見出し画像

時差ボケは、ブラッククロームとブラックペイント、そしてブラックバーボン

私は時差ボケ苦手人間です。米国から日本に向かうのは問題ないのですが、日本から米国に戻ってくると、数週間時差ボケに苦しみます。最近は、夜8時に娘と一緒に寝て、深夜2時くらいに目が覚めて眠れなくなります。

そこで、積極的に時差ボケを楽しもうと腹を括って、久しぶりにお気に入りのStillhouseのブラックバーボンを買ってきました。金曜の深夜にチビチビとバーボンを楽しんで、ほろ酔い気分で眠りにつく作戦です。
酒のつまみは、ズミルックス M 50mm F1.4 ブラッククロームエディションです。このレンズは、ブラックペイントのLEICA MP 0.72の標準レンズとして愛用しています。

このバーボンは、焙煎コーヒー豆で香り付けしているので、コーヒー好きの私にはお気に入りとなっています。ブラックペイントの塗装が剥がれ、真鍮の地肌が見えたような琥珀色が、このバーボンにビンテージ感を演出しています。そこからの深い香りが、深夜のひとときにピッタリです。

私が以前住んでいたお隣の市は、市の条例で各家庭に銃を所持するように定められていました。日本では信じられない条例ですが、この条例のおかげで低い犯罪率を保っていると胸を張っているのが印象的です。もちろん、外に銃を携帯する場合はライセンスが必要です。我が家は銃を持っていませんが、条例には信条によって所持しない自由もあると記載されているので、幸いなことに条例違反では無かったです。
しかし、この鋭く黒光するズミルックス M 50mm F1.4 ブラッククロームエディションは、この条例に定めている危険な銃器の匂いが漂ってきます。金属鏡胴のローレット加工を見るだけでゾクゾクし、銃器と言っても間違いない佇まいです。信条によって、このブラッククロームのレンズを所持していると胸を張って言う事に決めました。

そんな土地柄もあって、この辺りでは、娘が初めてボーイフレンドを連れてくる時は、父親は銃の手入れをするらしいです。父親が「ほう、それは楽しみだ」と言って、ニコニコしながら念入りに銃を手入れするのです。知らんけど。

もし将来、私の娘がボーイフレンドを連れてくる事態に陥ったら、我が家の光学兵器である、LEICA MP 0.72とズミルックス M 50mm F1.4 ブラッククロームエディションを手入れすることにしよう。詰める弾はTri-Xです。ネーミング的に殺傷能力が高そうな気がします。もしくは、Ferrania P30も良いだろう。あのハイコントラストな描写は、フラッシュと組み合わせれば事件現場のような写真になること間違いなし。これは平和的だが、精神的には暴力的だ。知らんけど。

どうやら酒が回ってきた様なので気持ちよく眠れそうです。おやすみなさい。

カメラ:CANON EOS 5D Mark IV
レンズ:EF 100mm f/2.8L Macro IS USM
出力:Adobe Lightroom Classic

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?