されていないミミッキュであれば、全く同じミミッキュのワザでワンパンです。効果ダメカンなので超+ダブルターボエネルギーでも火力が変わりません。
相手のミミッキュ側からの攻撃はとても弱く、イッカネズミを倒すとすると4発でようやくなので、その間3回まで「効果のみ」で[がっつくまえば]を撃って2ドロー＆ピジョットで足りないカードを補完し、後ろに自分のミミッキュを用意して倒しましょう。
ex・Vで倒せない状況を相手に押し付け返すことができるので相手の選出をある程度誘導できます。
2.かがやくフーディン
ベンチに居てもらうことも多いかがやくフーディンですが、イッカネズミではどうしようもない
[あんやのはばたき]ハバタクカミ突破枠
対面した相手の特性を消してくるため、殴られても殴り返せません。
ワザ[たたりとばす]は、3エネ90ダメージと控えめですがベンチ20ダメカン(好きなように)があるのでワッカネズミが2パンであることに注意
また、ブーストエナジー古代に対応しているため、HPが150になる可能性もあるのが困りどころ。
言ってもエネルギーがキツいため、2連続で撃ってくることができるデッキタイプはほぼルギアVstar(ピン差し)かサーナイトex(複数刺し)かと思われます。基本的には1回[がっつくまえば]で倒してしまえば連撃は受けないので、ダメカンを受けたワッカネズミを次のターンイッカネズミに進化させてリスクを減らしましょう。
ただサーナイトデッキで1回めにベンチに1/1で乗せられた場合はちょっと苦しいかも。
[とおせんぼ]カビゴンLO突破枠
"にげる"を封印して高HPで待ち構え、ピンチになったらボタンなどで逃げることを主体とした厄介なデッキタイプです。
特にワッカネズミの状態で呼び出されたら手札にイッカネズミとダブルターボが無い限りなにもできません。(絶対表が出るコインを持っていればワンチャン)
ただし準備できる時間はたくさんある＆イッカネズミのワザさえ使えればとりあえずドローは潤沢にできるため、ある程度準備は可能です。
大前提としては、ボスの司令で後ろに控えているであろうロトムV、イーユイexを呼び出して倒してサイド差をつけたいところ
また、カウンターキャッチャーは大量に採用しているであろうことを考えると迂闊にサイド1枚のカビゴンを取りたくはない。
1.デカヌチャンex
なにもかもを粉砕する青天井火力枠です。今回は進化にふしぎなアメを前提としているため(そして必要最低限しか入っていないため)、各種グッズハンデス手段で落とされていると辛いところ
基本ダブルターボエネルギーで起動するため、手札7枚でヒーローマントつきカビゴンをワンパンできます。
2.かがやくフーディン
なにかとお役立ちの彼。デカヌチャンと真逆で相手の手札を参照します。13枚以上でカビゴンワンパン、イーユイ/ロトムなら10枚となります。
こちらはどうしても2回エネルギーを付ける必要があるので、なるべく改造ハンマー対策で基本超エネルギー→ダブルターボエネルギーという順番でつけたいところ。
いかがでしたか？いや、イッカがでしたか？
イッカネズミexデッキ、使い手次第ではかなり強力なデッキになると思っています。デッキパーツもそんなに高額なものはないと思いますので(なかよしポフィンだけは相変わらず高いけど)、皆さまのお手持ちにあればぜひ使ってみていただきたいです。
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