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ボルテを全く知らなかった人間がBPLS2 SDVX部門にドハマりしている話

こんにちは。あなせまと申します。
BPLに関してのnoteを不定期に投稿しているのですが、前回の記事がIIDX部門のファイナルステージ終了後に書いたものなのでだいぶ久しぶりの投稿になってしまいました(大遅筆なのは本当に許してほしい)

IIDX部門で流れた楽曲について語る記事であったり、今年10周年を迎えるBEMANI連動イベント達に絡めた老人会記事を投稿したいと考えていたのですが、今回は昨日の放送でインターリーグまでが終了した「BEMANI PRO LEAGUE SEASON2 SOUND VOLTEX部門」について書いていきたいと思います。
知識が乏しい身なのであまり深掘りした話は出来ないのですが、読んで頂けたら嬉しいです。

1.SOUND VOLTEXについて筆者が知っていた事

 私はBEMANIシリーズをプレイし始めてからおよそ14年になり、SOUND VOLTEX(以下SDVX、ボルテと略します)は初代である「BOOTH」の稼働開始もリアルタイムで経験しています。ですが当時は別機種をメインでプレイしていた事や、稼働当初のメイン収録曲であったと思われるリミックス楽曲(ここについては後述します)に対して理解があまりなく、“新作機種だから”で数クレジット程プレイした限りでした。
 その後も、jubeatやREFLEC BEAT等との連動イベント「FLOOR INFECTION」で相手方の楽曲を解禁する為にプレーした位で、10年近く筐体に触れてもいませんでした(当時からボルテ好きな方々、本当にごめんなさい…)

そんなこんなで、BPL開幕前、私がボルテについて知っていた事と言えば…

・他機種にはないツマミがある
・公募で楽曲を採用し収録している
・公募でないBEMANI楽曲が移植されることもある
・KAC決勝での新曲演出がすごい
・新筐体「Valkyrie model」が登場した

…なんだか本当に多方面から怒られそうなんですが、本当にこの位しか事前知識がありませんでした。
収録曲も連動で知った曲をはじめ、SDVX BOOTH〜Ⅲの曲を幾つか知っている位で、前述のプレイ歴とは到底言えないプレイ歴もあり、「こんな状態でプロリーグを楽しめるのか?」という気持ちが正直ありました。
ですが、視聴を決めた理由として

・BPL ZEROからBPLを観続けており、選手同士の真剣勝負に何度も心を揺さぶられ、何度も感動させられてきた、今回も熱い戦いが見られるのではないか
・ボルテの事を何も知らないなら、何も知らない状態だからこそ楽しめる部分があるのではないか
・BPLとBEMANIが好きだから

といった理由がありました。また、新宿にあるEXBAR TOKYO+さんでのパブリックビューイングがSDVX部門でも継続して行われるアナウンスがされており、それも大きな理由の一つに。IIDX部門でお世話になり、「大人数で観戦するBPL」の楽しさを知ったので、行かない選択肢はない!ということで開幕してからは継続して足を運んでいます。IIDX部門の時よりも行ってるのは秘密

2.これまでの試合を見て感じたこと

何も知らない立場でSDVX部門を観始めましたが、そんな“ゼロ状態”の私がこれまでの試合を見て感じた事を書いていきます。

・メガミックスバトルが面白い

 相手の自選を考え対策をする(しかも5曲分)それだけでも凄い事なのに、加えて試合中にEXCEED GEARをどのタイミングで発動するかを見極めなければなりません。しかもその選択によっては最終的な得点=勝敗に直結してしまうという、常に頭を使いながらの試合を要求されます。EXCEED GEARの特性上、使うタイミングによって大差からの大どんでん返しがいくらでもあり得る事もあります。IIDXにはないシステムならではの戦略、そしてメガミックスというモードそのものが斬新に映り、開幕戦の先鋒戦が終わった瞬間に「面白い!」と感じてしまいました。

・タッグバトルも面白い

 こちらもSDVX部門で新登場した試合形式で、非常に楽しんで観ることが出来ました。これまでのBPLはチームとしての戦いではあれど先鋒〜大将まで全て1on1の戦いだったので、2on2のタッグバトル形式は新鮮でした。いかに2人の足並みを揃えるか、その為の選曲をどう決めていくかが大変そうだな、という気持ちで観ていましたが、そんな中でも4人全員がPUCを達成する試合があったり(しかも一回だけじゃないの???)プロ選手の高いスキルとそれに至るまでの練習量に胸を打たれました。

・大将戦もやっぱり面白い、そして“ボルテらしさ”が光っている

 大将戦、毎回毎回本当に激戦が繰り広げられていました…
SDVX部門が始まってから「巡目関係なく選手の実力がかなり拮抗しているな」と感じる場面が多くありました。ドラフトでチーム所属選手を決定しているので当然指名巡というものは存在しますが、そのタイミングなんて関係ない!とばかりに自選を磨き上げたり、初見楽曲で星を獲ったりといった勢いの試合が特に大将戦では目立ったように思います。
 大将戦の大きな特徴として、完全新曲が3曲目に登場し、初見でプレイするという点があります。10年プレイしてなかった人間が何を言ってるんだという感じですが、私はこれにボルテの“伝統”を感じています。

 KAC2012のSDVX部門の決勝で、完全新曲「Max Burning‼︎」が登場しました。大会の決勝戦、勝敗が決まる最後の最後で新曲が登場する“演出”、それまでの大会では無かったもので当時は大興奮しました。以降のKACでもSDVX部門での決勝戦は毎回新曲が登場して話題となり、IIDXやギタドラでも決勝戦で新曲が登場する演出が採用された事もありますが、やはりこの演出はボルテならではの伝統だと思っており、ボルテらしさであるとも感じています。
 そんな“伝統”がBPLにも受け継がれていることに非常に感動しました。Max Burning‼︎の頃からそうですが、こうした特別な場面で登場する楽曲というものは曲名や譜面は勿論、作曲者の方にも注目が向きやすい。音楽ゲームの醍醐味である「音楽を楽しむ」という行為を全方位から楽しめる演出だと感じています(そもそも“音”を“楽”しむのが音楽だし。前述の表現は頭痛が痛いみたいな言い方)。
 実際、BPL選手の中にもKAC決勝がボルテを始めるきっかけになったという方がいらっしゃって、10年の時を経て今に引き継がれているんだな、と感じます。

・これまでのBPLを経て、なお磨きがかかる「発信するということ」

 私が「BEMANI PRO LEAGUE」に共通している特徴として、「選手からの発信が活発である」点にこれまで着目してきました。以前の記事でも似たような事を書いたのですが、BPL ZEROから始まりBPL2021、そしてBPLS2と、回を重ねる毎に「発信すること」の重要性が上がっていると感じており、それは試合の裏側(選曲意図、戦略等)やチーム、選手の魅力の周知であったり、BPLというコンテンツを盛り上げていくうえで非常に大切なピースであると感じています。
 そんな中で今回のSDVX部門、リーグが開幕する前から多くの選手が自己紹介やBPL・ボルテへの思いを綴った記事を書かれていたり、開幕後も試合での選曲や対戦相手とのこれまでの関わりについてツイートされていたり、各チームの振り返り配信に加えて個人での配信や試合の振り返り記事を書かれている方も多くいらっしゃいます。私のようにゲーム自体に詳しくない人間からすればゲームそのものを理解するきっかけにもなっていますし、チームや選手達の魅力を知ってこそより楽しめるコンテンツなのがBPLだと感じているので、忙しい時間の合間を縫ってそういった発信が頻繁にされているのを嬉しく思っています。本当にありがとうございます。

3.SDVX部門全体を見て気付いたこと、感じたこと

 SDVX部門、これまでのIIDX部門と比べて視覚的に異なる部分が一点あります。それは、「試合配信アーカイブのサムネイルが変更されている」点です。

 IIDXの時は配信アーカイブは全てその試合の大将戦の選手同士が配置されているサムネイルでしたが、SDVXでは配信前こそ同様のサムネイルなものの、終了後はこれまで見たことがないようなサムネイルに変化しています。これはなに??と最初は思いましたが、YouTube等でよくある「切り抜き動画」をイメージしたようなサムネイルになっています。

#3と#4のサムネがお気に入りです。#5は何故ああなった
GAME PANICさんの振り返り配信も同様に変化しています

切り抜き動画を模しているのはボルテをメインでプレイするような(であろう)若い層に親近感を抱いてもらえるようにでしょうか?明確な狙いは不明ですが、BEMANIではこれまで無かった視覚への訴え方で賛否両論だとは思います。私はどちらかと言われれば“賛”の方で、理由として、SOUND VOLTEXというゲームの“挑戦する”という姿勢が現れていると感じた所があります。

 ボルテは現行のBEMANI機種の中でも新しい試みを繰り返している機種だと思います。歴史を辿ってみると東方アレンジ楽曲やボーカロイド楽曲をACで収録したのはBEMANIでは初めてであったり、大きな特徴である楽曲公募メインでの収録曲構成もその一つです。公募で一つのゲームを作りあげるという大きな特性は前述したようなKACでの演出や、多くの作曲家、プレイヤーに影響を与えたのではないでしょうか(ボルテによって人生を変えられた人、BPL選手でもそうでなくても沢山いると思います)。そんな挑戦を続けるこの機種、今回のサムネイル変更も一種の挑戦であり、ボルテだけでなくBPLというコンテンツそのものの可能性を広げるものだと思います。

 もう一つ、挑戦という観点で書いておきたい部分があります。それは、「世界観がはっきり設けられている」事。このプロリーグの舞台はネメシスアリーナであり、その大舞台への入場を許可された24名の選手達。実況解説はマキシマ先生+つまぶきがネメシスアリーナ配信スタジオから放送していて、レジデントDJはグレイスである事。ドラフト会議の頃から一貫した世界観を貫いているのが面白いし、凄いと感じました。これにより、ファンであり視聴者である私達も、「ネメシスアリーナの観客席から試合を観戦しているサポーター」になれているのです。選手とファンが一体になれるコンテンツとしてこれ以上のものは無いのでは?とまで思ってしまいます。

4.個人的な話

 書こうか迷ったのですが、折角なので個人的な話をします。ボルテの収録曲ですが、既に述べている通り本当に僅かな範囲の物しか知らない、物心ついたばかりの赤ん坊のような状態です。その知っている曲が初期の曲ばかりなので、時たま選曲されたりDJが流していると懐かしさに浸ってしまうのですが、明確に自分の中で一つのきっかけになっている楽曲が選曲された事がありました。

She is my wife すーぱーアイドル☆ミツル子Remixちゃん/高井さんとuno(IOSYS) です。

レギュラーステージ第3試合 SILKHAT vs SUPERNOVA Tohoku戦でSILKHATのDAIKI.選手が選曲されていました。
 実はTwitterでもツイートしたことがあったのですが、この楽曲を聴くまで「リミックス楽曲」というものに対して私は抵抗がありました。

 ツイートのツリーにもありますが、“音楽”という完成しているもの(この解釈自体が間違いでした)に対して、第三者が手を加える事に当時は恐怖感を感じていました。BEMANI楽曲もまだそこまで知らない時期であり、セルフリミックスという言葉も知らなかった事、そもそも音楽に対して視野が狭かった事でこういった抵抗が生まれたのだと考えていますが、このおかげでボルテ初期に収録されていたリミックス楽曲群も聴くことが出来ませんでした。
 ですが、この曲は当時BEMANIコンポーザーにハマり始めていた私が丁度存在を知り始めた楽曲のリミックスであったこともあり、東方アレンジ楽曲をよく聴いていたので(よくよく考えればこれもリミックスの一種じゃんね)IOSYSという名前に聞き覚えがあり、一先ずは、という形で聴いてみた記憶があります。

 そこからは自分の中での音楽の幅が一気に広がりました。リミックスに対しての恐怖感は一瞬でなくなり、「これも一つの音楽なんだ!」となった事を今でも覚えています。おかげさまでこの後に出会ったBEMANI楽曲をはじめ、世の音楽を聴く際にもアレンジやリミックス曲を聴く際に立ち止まることは無くなりました。そんなきっかけの曲がBPLの場で聴けた事が本当に嬉しかったし、まさかSDVX部門で自分がこんな感情になれるとは…!と驚きました。

5.終わりに

 最後になりますが、開幕前こそ楽しんで観られるか不安な気持ちがあったボルテのBPL、気が付けば毎週の生きる希望となっている私がいます。
 BPLはいつも音ゲーマーとしての私の心を揺さぶり、新たなきっかけを与えてくれます。IIDX部門を観た時は8年ぶりにIIDXを再開しましたが、今回はなんと10年ぶりにボルテの筐体にクレジットを入れました。(今回の記事のサムネにしました)10年前までは連動イベントの一環として触る位だったので、きちんと頑張ってみようと決意したのは今回が初めてです。それもこれも選手の皆様のプレイに感銘を受けたから、少しでもボルテの事を分かろうと思ったからです。

BEMANI歴も15年目を迎えようとしている自分に新しい世界を見せてくれて本当にありがとうございます。

インターリーグまで終了したタイミングですが、この後のステージも楽しんで観戦させて頂こうと思います。

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