ターバンと仲間たちの性別に関する「とんでもない」思い込みについて
🌱オックスフォード大学の准教授マイケル・ビグスさんが、カリフォルニア大学サンフランシスコ校次期准教授であるジャック・ターバンさんに、論文で喧嘩を売りました。（記事の末尾に両氏のプロフィール有）
では、今回も９割DeepL翻訳の素人翻訳❗️
ーーーーーーーーーー
🤖元記事
ターバンと仲間たちの、性別に関する「とんでもない」思い込み
*この論評（最後の一文を除く）はPediatrics誌に投稿されたが、1時間以内にリジェクトされた。
マイケル・ビグス：Michael Biggs（オックスフォード大学社会学部）
2022年8月5日
ターバン（Turban）らは、若年層リスク行動調査 （Youth Risk Behavior Survey（YRBS））を用いて、米国のトランスジェンダー若年層の「出生時に割り当てられた性別の比率：Sex Assigned at Birth Ratio」を分析した（１）。
この調査では、回答者に「あなたの性別はなんですか：What is your sex?」 と尋ねている。著者によれば「いくつかの研究で、TGD（Transgender and gender-diverse：トランスジェンダーと多種多様なジェンダー）の若者は『性別：sex』を出生時に割り当てられた性別（sex assigned at birth）と理解している可能性が高いことがわかった」というが、引用された3つの論文ではこの主張を裏付けることができない。
参考文献13は、オランダの思春期に関するもので、英語圏の人には関係ない。参考文献14は遠隔医療（telehealth）に関するもので、本文中には『sex：性別』という単語はない。参考文献15は、性自認（gender identity）を確認する２段階法の実施について述べたものである。
YRBSにおけるトランスジェンダー問題の先駆的な分析には引用がなく、「トランスジェンダーの学生への性別（sex）の質問に対する回答が、彼らの性別（sex）または、性自認（gender identity）を反映しているかどうかは不明である」ことを認めている（２）。
ターバンらは、トランスジェンダーの回答者のうち、
男性を自認する人が女性を自認する人を上回り、
その比率は
2017年が 1.5：1
2019年が 1.2：1
であることを発見している。
著者の仮定では、性別は「出生時に割り当てられた性」と解釈され、これらの比率は、比較可能な研究で見られる逆数である。
2016年のミネソタ州の学生調査では、出生時の性別について明示的に質問している。
トランスジェンダーやジェンダークィアを自認する学生のうち、
「出生時に男性に割り当てられた者：assigned male at birth」（AMAB）と
「出生時に女性に割り当てられた者：assigned female at birth」（AFAB）の
比率は、0.5：1（n = 2,141 ）であった（3）。
2021年にアメリカの大学生を対象に行われた調査では「出生時に割り当てられた性別 」についても質問されている。
トランスジェンダーと自認する者の内、
AMAB：AFABの比率は、0.2：1（n＝3,146）だった（4）。
ジェンダー・クリニックに通う若者も同じように、女性出生者（natal females）が圧倒的に多いことを示している。2015年から2018年のカリフォルニアのクリニックでは、AMAB：AFABの比率は、0.4：1（n = 417）だった（5）。
2018年のペンシルバニアのクリニックでは、
トランスマスキュリ（transmasculine）と
トランスフェミニン（transfeminine）の比率は
0.2：1 だった。
（n = 124、但し性別が確認されなかった29人のノンバイナリーを除く）（6）
YRBSの性別（sex）に関する質問の曖昧さ（明らかに回答者も科学者も同様に混乱している）を考えると、この調査からトランスジェンダーの若者の性比に関する結論を導き出すことはできない。この記事は、しかしながら、Pediatricsによって維持されている編集基準についてかなりの洞察を与えてくれる。
参考文献
1. Turban JL, Dolotina B, King D, Keuroghlian AS.：米国におけるトランスジェンダーおよび性別が多様な青少年における出生時性別割り当て比率。Pediatrics.2022;e2022056567.
2. Johns MM, Lowry R, Andrzejewski J, Barrios LC, Demissie Z, McManus T, et al. ：高校生におけるトランスジェンダーのアイデンティティと暴力被害、物質使用、自殺リスク、性的リスク行動の経験について:19 州および大都市の学区、2017 年。Morbidity and Mortality Weekly Report.2019;68:69-71.
3. Eisenberg ME, Gower AL, McMorris BJ, Rider GN, Shea G, Coleman E. Ris：トランスジェンダー／ジェンダー不適合青少年の生活におけるリスクと保護要因）。Journal of Adolescent Health. 2017;61:521–6.
4. American College Health Association. American College Health Association—National College Health Assessment III：学部生参考群データ報告書、2021年春 [インターネット].
2021.https://www.acha.org/documents/ncha/NCHA- III_SPRING-2021_UNDERGRADUATE_REFERENCE_GROUP_DATA_REPORT.pdf より入手可能。
5. Handler T, Hojilla JC, Varghese R, Wellenstein W, Satre DD, Zaritsky E. ：小児トランスジェンダー診療所への紹介の傾向）.Pediatrics.2019;144:e20191368.
6. Sequeira GM, Ray KN, Miller E, Coulter RWS.：トランスジェンダーの若者のジェンダー専門センター以外のプロバイダーへの性自認の開示。Journal of Adolescent Health. 2020;66:691–8.
方法論覚書：この研究では、「女性」と「男性」がシスなのかトランスなのかわからないという問題があります。これを避けるために、あなたの研究では２段階の質問を使用してください。ステップ１では出生時に割り当てられた性別を尋ね、ステップ２では性自認を尋ねます。
詳しくはこちら。https://williamsinstitute.law.ucla.edu/wp-content/uploads/Survey-Measures-Trans-GenIUSS-Sep-2014.pdf
Methods note: this study has the problem of not knowing if "females" and "males" in their study are cis or trans. Please use two-step questions in your studies to avoid this. Step 1 asks sex assigned at birth; step 2 asks gender identity. More here: https://t.co/dXQdRg7Sz4
— Jack Turban MD 🏳️⚧️🧠🏳️🌈 (@jack_turban) March 29, 2021
🤖マイケル・ビグス
🤖ジャック・ターバン
🤖関連記事
🤖トランスマスキュリン とは、出生時に女性に割り当てられたが、男性性を自認する人々を指す包括的な言葉である。『transmasc』と略されることが多い。
🤖オックスフォード大学セント・クロス・カレッジの社会学准教授であるマイケル・ビグス氏がSex Mattersの理事に就任されたことをお知らせします。Biggs准教授は、この投稿と、オックスフォード大学の副学長であるLouise Richardson教授に宛てて手紙を書き、同大学がStonewallのプログラムへの加盟を終了するよう求めています。
ここから先は
¥ 100
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？