💬WPATHファイル:
ジェンダー肯定医療 の擁護者たちは、それがエビデンスに基づくものだと言う。しかし今、世界トランスジェンダー健康専門家協会(WPATH)から新たに公開された内部ファイルは、トランスジェンダー医療の実践が科学的でも医学的でもないことを証明している。
米国医師会、内分泌学会、米国小児科学会、そして世界中の何千人もの医師がWPATHに信頼を寄せている。WPATHはジェンダー医学の世界的権威である。
しかし、WPATHの内部ファイルには、文書による議論やビデオも含まれており、WPATHのメンバーは、自分たちが犠牲者を生み出し「インフォームド・コンセント(与えられた情報を理解した上での合意)」を得ていないことを知っていることが明らかになっている。
被害者には、10歳の少女、13歳の発達遅滞の青年、統合失調症やその他の深刻な精神疾患を患う人々が含まれる。
WPATHファイルに記載されている被害には、不妊手術、性機能の喪失、肝腫瘍、死亡などがある。
WPATHのメンバーは、多くの子どもたちやその親たちが、思春期ブロッカーやホルモン剤、手術が彼らの身体に与える影響を理解していないことを知っていると繰り返し述べている。それにもかかわらず、彼らはジェンダー医療を実行し、擁護し続けている。
WPATHファイルは、ジェンダー医学が、子どもや青年、弱い立場の大人に対す規制のない疑似科学的な実験から成っていることを証明している。これは史上最悪の医療スキャンダルのひとつとして語り継がれるだろう。
💬 WPATHファイルを公開する理由と入手方法:
書き込まれたWPATHファイルは、DocMatterが提供するソフトウェア上で動作するWPATHのメンバー・ディスカッション・フォーラムから入手したもの。昨年、82分のビデオのうち90秒が公開され、今回初めて全編を公開する。
複数の人からWPATHファイルをもらい、同僚と私はそれを一連の記事としてまとめようとした。私たちはすぐに、このテーマがジャーナリズムの仕事として扱うにはあまりにデリケートで複雑かつ大規模であることに気づき、このプロジェクトを私が7年前に設立した研究機関、エンバイロメンタル・プログレス(EP)に移した。
ファイルは本物。私たちはほとんどの登場人物の名前を編集し「返信権」のある電子メールを送ったジェンダー医学の第一人者だけを残した。
私たちは、WPATHのメンバーが私たちの電子メールについて社内で話し合ったことを知っている。
WPATHのリーダーもメンバーも、ファイルは見かけ以外の何物でもないことを否定していない。
EPはWPATHファイル170ページの背景を説明するため、70ページの報告書を発表する。ミア・ヒューズが報告書の著者。この報告書と付随する要約資料は以下のリンクからダウンロード可能。このリンクからWPATHビデオ全編へのリンクもある。
以下は単にハイライトの一部である。このトピックに真剣に関心を持つ人は、報告書とすべてのファイルを読むべきだろう。
💬第一部:子供と青年
「高校で生物学を習ったこともない人たちに、私たちはいろいろなことを説明している......。」
「子供について忘れてはならないのは、私たちはしばしば、高校で生物学を習ったこともない人たちに、この種のことを説明しているということです」と内分泌学者のダン・メッツガーは言う。
14歳の子供たちに糖尿病の合併症について話すようなもの。
「彼らはお構いなしだ、死ぬつもりはない。永遠に生き続けるつもりでいるでしょう? つまり、インフォームド・コンセントを行う際には、未だ大きな欠落があると思うのです。」
💬「14歳のトランス女性、4歳からトランスを開始... ジェンダー肯定手術を希望」
💬「私は最近、[出生時に女性として割り当てられた]10歳の初潮前の患者から、ブロッカーは成長を『ブロック:阻害』するのかという質問を受けました。」
💬 「16歳まで待ってほしいと頼むのは非常に難しいです...」
💬「16歳の患者...2つの肝臓腫瘤が見つかった...おそらく原因物質はホルモン剤だろう...。」
問題は、薬物が明らかに、16歳という若さでも腫瘍を引き起こす可能性があることだ。
💬「医療提供者は、外科的合併症の実際の発生率について、どの程度 議論しているのだろうか。(例えば、痛み、追加手術、壊死組織、感染、血腫など)。
ジェンダーの苦痛を経験している多くの若い患者は、長期のホルモン使用と性器手術によって深刻な結果を被る可能性があることを理解していないようである。
💬「アメリカでの手術は、高校最後の年の夏がベストだと思う。」
WPATHファイル内では、ジェンダー医療の悪影響に対する懸念が広く表明され、高まっているにもかかわらず、WPATHのメンバーは、不可逆的な手術は16歳か17歳の青少年に行われるよう強く勧めている。
💬 「ほとんどの子供たちは、このことを真剣に話せるような脳の領域を持っていない。」
あるWPATHメンバーは言う。「医療介入が彼らに与える影響の程度を理解するのは、彼らの発達の範囲外であることもある。」
「私たちはそれについて話そうとしますが、ほとんどの子供たちは、本当に、本当に、本当に、真剣に話せるような脳内領域を持っていません」。
💬多くの親は子供に何が起こるか理解していない。
「私は、彼らが理解できるよう、できる限りのことをしようと努めています」とセラピストは言う。
「でも、本当に心配なのは、親が署名したはずの医療介入について、親が知っているべきことを私に説明できない場合がある時です。」
💬 「発達が遅れている13歳児の場合...倫理的なアプローチは?」
インフォームド・コンセントを得るという状況は、青少年が発達遅滞でもあり、以下のケースのように、WPATHのすでに非常に低いケア基準によって「感情的・認知的発達の水準に達していない可能性がある」場合には、さらに複雑になる。
💬 「ああ、犬のせいじゃあるまいし」(意訳:下らない言い訳するなよ)
ジェンダー医療被害者の多くは、不妊手術を受けたことを後悔している。このことは、彼らを虐待した医師たち以上に知っている者はいない。時には、そのような後悔に対する医師の対応が冷淡に見えることもある。
「私は20代半ばの子供たちをたくさん見ているが、いつもこう言うんだ、『下らない言い訳するなよ?』 彼らは『いや、素晴らしいパートナーを見つけたばかりで、今は子供が欲しいんだ』みたいに言う。だから驚きませんよ。」
💬「タナー2でブロックされたとき、オーガズムを感じることができたと主張する個人を私は知らない」
ジェンダー医療患者の多くは、オーガズムの経験を含む性機能を失っている。そのため、性的快楽を奪われるだけでなく、長続きする恋愛関係を築く能力も著しく損なわれている。
ジェンダー医療関係者の多くでさえ、このことを理解していないことは、ファイルを見れば明らかである。
2022年1月14日、外科医でWPATH会長のマーシ・バウアーズは、この現実を控えめに説明した。
その7日後、あるWPATH会員がバウアーズに説明を求めた。
💬「男性ホルモンを8~10年投与した後、肝がんを発症し、2~3ヵ月後に死亡」
一部のジェンダー医療患者にとっては、不妊症や性機能の喪失よりも悪い運命が待っている。
💬 パート II:精神疾患:「危険になった患者」
日付は不明だが、サンフランシスコ在住の外科医トーマス・サターホワイトが、WPATHの社内掲示板に緊急の新着メッセージを投稿した。「術後、私たちのケアチームにとって危険な/脅威となった患者がいた 」と彼は書いている。
サターホワイトは次のように説明した。
「この患者には未診断の気分障害があり、術後まで表面化せず、その後彼女は他の外科医を探すために全国を旅した。」
これはゾッとする話であり、ジェンダーを肯定する医療の倫理と合法性について多くの疑問を投げかけるものである。
その筆頭は、サターホワイトと彼の同僚が、手術を受けた人物が深刻な精神疾患を抱えていることをなぜ見逃したのだろうか?ということである。
しかし、サターホワイトはもっと平凡な問題に集中していた:自分の元患者が 「潜在的に危険 」であることを、他の医師や医療提供者に警告する最善の「医法学的」方法は何か?
この経験がサターホワイトを動揺させ「ジェンダー肯定医療が現実に 『第一に害をなすなかれ』という格言に忠実であるか否か」を彼をして疑わせた…という証拠は、WPATHファイルにも他の場所にもない。
💬 精神疾患に対するひどい扱いの歴史:
各国は何世紀にもわたり、精神疾患や精神障害を持つ人々への適切なケアに苦慮してきた。過去のスキャンダルのたびに、私たちはイデオロギーよりも科学に頼って、次こそはより良いものを作ろうと誓ってきた。
WPATHファイルの読者は、我々は何も学んでいないという感覚を抱くかもしれない。
WPATHファイルでは、ジェンダー医療の専門家たちが、精神疾患や精神障害がジェンダー違和(性別違和:旧性同一性障害)と誤診された証拠を放棄しているのを繰り返し目にする。
WPATHファイルは、ジェンダー医療という金槌を一心不乱に打ち込む人々の姿であり、それゆえ、彼らのもとにやってくるすべての患者を釘とみなしている。
💬「乱れた食事、意図的な栄養失調、摂食障害の高い有病率」
セラピストが患者の年齢についてメッセージで懸念を表明した。
「13歳(もうすぐ14歳)の患者がいるのですが...。16歳未満で(ジェンダー移行医療を)始めるのは例外的なことで、一般的ではないという印象を持っていたのですが...」
しかし、その人はもうひとつ困った情報を持っている。
「合併症の可能性があるんです」
セラピストは警告する。「『より二元的でない外見 』のために、意図的な栄養失調や摂食制限があるようです。」
テキサス州の保健センターの最高医療責任者は、「セラピストは13歳のティーンエイジャーにジェンダーを肯定する道を急がせるのが最善である」と付け加えている。
テキサス州の保健センターの医務主任は、セラピストは13歳のティーンエイジャーにジェンダー肯定の道を急がせたほうがいいと口をそろえた。
というのも、「待つと自殺の割合が増える」のだそうだ。
これは、WPATHファイルの中で繰り返されているいくつかの疑似科学的神話のひとつである。
💬 「何かがおかしい......私は、もしかすると彼らは統合失調感情障害か統合失調症ではないかと疑っています。」
💬「…クライアントの何人かが解離性障害の基準を満たしていることに私は驚きました...」
💬「統合失調症を患っていても、手術の準備ができる人がいる...。」
💬「私は解離性障害の発症率が高いことに注目している。」
💬「 私はこれまで3人のDID(解離性同一性障害)患者を手術した。3人とも6ヶ月までは大丈夫だった。」
💬「この15年間で、私はたった1通の手紙しか書けなかった。その主な理由は、被評価者が精神病を発症しており、評価セッション中に幻覚を見たからである。」
💬「彼らには男性と女性の両方のジェンダーの交代者がおり、[ホルモン補充療法]の影響を受ける交代者ー全員に、その変化を認識してもらい、同意してもらうことが不可欠だった。」
💬パート III:
倫理「セラピスト(会話療法士)の承認が必要な医療行為を私は他に知りません」
WPATHの会員たちは、薬物療法や外科手術を生涯にわたって受ける前に、健全な精神状態であることを要求するなどの「門番」に対してしばしば反発している。
💬「患者個人がミスを犯したと感じたら......それが他の患者のケアの受け方を変えないように注意すること」
時に、WPATHのメンバーは、ジェンダー医療を後悔する『脱トランス者』の増加について話している。
ジェンダー医学の実践者の中には、脱トランス者への配慮よりも、脱トランス者達がジェンダー医療にもたらすかもしれない脅威への懸念を表明する者もいる。
💬「そのような対話は、(ジェンダー肯定医療)介入が行われた後でも継続することができる。」
WPATHファイルの読者は、我々が驚いたように、WPATHのメンバーがいかに柔軟に自らの虐待を合理化していたかに驚かされるかもしれない。
WPATHのメンバーは、後悔する者と脱トランス者の増加に直面し、今起きていることを、単一の「トランスの実践」ではなく、「ジェンダーの旅」と表現している。
そして、インフォームド・コンセントを達成できなかった自分たちに直面したWPATHのメンバーは、インフォームド・コンセントを「プロセス」であり「継続的な対話」であると仕立て直している。
「インフォームド・コンセントは...プロセスであり...ある時点で1回だけの対話ではありません。これらの対話は、医療費助成と介入が開始された時点で止める必要はないのです。これらの対話は、介入が行われた後も継続することができます。」
💬「現在起きていることは、率直に言って、倫理的に必要なことではない。
前述で見て来たように、多くのWPATH会員は、医療過誤の証拠を放棄している。
しかし、インフォームド・コンセントの欠如を本当に心配している人もいるようだ。
あるセラピストは、医師と面会した後の両親との会話についてこう語る。
私は間に入って、『オーケー、それで何を学んできたのか教えてください』と言います。すると彼らは『何を言っているのかさっぱりわからなかった』と言うのです。そして、彼らは本当にケアを求めているが故に本当に何が起こっているのか把握できていないのに、わかっているとただ言ってしまうんです。」
「ですから、すぐに理解できなくてもいいんだ、疑問があってもいいんだ、と常態化させればさせるほど、本当の意味でのインフォームド・コンセントができるようになると思います。(本当の) インフォームド・コンセントのプロセスを実際に行うことで、現在行われているような、率直に言って倫理的に行うべきことではないと思われるようなことよりも、より多くのことができるようになると思います。」
彼女の発言がインパクトのあるものであったことは、その後の長く気まずい沈黙からもわかる。(終
ミア・ヒューズ💬いくつかはっきりさせておきたいことがある。
この報告書の作成にこの半年を費やしてきた、そして私(ミア・ヒューズ)が唯一の著者だ。
しかし、マイケル・シェレンバーガー(Michael @Shellenberger)の揺るぎないサポートがなければ、このプロジェクトは実現しなかっただろう。
また、私の編集者である@galexybraneのおかげで、私一人では決して成し得なかったようなレポートが完成した。
後の段階では、@stellaomalley3 と キャリー・メンドーサ @FAIRinMedicine がプロジェクトに参加し、立ち上げに協力し、必要なサポートを提供してくれた。そして@SexMattersOrg の素晴らしい人たちが、英国での立ち上げを手伝ってくれた。
これは大規模なチームワークであり、多くの人々の功績に資するものである。
終
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