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2009年くらいのポンツカ。自然体という魅力。

ポンツカは2004年くらいからずっと聞いているのだけど、メンバーの態度(?)の変化をすごく感じられるメディアだなと思う。

若い時はチャマを中心に下ネタや結構過激な発言もしていたし、メンバー自身も尖りまくっていたと言っていたけれどもまさにそんな雰囲気をラジオからも感じられた。それは曲からも明らかに分かる。今のバンプが「泣き落としで順番譲るバカがいた」なんて歌う曲は絶対作らない。ピースフルで人に寄り添うような、多少極端な言い方かもしれないが童謡のような曲が多くなったなと思う。

今のポンツカもそんな雰囲気が強く感じられる。藤原基央を中心にリスナー(ファン)に対して、ものすごく真摯に真面目に向き合うような発言に終始している。「今の我々があるのは皆様のおかげです」と言わんばかり、というような感じ。

個人的に大きなターニングポイントは震災だったように思う。あの時のポンツカは(というか全てのメディアがそうだったが)、被災された人たちを気遣い、少しでも励ませるようなものにしていこうという思いが感じられた。その時の気遣いや真摯な気持ちが今まで形を変えながら続いてきているのではないかと思った。

そういった献身的な姿勢が今のバンプの人気の要因であると思っているのだが、それに対して疑問を感じているのも事実である。一言で言うと「気を遣いすぎ」と感じる。とにかく真摯に、傷つけないように、真面目に、、、。つまり、なかなか本音の部分を見せなくなってしまった、素を見せなくなってしまった、というのが今のポンツカに対する感想である。もちろん所々にとても面白いポイントはあるし、今も毎週聞いて楽しませてもらっているのだけど。

そんな感じで少しづつ変わってきた中で、2009年くらいのポンツカが一番好きである。過度に視聴者を気遣いすぎることもなく、自然体な4人の掛け合いがとてもバランスが良いので聞いていてとても心地よいと感じる。

つまりなんというか、2009年くらいのポンツカは「バンプの4人が雑談しているのを隣で聞いている」ような感覚に一番近いのである。彼らの素の部分が見れている気がするし、我々がポンツカを通して知りたいと思っているのは(主語を大きくするのはよからぬ反発を生んでしまうので、私が知りたいのは、と言い換えるべきか)、バンプの4人のそんな部分なのだ。

気遣いは確かに大事。でもそれが行き過ぎると、その人自身の魅力を隠してしまうかもしれないと思った、という話。

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