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#二次性徴抑制ホルモン:トランスジェンダー医療に関する統計情報・二次性徴抑制療法編(翻訳) #包括的性教育 #思春期ブロッカー

更新:2023,11/9

🚨この情報集は論文に裏付けられており、その出典は翻訳文下部にリンクした「Statas for gender.org」の各ページに記されています。


⭕️医療的トランスが良い結果をもたらすという証拠は乏しい。

 多くの異なる研究が、ジェンダー移行に関する質の高い証拠が不足していると、指摘している。

 オーストラリアの論文[1]では、ジェンダー適合に関して肯定的な結果を示す利用可能な証拠のほとんどが、質が低いと述べている。

 ドイツの研究 [2]では、「移行期にあるトランスジェンダー女性に対するホルモン治療手法の有効性や安全性を判断する証拠が不十分である」とし、次のように付け加えている。
「このような研究の欠如は、現在の臨床実践と臨床研究との間に食い違いがあることを示している。」

 英国の報告書 [3]ではNICE(National Institute for Health and Care Excellence:国立医療技術評価機構)が実施したレビューでは、性同一性障害(gender dysphoria:ジェンダー違和)、精神衛生、身体観(body image)、全体機能(global functioning)、心理社会的機能、認知機能、骨密度、副作用への影響を含むすべての項目において、#思春期ブロッカー の使用に関する証拠の確実性が「非常に低い」と評価。

 査読論文の中の[4]の章では、英国の性同一性発達サービス(Gender Identity Development Service)で採用された治療経路の根拠の低さについて詳述しており、否定的な証拠がいかに「無視または抑制」されていたかを実証している。

 最後に、世界トランスジェンダー健康専門家協会(WPATH)が委託した「トランスジェンダーの人々の心理的転帰に対する『⚠️ジェンダー肯定ホルモン療法:gender-affirming hormone therapy』の効果を系統的に報告」した系統的報告書(a systematic review) [5] では、いくつかの領域で、質が低いか、証拠が不十分であることが指摘されている。



⭕️医療的トランス(medical transition)が自殺を減少させるという証拠は、ほとんど無い。

 性同一性障害児(gender dysphoric children:ジェンダー違和児)に関しては、医療的トランスが自殺率を減少させるという証拠は、ほとんど無い。#思春期ブロッカー が自殺予防に必要であると主張する証拠は、ほとんど無い 。[1]

 ある研究によると、性転換手術(sex reassignment surgery:SRS:性別適合手術)後、成人の性転換患者は自殺未遂を起こす可能性が4.9倍、自殺が原因で死亡する可能性が19.1倍高かった。同様に、オーストラリアの論文 [3] は、多くの患者が予後不良であり、性転換手術が自殺のリスクになると指摘している。

 医療的トランスが希死念慮(suicidality)を緩和すると主張した著名な研究 [4] は、この点に関して「手術の利点はない」ことが証明されたことを明らかにするため、訂正されなければならなかった [5] 。

 スウェーデンの長期研究 [6] では、手術後のトランスジェンダーは自殺行動に「かなり高いリスク」があることが判明している。

 同様に、『European Journal of Endocrinology』誌の研究 [7] では、トランスジェンダー(MtF:male-to-females:男性から女性へ転向した者)の自殺率は、一般集団よりも51%高いことが示されている。


⭕️思春期ブロッカーは「一時停止ボタン」以上のもの。

服用した子供のおよそ98%が異性ホルモンを服用するようになる。

 2021年に英国で行われた研究[1]では、思春期ブロッカー(puberty blockers)を投与された44人の子供のうち、異性ホルモン(cross-sex hormones)の服用を継続しなかったのはわずか1人であった。

 同様に、オランダの研究[2]は、思春期抑制治療(puberty suppression treatment:編注:二次性徴抑制療法)を開始した青少年のうち、この治療を放棄して異性ホルモンを服用しなかったのはわずか1.9%であったと報告している。

 実際、オランダの別の研究[3]によれば「思春期抑制(puberty suppression)から離脱した青年はおらず、全員が実際のジェンダー肯定療法の第一歩である異性ホルモン治療を開始した」とのこと。

 思春期ブロッカーは、まだ解明されていない方法で若い体を変化させる薬であり、永久的なものである可能性がある。
これは実験的な治療プログラム:思春期ブロッカーは、どの国においても、ジェンダー違和(性同一性障害:gender dysphoria)を持つ子供の治療薬として認可されたことは、無い。


⭕️思春期ブロッカーや異性ホルモンは、かなりの症例で骨の健康に悪影響を及ぼす。

 思春期ブロッカーと骨密度に関する長期的な証拠はほとんどない。しかしながら、ジェンダーアイデンティティに関する長期思春期抑制事例の極少数では、骨密度スコアが「年齢の割に低い」と認定されている[1]。骨量密度が低いと、骨粗鬆症や骨折のリスクが高まる。

 年長で思春期を迎えた青年の骨密度は、同世代の青年の骨密度よりも持続的に低い [2] :ある症例 [3] では、3年間思春期を抑制した後のとある青年の骨密度は、平均値より-2標準偏差(standard deviations)ほど低かった。

 また[4]、次のようにも指摘されている:

 思春期早期のトランスジェンダーの若者において、BMD(骨密度)は出生時に指定された性別(sex designated at birth)の参照基準よりも低かった。このようなBMDの低下は、部分的には、カルシウムの摂取量が最適でないこと、及び身体活動の低下ー介入の対象となりうるーによって説明されるかもしれない。

 男性も(後年には)女性も共に、骨代謝もまた、異性ホルモンの服用によって低下する [5] 。


⭕️ある研究によると、思春期ブロッカーがジェンダー違和(gender dysphoria:性同一性障害)を持つ子供の悲観的な考えを緩和しなかったと、判明。

 英国の研究 [1]によると、重度かつ持続的なジェンダー違和を有する12~15歳の子供の治療に用いられる思春期ブロッカーは、小児の心理機能、自傷思考、身体イメージに有意義な影響を及ぼさなかったと、明らかになった。

 しかし、予想通り、16歳で治療を終える頃には、子供たちは身長も骨強度も低下していた。


⭕️とある広汎な研究[1]は、ジェンダーに関連した薬剤投与が患者を不妊症のリスクに晒すと、明らかにした。

 小児のトランスジェンダー患者におけるゴナドトロピン放出ホルモン作動薬アナログ(GnRHa)による思春期抑制は、生殖細胞の成熟を一時停止させる可能性があり、その結果、受胎可能性に影響を及ぼす。トランスジェンダー男性におけるテストステロン療法は、排卵を抑制し、卵巣組織像を変化させる可能性があり、トランスジェンダー女性におけるエストロゲン療法は、精子形成障害と精巣萎縮を引き起こす可能性がある。ホルモン療法が生殖能力に及ぼす影響は可逆的である可能性があるが、その程度は不明。

 手術については、トランス男性では子宮摘出と卵巣摘出、トランス女性では睾丸摘出を含む異性化手術(cross-sex surgery)で、永久不妊になると指摘している。


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