なんかちょっと悲しくなっちゃったよね

夫(と呼ぶしかない状態の人)が夜勤のため、(私が私だけのために使えるという)私の自由な時間というのはあまりなく、あったとしてもほんの数時間だったりする。

久々に夫が平日の夜に家にいたので私は仕事の後にちょっとの寄り道をしてきたのだけども、着物リメイクの羽織を3着も買えたのに、ふだんあまりいかないスタバでラテを買って飲んだのに悲しい気持ちで眠りについた話をする。

夕方の繁華街はあまり歩く機会がなく、緊張してしまい歩いているだけで変な汗を背中にびっしりかいたし、羽織を選ぶときも誰にも急かされていないしなんなら同じコーナーに誰も人がいないのに「早くしなきゃ」とそわそわと選んでいたしレジでもキョドってしまうし、気持ちを落ち着けたくてラテでも飲もうかと思ってスタバに行ったらスタンド式で席がないスタバだったしメニューもわけわからんくて注文もキョドるしなんなんほんと…!!!

そういえば昼間、仕事の昼食時もそうだった。

会社近くのパン屋のイートインコーナーでスープ飲みたいと思ったら外からでもそこが満席なのがわかったのでお向かいのちょっと高めなしゃれてる珈琲屋入ってしまってそこでも満席なので軽くパニくった私はサンドイッチとコーヒーの割高なランチセット頼んでしまって会社に持ち帰って人がいない地下で「なにやってんだろな…」と思いながら食べた。

必要なコミュニケーションすら自分から取れなくなってしまったんだな。

寄り道後、帰宅したのは夜の8時前。

いつもならば、いつもの私のワンオペならばこどもたちはお風呂に入り終わり夕食もすませて寝るまでの間好き勝手過ごしている時間だ。夫がお好み焼きを焼いていた。こどもたちは風呂も入っていなかったし、時間制限なくゲームをやらせてもらっているらしく私が帰宅してもたいして関心がないようだった。(それはそれでだめなのだがもう疲れ果てていたので何も言えなかった)

夫が焼いたお好み焼、「大きいボウルが使用中(前日に大量のもつポンを私が作ったのでそこに入れていた)だったので小さなボウルしかなかったから生地を混ぜることができないから、広島風お好み焼きにした」とのことで、見た目は広島風お好み焼きだった。でもしっかりキャベツの水分が飛んでおらず、中途半端な蒸し焼きになっていて肉もはいっておらず正直言ってマズかった。夫の嫌いなところはたくさんある。その中のひとつは、事情があってその状況にしているのに、さも「自分は何も悪くないけどこの状況や環境が悪いから本領を発揮できなかった」と無意識で発言するところだ。今回だと、一番大きいボウルは私がもつポンを入れるために使用中だったため、二番目に大きいボウルをお好み焼きを作るために使ったが、キャベツ1こまるまる切ったら溢れてしまい、お好み焼き粉を入れられなくなってしまった、だから生地を後乗せでもいい広島風お好み焼きにした、ということなのだろうけどそんな、「致し方なく広島風にした」と説明するぐらいなら広島風お好み焼きを愛する人に謝れ。キャベツが多めならば違うボウルに入れろ。自分でできる工夫をせず、環境のせいにするな。ボウルならたくさんあるだろ。そしてその肉、うまい肉なのになんでペース配分考えないんだ。嬉々として人に食わせるなら肉を入れとけ。

その後二時間経っても夫はキッチンを占領し、子どもたちはその間お好み焼きを食べたがすぐ飽きてゲームしたいと駄々をこね、片付けは中途半端で結局そのまま放置された。

マズいお好み焼きを食べながら「夕方自分のための時間を確保できたと思ったのに、せっかく羽織3着も買えたのに」なんだか悲しくなってしまい

「やっぱりこのひとは人生のパートナーではないな」ともう何度目かわからないが思った。

数日前、鍼の先生に「今の夫がいるメリットを述べよ」と言われて答えられなかったことを思い出していた。私の人生に、今の夫はやはりいらないものなのだと、さっさと寝る支度をして一人で寝室に引きあげたのだった。

マズいお好み焼きは次の朝、子どもたちも食べなかった。夫はせっかく作ったのに私達が食べないことへイラついて八つ当たり気味に「俺の作り方が悪かったんでしょ」と言っていたがこっちからしたら

「肉足りてない時点で終わってんだよバーーーーーーーーーーーカ」

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