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オックスフォード大学によるトランス団体ストーンウォールへの服従について。

 オックスフォード大学セント・クロス・カレッジの社会学准教授であるマイケル・ビグス氏がSex Mattersの理事に就任されたことをお知らせします。
 ビグス教授は、この投稿と、オックスフォード大学の副学長であるLouise Richardson教授に宛てた手紙を書き、同大学がストーンウォール・プログラムへの加盟を終了するよう求めています。

🤖書簡


🤖(9割DeepL頼みの素人翻訳)

🌱

オックスフォード大学による
トランス団体ストーンウォールへの服従について

 オックスフォード大学は「長い間、ストーンウォールのダイバーシティ・チャンピオン・プログラム(多様性推進計画)のメンバーであることを誇りに思っている」。
 同大学の服従は、2020年、ストーンウォールのトップ100雇用主リストで76位にランクインすることで報われた。
 オックスフォードは、主にストーンウォールと、そして一般的な多様性産業複合体の波及範囲や影響を示す、制度的浸透のケーススタディを提供している。


 Sex Mattersの創設メンバーであり、一流の弁護士であるNaomi Cunninghamが法医学的に分析したように、ストーンウォールは巧妙なシステムを考案している。
 オックスフォードは、ストーンウォールのプログラムに参加するためにわずかな年会費(年間2,500ポンド+消費税)を支払い、「the Workplace Equality Index:事業所における平等達成表」と呼ばれるアンケートに答えて毎年監査に応じることになっている。
 大学の最新の提出書類(カニンガムの #DontsubmittoStonewall 《ストーンウォールに服従するな》キャンペーンの結果として得られた)は、390ページに及ぶ。提出された書類は、ストーンウォール社によって採点され、ランク付けされる。
「ストーンウォールのアカウントマネージャーが、あなたの現在のLGBTインクルージョン活動の長所と短所を話し合うために、フィードバックミーティングを企画します」。
 このフィードバック(判定)への対応は、当然の如く、次回の年次監査で精査される。
 このプログラムは、コンプライアンス(社会規範遵守)を強化するために構築されたもの。組織はストーンウォールの要求に対してより大きな服従を示すために互いに競争し、要求は毎年より厳しくなっている。

https://www.legalfeminist.org.uk/2021/02/04/shining-a-light-on-stonewalls-activities/


 年次監査では、当然ながら組織の方針が網羅されている。
 2010年平等法は、性的指向や性役割変更(sexual orientation and gender reassignment)を理由とする差別を当然ながら違法としているが、ストーンウォールは単に法律を施行することを望んでいるわけではない。
 例えば、オックスフォード大学が2021年に提出する行動計画には、「妊婦対応策に使用される性役割言語:gendered language used in the Maternity policy」の是正が含まれており、
「ストーンウォールは、この分野における最善の事例を提供します」などといったことが、明らかに問題有りと判断されている。
 実際、ストーンウォールは、法律の文言を無視することを組織に要求している。
 一例として、オックスフォード大学の平等と多様性部門(Equality and Diversity Unit)は、性的指向(sexual orientation )を「他者に対する感情、恋愛の情、および/または性的魅力:a person's emotional, romantic and/or sexual attraction to another person」と定義している。
 この独特の婉曲表現(性的指向の定義基準、つまり生物学的性別を省く)は、ストーンウォールのものである。
 一方、平等法は、保護特性を「(a) 同性の人、(b) 異性の人、(c) 男女両方の人に対する、とある人物の性的指向: (a) persons of the same sex, (b) persons of the opposite sex, or (c) persons of either sex」と定義しているのだ。

🤖リンク切れ👉https://www.stonewall.org.uk/sites/default/files/terminology_-_final.pdf

 ストーンウォールの監査は政治政策をはるかに超越している。
 同団体は、ゲイまたはレズビアン、バイセクシャル、バイナリー・トランスジェンダー、ノンバイナリーの人々など、指定されたカテゴリーごとに「目に見えるロールモデル」を公表すべきだ。
 ある文字は他の文字と比較して「更に平等」だ。LとGは共に1つのカテゴリを共有し、Tは2つのカテゴリを取得するではないか。
 ストーンウォールは「その人のアイデンティティは明確でなければならない」と強調する。「読者や観察者の思い込みに任せてはいけない 」と。
 つまり、何よりも価値が高いのは、個人の業績や組織の使命への貢献よりも、とある人物のアイデンティティなのだ。

 LGBTQ+のロールモデルと並んで、ストーンウォールは「LGBT+アライ(Ally:同盟者)」という斬新なアイデンティティを創り出している。
 オックスフォードは2017年、ストーンウォールに6,000ポンドを支払って26人のアライを養成し、この養成は現在、大学内で複製されている。
 アライたちは、「電子メールの署名、バッジ、ストラップ、マグカップ」によって、「LGBTの平等への関わりを目に見える形で示す」必要がある。

 そこでオックスフォードでは、「A LGBT+ Ally」のロゴと好ましい代名詞が入った特別なデザインのバッジを提供している。しかし、それだけでは十分ではない。監査役は、アライが何を達成したかを知る必要があるのだ。
 ストーンウォールが辛辣に指摘している。
「ここでいう『組織化の助け手』とは、イベントの計画や実行に積極的に関与するアライ(味方/同盟者)のことです。単に、イベントに参加するアライを意味するのではありません。」
 実際、ストーンウォールのアライ・トレーニングでは、全員が声を出して誓約する。
曰く、「包括的で積極的なアライとして私は...…、そして、私が約束することは...…」。
  例えば、オックスフォードで新たに加わったあるアライは、ジェンダード・インテリジェンス(←団体名)の研修会の開催を約束した(結果は後述)。
 また、「LGBT+アドバイザリーグループの委員長とトランス代表を物理学/工学分野の女子学生互助会(a peer-mentoring group of women )に招待し、シスジェンダーの女性がトランス女性やノンバイナリーの同僚にとってより良いアライになるにはどうすればよいかを議論した」こともある。
 その会長によるLGBT+ 101に関する講演は、オックスフォードの監査報告で紹介されている。そのスライドをここに掲載する。

 ストーンウォールは、他の組織にもストーンウォールの教義を強制するよう要求している。
 この監査では、「LGBTに包括的な業者の調達と、説明責任を保障する措置」を1つのセクションとして取り上げている。
 この分野では、オックスフォードは明らかに不注意であった。
 2018年の監査に対するストーンウォールの回答報告書(情報公開請求で入手)には、このようなコメントがあった。
「先行契約の過程では、潜在的な加担者に対する大学による監視のレベルについてもっと明確にすることができ、監視がどのように行われるかについて、来年には更に明確な説明ができます。この分野を促進するために、ストーンウォールのリソース(および調達担当のスタッフとの適切な昼食付き勉強会)を利用すべきです。」

 従って、オックスフォードは現在、「ストーンウォールを招き、10万ドル以上の調達を担当する財務チームと会談し、大学の取り組みを強化する方法を探る」ことを計画している。
 つまり、多様性推進プログラムによって、ストーンウォールはオックスフォード大学の方針と運営を著しくコントロールできるようになったのだ。
 それがどうしたって?
 誰が「更なる平等と多様性という目標」に反対できたというんだ。
 問題は、ストーンウォールの使命がジェンダーに関する独自の教義を正統派として据え置くことにある。そしてそれは公的資金を提供する団体の法的義務を無効とし、大学の特定の使命と矛盾していることなのだ。

 ストーンウォールの教義は、公的機関の義務である、平等法で規定されているすべての保護特性(性的指向やジェンダー変更だけでなく、性別や「宗教または信条」)をバランスよく考慮する義務に、抵触している。
 競合する要求のバランスをとるという大学の義務について一例を挙げてみよう。
 多くの、いや殆どの女性は、男性とトイレを共有することに抵抗がある。ユダヤ教やイスラム教(および他の宗教的伝統)の信者の多くは、異性とトイレを共有することに反対している。
 1992年に制定された「職場(健康、安全、福祉)規則」では、男女別のトイレを義務づけている。しかしながら、ストーンウォールはこれらの確立された権利を完全に無視しているのだ。
 事実、男女別施設の廃止はストーンウォールの長年の目標の一つである。

 2021年監査報告によると、「指示書は『すべてのトランス系従業員が快適に施設(トイレや更衣室など)を利用できるよう、明確にしなければならない』」とあります。
 オックスフォードのトランスジェンダー・ガイダンス(2018年更新)には、すでに 「人々は自分の性自認に適したトイレや更衣室を使用できるようにすべきである 」と書かれている。
 オックスフォードの方針は、明らかに就業規則や女性や宗教的少数派の権利に反しているのだ。
 これは、どの雇用主にとっても問題である。
 第二の問題は、大学に特有のもの。なぜなら、大学の基本的使命は真理の追求であり、そのためには思想と議論の自由が要求されるからだ。
 1986年の教育法(No.2)は、大学に「会員、学生、職員のために、法律の範囲内での言論の自由を確保すること」を義務づけている。しかし、ストーンウォールは、その自由を抑制することを目的としている。

 よく知られている例としては、フェミニストの歴史家であるセリーナ・トッド教授(Professor Selina Todd)が、ジェンダー正統派(gender orthodoxy)に公然と異を唱えたために、オックスフォードでの会議から排除されるなど、執拗な嫌がらせを受けたことが挙げられる。

 さらに気になるのは、2019年に開催された「トランス・アウェアネス:Trans Awareness」の研修で起きたことだ。
 このトレーニングは、LGBT+アライ・トレーニング(前述有り)を受講した人の関わりにより、ジェンダード・インテリジェンス(Gendered Intelligence)が提供したもの。
 前代未聞であるが、大学側はこの研修の行動規範として「トランスおよびジェンダーの多様なアイデンティティの正当性を損なうような言葉遣いや意見の提示を控えること」という差し止め命令を出すことに同意しているのだ。
 その会合の終盤に、参加者のひとりがジェンダー・アイデンティティに関する不信感を反映した鋭い質問を投げかけた。その結果、ジェンダーのインテリジェンス(Gendered Intelligence)による告発され、彼女はトランス嫌悪ハラスメントとして懲戒処分を受けることになった。
 しかし、懲戒処分が長引くという不安は一種の罰ゲームに等しいーーそしてそれは、ただ単にジェンダード・インテリジェンスとストーンウォールが広めた正統的解釈に疑問を呈しただけなのだ。

 結論は次の通り。オックスフォード大学がストーンウォール社に提出した書類は、オックスフォード大学の基本的価値観に反し、法的義務、特に1986年教育法(No.2)および2010年平等法(Equality Act 2010)によって定められた義務と相反するものである。
 なお、オックスフォード大学に対するストーンウォールの影響は、他の大学ほど悪質なものではないことは、ナオミ・カニンガムが分析したエジンバラ大学の提出文書と比較して、強調されるべきだろう。

 さらに、Stonewallに提出する事務的負担や金銭的コストは、オックスフォードのような裕福な機関にとってはそれほど負担にはならない。
 これに対して、ほとんどの英国の大学では2 ダースの職員を訓練するために 6,000 ポンドを費やすことは、予算的に大きな影響を与える。
 例えば、カーディフ大学は2013/14から2018/19までの6年間で、ストーンウォールに合計77,000ポンドを支払ったのだ。

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 最後の注意点として、私はストーンウォールを大学セクターから追放すべきであると主張しているわけではない。
 ストーンウォールは、トランスジェンダーを自認する多くの人々や、若いレズビアン、ゲイ、バイセクシャルの人々が持つ、ジェンダーに関する一つの重要な視点を明示している。
 学生や研究者は、この価値観に耳を傾け、理解……そして疑問を持つ必要がある。
 また、例えばLGBアライアンスやSex Mattersのような他の視点からの意見も、聞く必要がある。
 オックスフォード大学が宣言しているように「法律で定められた範囲内で、如何なる者であれ我々の共同体に連なると見做される仲間であるならば、その声や見解の全てに傾聴の機会が与えられなければならない。そして可能な限り、それらの見解もまた立証、質疑、議論に晒されるべき」なのだ。

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