イデオロギー系の医療過誤に関する酷評を得て、タヴィストック・クリニックは閉鎖する。

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臨床的ダメージ

THE TIMES｜2022年7月29日（金）

イデオロギー系の医療過誤に関する酷評を得て、タヴィストック・クリニックは閉鎖する。

　その被害は計り知れない。長年にわたるイデオロギー的教義、不適切な治療、タヴィストック・クリニックが治療する子どもたちの精神的福祉全般を考慮しない罪深い怠慢が、同クリニックのジェンダー・アイデンティティ発達サービスに紹介された何千人もの子どもたちにどのような影響を与えるか、誰も知らない。昨日、政府はありがたいことに、このスキャンダルを速やかに収束させた。3月に発表された、このクリニックが行っていた思春期抑制剤の無謀な処方に関する壊滅的な報告を受けて、大臣はこのクリニックを完全に閉鎖したのだ。性自認に疑問を持つ子どもの治療は、今後、定評ある地域の小児病院が担当することになる。

　タヴィストックの解散はまだ先だ。かつてロンドン北部にあった、子どもの精神科治療に焦点を当てた先駆的なセンターは、「クィア理論」のトランス活動家の悪質な一団に取り込まれた研究所となり、思春期ブロッカーへの依存を疑問視したり、この未検証治療の長期効果を分析したり、スタッフ間の反対意見を許容したりすることは、もはや望むべくもない。タヴィストックは、16歳未満の思春期ブロッカーに関するデータを収集することを怠り、この治療法の長期的な効果の分析を拒んだ。

　また、自閉症、摂食障害、トラウマや虐待の履歴など、他の一般的な要因には全く目を向けなかった。また、性的指向と性同一性を素朴に混同し、間違った体に生まれたという子どもたちの宣言を額面通りに受け入れ、すべての複雑な問題を性別というプリズムで扱った。

　警告のサインはたくさんあった。人生を左右するホルモン治療を安全に行うためのプロトコルが確立されていないことに、多くの幹部職員が異を唱えたのだ。その疑問を口にすることができず、多くのスタッフが退職していった。内部告発者は、トランスフォビックだと糾弾された。そして、トランスの問題が政治的に議論されるようになると、クリニックには全国から、特に自分の性別について悩んでいると思われる若い女の子たちの紹介が異常に増えた。10年前は250件だった紹介が、昨年は5,000件を超えた。思春期の前にホルモン治療を受けさせなければ、子供の自殺につながるというトランス活動家の警告を受けた親たちが、この問題に取り組んでいる英国で唯一のクリニックに押し寄せたのだ。

　ようやくNHSが調査に乗り出したとき、ヒラリー・キャス博士が出した報告書はひどいものだった。このクリニックは、ホルモン剤で治療した子供たちが成長した後の正確な記録を残していなかったのだ。また、トランスジェンダーの権利は社会的、政治的な受容の問題であると主張する人たちが、臨床経験と騒々しい活動家精神を区別することもなかった。

　科学は決してイデオロギーの囚人になってはならないし、科学者は現在の実践に対する疑念を封じるために脅かされることがあってはならない。タヴィストックの思春期ブロッカーへの依存は、ロボトミー手術で精神疾患を治そうとする20世紀の熱狂に例えられる。それは、ほとんど臨床的な証拠に基づかないのに、万能の治療法になってしまう。子どもたちは、拒食症、自傷行為、孤立、人間関係の断絶など、精神衛生に影響を与える無数の要因にさらされている。身体醜形症は、今後、小児医療全般の中で位置づけられるべきものだ。タヴィストックの愚鈍なイデオロギーに対する懸念は、『タイムズ』誌のライターによって長い間強調されてきた。ついに政府は耳を傾けたのだ。

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