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アルビューメンプリント

実家から久しぶりに荷物が届きました。この状況になってから、日本からの宅配便の手続きに手間が掛かるなど面倒な事態になり、親が荷物を送るのをずっと保留していました。そのため、1年以上前に購入していた雑誌が、今頃になって手元に届きました。ちなみに、発送手続きの時に、宅配会社が梱包を開けて中身を全てチェックし、乾物を含む食品や化粧品は全て発送出来ないということで取り除かれ、残念ながら楽しみにしていた日本の食材は手に入りませんでした。早く、以前の状態に戻ってもらいたいです。

久しぶりに日本のカメラ雑誌を読むことが出来て、とても嬉しかったです。アメリカの書籍は、専門的な内容が多く参考になる情報が盛り沢山ですが、日本の雑誌は専門性だけではなく、ライフスタイルを中心とした情緒的な内容が豊富で、これはこれでとても楽しい内容です。毎晩、家族が寝静まった後、隅から隅まで目を通しています。

FILM CAMERA STYLE Vol.6の37ページで紹介されていた、アルビューメンプリントというものに興味が惹かれました。この手作り感とレトロな雰囲気はなかなかのものです。しかし、どうやって画用紙に感光させるのか不思議でした。

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ネットで調べると、ピクトリコというインクジェット用紙を販売している会社のホームページでアルビューメンプリントの方法が詳しく紹介されていました。デジカメWatchでも紹介されています。情報共有時代、本当にありがたいです。

アルビューメンプリントは、卵を主材料として使うので、「鶏卵紙」とも呼ばれるそうです。そのネーミングだけでも面白く、ワクワク感があります。必要な材料は、卵の白身、食塩、酢、水、紙、硝酸銀、チオ硫酸ナトリウムだそうです。制作方法も、そんなに難しくなさそうです。硝酸銀(Silver nitrate)とチオ硫酸ナトリウム(Sodium thiosulfate)はアメリカでどうやって手に入るのだろうかと調べてみたら、なんて事はない、我らがカメラ用品店B&Hで買うことが出来ます。つまり、今でもアルビューメンプリントをやっている写真愛好家がそれなりにいるのでしょうか?ただ、硝酸銀だけは、KODAK HC-110と同じくストアピックアップオンリーなので、地元で手に入れなければなりません。

1番の問題は、引き伸ばし機を使わず、太陽光を使った密着焼き付けによるプリントなので、ネガフィルムのサイズがそのままプリントされるということです。そのため35mmネガフィルムだと小さくて全く面白くありません。方法としては、ピクトリコの製品「デジタルネガフィルムTPS100」に拡大してプリントする方法があります。この製品はアメリカでは売っていないようなので、それに相当する商品「PermaJetUSA Digital Negative Film 165 Specialist Inkjet Paper」を使うことになります。価格は$70.25とは、それなりに高いですね。
この方法は、35mmフィルムをスキャンしてデジタルネガフィルムにプリントするため、一旦デジタルを経由することから全てアナログで完結できないという残念感があります。これならば元写真はデジカメの写真でも良いじゃないか、、という感じもします。デジタルとアナログの融合は、今時でもあるので、全てアナログで完結することにこだわる必要は無いかもしれませんが、ちょっと引っ掛かります。

まずは、普通に引き伸ばし機を使ったプリントを経験してから、その後でアルビューメンプリントをトライしてみたいと思います。


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