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HARMAN PHOENIX カラーフィルムが届いた

デトロイト出張から戻ったら、B&HからHARMAN PHOENIX カラーフィルムが届いていました。

今回は、フィルム2本だけのショッピングだったため封筒に梱包され、配送中にフィルムの箱が傷んでいました。折角の新しいカラーフィルムなので、ちょっと残念でした。でも、不死鳥の如く燃え上がるオレンジで気分は盛り上がります。

「カラーネガフィルムが」と思わせぶりな日本語が書かれています。「MADE IN MOBBERLEY」の「MOBBERLEY」は、イギリスの地名なのですね。どうやらHARMANの工場がある場所らしいです。ヨーロッパは出張で数カ国ほど訪問した事がありますが、イギリスは行った事がありません。いつか観光で訪れてみたいです。

ボックスを開けると、裏には印象的なフェニックスのグラフィックが大胆に描かれています。ここには、HARMANの意気込みと、このフィルムの現在位置が記載されていました。

HARMAN PHOENIXの紹介
神話に登場する不死鳥のように、この新しいカラーフィルムは希望、再生、変身を象徴しています。これは、世界最大の写真フィルムメーカーのひとつが、新たなレガシーを築き、エキサイティングな新章の幕開けを告げるものです。実際、このカラーフィルムは、HARMANの工場で乳剤からカセットまで一貫して製造された史上初のカラーフィルムであり、意義深い非常にエキサイティングなマイルストーンです。
限定版です!
私たちはこのフィルムで達成したことをとても誇りに思っていますが、同時にこのフィルムは、私たちがカラーの世界に足を踏み入れた最初の一歩でもあります。このフィルムの売上によって、私たちはさらに投資し、製剤やコーティング能力、カラー技術を改善・改良していきます。私たちの目標は、新しいカラーフィルムを生産するたびに、以前のフィルムを改良していくことです。

HARMAN PHOENIXのパッケージの説明文を和訳

つまり、フィルムはまだ発展途上で未完成。ロットごとに改善していくということです。未完成のベータ版を発売して改善していくアプローチは、昨今のIT業界をはじめ海外では浸透してきています。数年後に洗練されたフィルムになるならば、未完成だからこその味わいは今だけです。

フィルムの色が珍しいです。表面はPANTONE 119C相当の黄土色で、裏面はPANTONE 103CP相当の黄色です。CineStill 400Dはパープルだったので、フィルムによって様々な色があるのは興味深いです。パッケージが不死鳥をイメージしたオレンジなので、それとのコンビネーションという意味では、とても良い色だと思います。この色は乳剤によって偶然なった色なのか、意図的に調色した色のか気になります。

匂いを嗅いでみると、ほんの少しケミカルな香りが漂っていました。暇になったら、他のフィルムとの匂い違いをチェックしてみたいと思います。

LEICA MP 0.72に入っている最後のFOMAPAN 400を撮り終えたら、HARMAN PHOENIXを装填する予定です。仕上がりが楽しみ。

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