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トランスジェンダー医療に関する統計情報・自閉症&摂食障害編(翻訳) #包括的性教育 #二次性徴抑制療法

更新:2023,11/14

🚨この情報集は論文に裏付けられており、その出典は翻訳文下部にリンクした「Statas for gender.org」の各ページに記されています。



⚠️自閉症

⭕️性同一性障害者(ジェンダー違和者:gender dysphoric people)よりも、精神疾患、そして時には神経障害のある人の方が、自殺で亡くなる可能性が高い。

 性同一性障害者(gender dysphoric people)よりも、精神疾患、そして時には神経障害のある人の方が、自殺で亡くなる可能性が高い。
 スウェーデンの研究 [1]によると、人格障害、統合失調症、薬物中毒、双極性障害、(男性では)うつ病、自閉症の自殺率は、すべて性同一性障害者(ジェンダー違和者)の自殺率よりも高かった。

このような統合失調症の自殺率の高さは、別の研究 [2] でも確認されており、統合失調症患者の生涯自殺死亡リスクは5.6%である。この研究ではまた、「さまざまな精神疾患における自殺の絶対リスクは2%から8%と幅があり、女性よりも男性の方が高く、双極性障害、単極性感情障害、統合失調症、統合失調症様障害の男女で最も高い 」とされている。



⭕️英国最大のジェンダー・クリニックに紹介された子供たちは、自閉症的特徴を呈する可能性が平均より遥かに高かった。

ある研究[1]は次のように指摘している:

 GIDS(英国ジェンダー・アイデンティティ発達サービス)を受診し、親が我が子の自閉的行動の定量的尺度である対人応答性尺度(the social responsiveness scale:SRS)を記入した児童・青少年の48%が、軽度から重度の範囲にあった。

BMJの論文[2]は次のように報告している:

 紹介された若者(すなわちGIDSに紹介された)の約35%が中等度から重度の自閉症的特徴を有している。



⭕️強迫性障害の特徴は、ジェンダー違和(gender dysphoria)のある人によく見られる。

 少なくとも2つの研究[1,2]で、強度のこだわりや反復行動(自閉症スペクトラム障害に関連)と性同一性障害(gender dysphoria:ジェンダー違和)との間に特別な関係があることを発見した。

 また[3]、次のようにも指摘されている:

 ジェンダー・アイデンティティやジェンダー不合(gender incongruence:性別不合)に関する問題に対する社会的認識やメディアの報道が強まる中、真の性同一性障害(gender dysphoria:ジェンダー違和)や不合(incongruence)と、強迫性障害(OCD)による性的強迫観念の区別を付けることが特に重要。強迫性障害では、侵入的な性的執着は珍しいものではないが、性的な内容に関する強迫観念は他の強迫観念(例:汚染に関する強迫観念)と比較して、OCD(強迫性障害)であると臨床医が認識することは困難だ。


⚠️摂食障害

⭕️トランスジェンダーである若者は、摂食障害に苦しむ可能性が高い。

 20件の研究論文を対象とした調査論文 [1]では、トランスジェンダーの若者 (8 ~ 25 歳) で摂食障害の症状が顕著に高い割合で発生していることが記録されている。

 別の研究[2]では、この関連を裏付け、データは少ないものの、「GD(性同一性障害:ジェンダー違和)またはトランスジェンダーである青年に摂食障害が過剰にみられる」ことを示唆していると指摘している。



⭕️摂食パターンの乱れとジェンダーに関係した苦痛との間には関連があると、思われる。

 20件の研究論文を対象とした調査論文 [1]では、一貫したテーマが浮上:トランスジェンダーの若者(8歳から25歳)は、思春期の発症や進行を防ぐために、食事制限や代償的な摂食行動をとっていた。

 この研究論文では、一部のトランスジェンダーの若者にとって、これらの行動はジェンダーに関連した苦痛に対処する手段として理解されている可能性があると示唆されている。ただし、ジェンダーの苦痛と観察された摂食パターン乱れの関係性の正確な作用は不明。


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