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LEICA M11が発表されましたね

LEICA M11が発表されました。M5、MP、CLとフィルムカメラのM型を使ってきたの身としてデジタルM型はテリトリー外のようですが、昨今のフィルム価格の高騰からデジタルM型を無視し続けるワケには行きません。また、友人からLEICA M Type240を借りて、「デジタルでもさすがライカ」を体験しています。むしろ、今時はデジタルM型こそがが本流です。それは認めなければなりません。

LEICA M11は、ざっくり言うと、裏面照射型CMOSセンサーの6030万画素、電子シャッター最大1/16000秒、内蔵メモリ64GB搭載。今のデジタル環境に合わせたハイスペック機です。

私にとってLEICA M11の最大のネックは、6030万画素という超ハイスペックです。2000万画素のCANON EOS R6を使っていて、画素数に全く不満はありません。3040万画素のCANON EOS 5D Mark IVでお腹いっぱい、という感じです。6030万画素はデータヘビーだけではなく、手ぶれ補正の無いカメラでちゃんとした写真を撮れる自信がありません。ただ、30MP、18MPにダウンサイジングできる機能があります。これはCANON EOS 5D Mark IVでも同様の機能がありますね。例えば18MPにした場合、高感度耐性は高まったりするのでしょうか?ネイティブな18MPセンサーと、ダウンサイジングの18MPでの性能差が気になります。

内蔵メモリの64GBは、痒い所に手が届く素晴らしい機能です。ごく稀に、メモリーカードを忘れて写真が撮れないという経験をしているので、そういう最悪な事態を防げます。また、本体底部のUSB Type-C端子から充電・給電が可能というのも素晴らしい。これらは、日本メーカーも取り入れて欲しい機能です。

技適マークなどの情報ラベルが底面に貼られています。フィルムカメラM型使いとしては、いかにも電子機器という雰囲気で好きではありません。iPhoneのようにデジタル表記にすることはできないのでしょうか。とっても美人なのに鼻毛が出ていて、それが気になってしょうがないという感覚です。

ブラックモデルは、真鍮を使わずアルミ素材で530gと軽量化を実現しています。LEICA MP 0.72は600gなので70gほど軽いです。エイジングによる真鍮の佇まいは味わえませんが、そもそもデジタルM型はデジタル環境の進化に合わせて更新していく必要があるので、フィルムM型のような一生モノではないでしょう。その意味で、真鍮にこだわる必要は無いかもしれません。シルバーモデルは、真鍮を使っているので、重量は重くなるもののエイジングは味わえます。

普段フィルムM型を愛用している立場から、欲しいデジタルM型を考察してみると、背面モニターの無いフィルムカメラライクなLEICA M10-Dが理想的です。期待したいのは、2000万画素から3000万画素のLEICA M11-D Monochromeです。画素数を落としたモノクロームバージョンが出たら買ってしまいそうです。

そもそも、デジタルカメラにレンジファインダーは必要か?というデジタルM型に対して根本的な疑問もあります。割り切って、LEICA QシリーズをベースにMマウントにしてくれるのが、最もコンパクトなデジタルM型になるのではないでしょうか。

というわけで、デジタルM型機を手に入れるとしても、まだまだ先になりそうです。

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