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SSoM-28 Polyphia
音楽家って、どこで育ったかが、作る音楽に影響するものだ。日本人には聞き分けられなくても、アメリカ育ちのネイティブなら、ラップを聴けば、どこがオリジンのラッパーか感じるはずだ。1960年代のリバプールの状況がBeatlesを産んだとも言えるように、バンドがどこで結成されたかは、音楽に現れてくると思ってきた。
2016年にとんでもないエレキギターサウンドが聴こえてきた。Polyphiaというバンドだった。アルバム「Renaissance」のジャケットを見て、メンバーの写真を見て、音楽を聴いて、バンド名とからも、完全にヨーロッパ大陸のどこかのバンドと思ってしまった。
ところが、プレイノというテキサス州ダラスの北側の町で結成されたバンドだった。YouTube 世代の彼らは、世界中のあらゆる音楽に自由にアクセスして育った世代。天才的なギタリストたちの動画が先生だったのではと推測。地域を感じない音楽、彼らのファンはメタルヘッズが多いらしいけど、ジャンルを超えていると感じる。
ファンタジーから出てきた貴公子のようなTim Hensonと長髪のScott LePageの超絶技巧ツィンギターから繰り広げられるサウンドは、まさに異次元。すべてのアルバムがお薦めだが、IchikaがフィーチャーのDeath Note が収められている、2018年の
New Levels New Devils を推したいがなぜかApple Music にはない。
Tidal では24bit/96KHzで配信されている。
通常配信だが、2022年の、
Remember that You Will Die
このアルバムの2曲目 Playing God のPVの世界観。ハイクオリティのファンタジーゲーム空間に誘い込まれたように感じる。
ありがたいことに地元ダラスでのライブ映像が公式で上がっている。
Baby Metal のファンなら2019年のMetal Galaxyの収録曲、Brand New DayでTimとScottが素晴らしいギターサウンドを提供していることは知っているだろう。2024年5月埼玉アリーナでのFOXFESTで、来日中の二人がステージに上がり、初めてのライブ共演を果たした。カッコいいの一言。
基本Polyphiaは、インストゥルメントバンド、最大限、音量を大きくして聴く。理性に響くサウンドが知的空間を切り裂いてくれる。
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