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前科あります(2)

書くの忘れてた、時たまかっこつけて難しい言葉使ってます。
法律の話は、捕まっている間にみんなから聞いて覚えたのと、超年上の旦那が、そういう関係の公務員やってたから聞いて書いてる。

よく分かっていないかも、だからそこは笑って許してください。

1.身体検査
鉄格子の前に入る前に、とっても嫌な検査がありました。
着ている服を全部脱いでって言われます。ほんとに素っ裸になれって言われます。

もちろん女性の警察官だけど、金ももらえないのに人の前で裸になるなんて、といっても許されるわけもなく。

どうやら、服の中にいろいろなものを隠してないか、という検査らしいです。

当然服だけでなく体も検査されます。指の欠損、入れ墨は当然記録されますが、体にあるあらゆる傷、打ち身のあとなんかも調べて記録。

なんでって調べている警察官に聞いたら(相手にしてもつまらない任務みたいで、無駄話をしながらです)警察に取り調べで拷問を受けたと言ったりするバカがいるらしいです。

で、ここまではよかったのですが、一番嫌な検査が……。
「はい、床に四つん這いになって、お尻をこっちに向けて、自分で肛門とそれから性器を拡げて」

え、え、え、肛門と性器、やだ、そんな恥ずかしいこと、といっても通りそうにない。

拡げて彼女に見せてやりました。
顔から火が出るほどって、ほんとによくできた言葉だってわかりました。

ま、時間にして1秒くらい。相手も楽しくはないみたい。
「昔は、検査に棒をいれたみたいよ、私は知らないけど」

中にいろいろなものを隠した人が昔はいたらしい。でも本当かどうかは知らない、って警察官も言ってた。
「規則だから、あ、服着ていいよ、でもベルトとブラはだめ」

「ブラ駄目なの? おっぱいたれちゃうし、外からぽっちがわかるじゃん」
「目立たない服着て」

紐があると、全部抜かれます、留置所内の自殺防止だって、だからブラはとんでもないらしい。

持ち物も全部チャックされて、輪ゴム一つまで記録して、書類に署名、指印を押します。

2.房室に
疲れた、いっぱい荷物もってこなきゃよかった。
「じゃ、房に行こうか」
彼女は検査室から外にいる男性警察官に声をかけた、四十七番検査終わりました。

私は四十七番らしい。今年に入ってから、四十七番目の捕まった人ということらしい。

それはさておき、男性警察官が通路のカーテンを閉めていきます。未成年者と女性が動くときはカーテンを閉めるということになっています。成人男性から隔離、ということですね。

でも、カーテンが閉められると、女性が北ってわかるから、私みたいにテレビや新聞に顔が出ると、四十七番といっても勘のいい人には、ばれてしまいます。

案の定、翌日の新聞で私は、ばれてしまいましたけど男女間の会話は一切禁止、留置場の警察官も私の素性をばらしたりはせず、知らぬ存ぜぬを押し通してくれました。

ただ聞こえてくる彼らの会話は明らかに私の話、あることないこと、むかっ腹は立ったけれど、我慢しました。

3.独房について
私が入った房は、成人男子の入っていると隣接してたのですが、基本的にカーテンで遮られ私から彼らも、彼らから私も一切見えることはありませんでした。

入浴や取り調べの時も、違うルートで動いていたので、狭い留置場内なのに一か月もいて、全く顔を見ることがないというのも、なかなかすごい。

房は3人ぐらいは入れるみたいだけど、私は女子が一人しかいなかったので、広い場所を一人で使いました。

といってここで何かするわけじゃないから、どうでもいいんだけど。
房の中には水洗トイレがあります。もちろん外からは見えない。

あとは全く何もないカーペットを敷き詰めただけの部屋。
警察官のいる監視台方向には鉄格子があるだけ。

下半分が半透明のアクリル板で覆われているので、そばに来てのぞきこまない限りは寝顔を見られることはない造りになってます。

寝具は、男性はその都度運び込むみたいだけど、私の場合は中に置いてありました。

私が動くとカーテンを閉めたりしなければならないので、面倒なのかも。

ここで私は一か月暮らしました。
食事などの日常については次回に書きます。

うーん、メインの拘置所までは遠い。飽きずに付き合ってくださいね。

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