国産中判フィルムカメラが気になるこの頃
最近、日本に帰国する度に、あめちゃん美容師こと雨宮さんの美容室で散髪をしています。当然、写真・カメラ談義で盛り上がります。そこで雨宮さんから熱く語られるのが、国産中判カメラの魅力です。作品をいくつか見せて頂きましたが、確かに35mmでは味わえない高い解像感による豊かな表現が魅力的です。最初は興味が無かった中判カメラですが、最近はネットで検索するほど気になり始めています。そこで、気になっている国産中判フィルムカメラを、5つ挙げてみました。(カバー写真は国産お菓子缶です。)
PENTAX 645
雨宮さんお勧めのモデルです。中古価格が手頃で、操作ボタンのレトロフューチャー的デザインがとても格好良いです。6 x 4.5というフォーマットは、中判カメラ入門としては良いです。交換レンズも安く流通しているので、幅広い撮影が楽しめます。ネガティブな点としては、重くて大きいということです。私的には、気軽にストリートスナップを楽しむ感じではありません。
Mamiya C330
二眼レフはクラシックというイメージですが、このモデルはクラシックというよりもモダンでインダストリアルな雰囲気が漂います。二つのレンズを挟む金属のプレートと直線的なデザインが、インダストリアル感を高めています。また、ピント合わせ機構には蛇腹繰り出し方式を採用しており、非常にインパクトあるギミックとなっています。さらにレンズ交換できる二眼レフとして唯一無二な存在というのも魅力的です。最短撮影距離は20cmくらいだそうです。ハッセルブラットと同じ6 x 6という正方形のフォーマットは、新しい挑戦として気になります。ネガティブな点としては、PENTAX 645と同じく重くて大きいことです。
PLAUBEL Makina 670
シンプルでモダンなデザインが格好良いレンジファインダーの中判カメラです。元々はドイツのブランドですが、カメラのドイがブランドを買収し、コニカで設計、ニコンからレンズを供給、マミヤで生産というオールジャパン体制が胸熱です。ミニマルなデザインは、中判カメラのライカと言っても過言ではありません。評価の高いニッコールのレンズにも注目したいです。6 x 7という大きなフォーマットは、120フィルムを堪能するには魅力的です。ネガティブな点としては、流通価格が高いことです。
FUJI GW690Ⅱ
テキサス州のように巨大なサイズのレンジファインダーということで、テキサスライカと異名を持つ中判カメラです。6 x 9という最大フォーマットは、120フィルムを最大限堪能できます。問題は大きくて重い事です。そう易々と外に持ち出せません。ストリートスナップをメインに楽しんでいる私には向かないカメラだと感じています。
FUJI GS645S Pro
中古価格が手頃なレンジファインダーの中判カメラです。レンズを保護するガードが特徴的で、アウトドアテイストあるデザインです。軽くてストリートスナップに向いているだけではなく、キャンプなどアウトドアレジャーにも似合うのが魅力的です。実際、このシリーズは山岳写真でも活躍したそうです。露出計搭載というのも便利です。レンズ固定なので、交換レンズ沼に落ちる危険はありません。ネガティブな点としては、最短撮影距離が1mと長く、プラスチックボディで質感はあまり期待できないことです。
という事で、調べれば調べるほど魅力的なモデルが発見できるので、あれこれ悩んでいるのが最も楽しい時間です。もし、中判カメラを手に入れたらポジフィルムもトライしてみたいです。
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