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出張後半日記

4/19
朝一で大手町へ。新聞の取材を受ける。
東京にそびえる「本社ビル」という建物の受付は物々しいというか、神々しいというか、不振な動きをすれば即退場させられかねんという緊張感を持ってロビーで待ち合わせし、去年の個展に来てくださった記者さんと1年ぶりの再会。
個展の際、お客さんが他に居ない時間帯だったので小一時間ぐらい建築や植物、都市の話などをして楽しかった記憶があり、今回の取材もそういう話題を軸に哲学的な話とかも出てきて楽しかった。またぜひお話しましょうと口約束して終了。
午後からは原宿の太田記念美術館へ月岡芳年の浮世絵を見に行く。
この展示だけは絶対に外せない!と思っていたので出張の予定に組み込めて本当に良かった。月岡芳年の線が好き。構図が好き。全部好き。カタログも買った。イエイ。
美術館に付き合ってくれた友人と表参道のMoMAショップなどをシバきながらエンドレスで色んな話をした。会うといっつも時間を忘れて話し込むね。
表参道のディーン&デルーカでレンコンの生態について話したついでに、上野の「れんこん」に電話したら予約できたので、夜ご飯はれんこん料理。フライドレンコン美味い。
夕飯後にみはしであんみつを食べながらの二次会。今の私は自分は何者になるかという目標が必要な時期で、もじゃハウスの看板を背負った自分が周りからどう見えてるかを友人との会話で掴めたのが収穫かな。
大人になっても友達と遊ぶ時間はプライスレス。名残惜しいけど上野駅前でお別れ。

4/20
10時にホテルをチェックアウト。
ホテル横の竹中工務店東京本店ビルのギャラリーへ「ピート・アウドルフ」の展示を見に行く。以前、NHKの趣味の園芸で紹介されてたよみうりランド内のナチュラルガーデンや、ニューヨークのHigh Lineなどのパネルや図面、本人のインタビュー動画を見る。客は私以外ゼロ。人の気配がそもそも無い。日本でも、もっとランドスケープデザイナーが注目される時代になるといいなと思う。
昼過ぎ、路上園芸学会のあやちゃんと一緒に根津の緑の本棚へ行く。建物の取り壊しに伴い、今年いっぱいで現在の場所での営業は終了予定のこの店舗であやちゃんと出会ったのは7年前。展示もして、トークイベントも二度やって、東京の拠点として沢山お世話になった思い出いっぱいの場所。新しい店舗はまだ決まっていないらしい。
去年の5月に4年ぶりに挨拶に伺うと、コロナ禍は本当に大変で何度もやめようと思ったとのこと。その後、個展の時期に合わせ、9月にサボテンズの2人とトークイベントをやった日の夜に「久しぶりに店内に笑い声があふれてきて嬉しかった」と店長からメッセージを頂き、コロナ禍を乗り越えた店長や世の中に、ひと笑い届けたいと思ってやったイベントだったので、烏滸がましい言い方になるけど、人のためにやって良かったとしみじみ思った。
移転先が決まって、オープンした時はまたイベントやろうね!とあやちゃんと誓う。
この後小石川植物園へ。
精子発見のイチョウなどを見ていたらあっという間に閉園時間になり、そそくさと東京駅へ向かう。あやちゃんと千疋屋でパフェを食べてお別れ。
さよなら東京。またいつか。
22時に京都へ着く。

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