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うちのハムが別荘を作った件

2歳1ヶ月を過ぎて、先日お迎え2周年も迎えたうちのハム。


高いところになかなか登れなくなったり、走るスピードがちょっと落ちたりと、高齢の片鱗は見えますが、よく食べ、深夜に散歩に出てきて、それなりに元気に過ごしています。


そのハムが、2歳の誕生日が近くなった頃に、私の部屋の一角に「別荘」を作りました。


ハム飼にはよく知られている、この「別荘」という言葉。

部屋の散歩の際の休憩所という意味です。


野生のハムスターは、夜中じゅう食料を得るために走り回るのですが、休憩するための「別荘」を作るのだそうです。

その名残が、ペットとして飼われているハムスターにもあるのです。

SNSなどで、床材や食料をハムちゃんが部屋の片隅に固めている画像を、たまに目にしたりします。


うちのハムは、我が家に来てこの方、別荘を作る素振りはありませんでした。

ですが、先程もお話したように2歳が近くなった頃、ベランダの脇のエリアでくつろぐことが多くなり、ある日、私が置いていたキッチンペーパーを運んで、巣作りをはじめました。

その後、ケージの床材やベッド下の紙袋ストッカー(うちのハムがボロボロにしてくれています)から調達した紙片で徐々に整え、時には、用意したばかりの晩御飯を頬袋いっぱいに詰め込んで、別荘にまっしぐらするようになりました(私は「ピクニック」と呼んでいます)。


最近は、ひまわりの種やかぼちゃの種を持ち込んで、くつろぎながらポリポリしているようです。


高齢になってから、いきなりどうしたのだろうと思っていたのですが、ふと気づきました。

これって、定年退職したサラリーマンが、退職金や貯金を元手に、田舎の方に憧れの別荘を持ったり、畑を借りたり買ったりするのに似ていないかと。

あるいは土地を買って、少しずつ自分で丸太小屋を立てたりする感じ。


そう、うちのハムは、もしかするといつか別荘を持ちたいと思っていたのかもしれません。

そうして部屋の中に落ち着ける一角を見つけ、よし、ここだとばかりに、老体に鞭打って?自分の第二の居場所を整えている・・・そんなふうに思えてしまいます。


ご飯は傷んでしまうので、食べないようであれば1日2日で処分しますが、それ以外は極力別荘をいじらず、好きにしてもらっています。

せっかく見つけた老後の楽しみ。十分に堪能してほしいので。


ですが、問題が1つ。

別荘がある一角は、外気が入ってくるところで冷えるのです。

ハムスターは、気温が低いところにいると、ときに疑似冬眠という症状にいたり、そのまま亡くなってしまうこともあります。

なので、生暖かい目で見守りながら、そんな事態にならないよう注意することが飼い主には課されてしまうのでした。

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