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トランスジェンダー医療に関する統計情報・認知の低下編(翻訳) #包括的性教育 #二次性徴抑制療法
✌️更新:2023,11/9
🚨この情報集は論文に裏付けられており、その出典は翻訳文下部にリンクした「Statas for gender.org」の各ページに記されています。
認知機能の低下
① ⭕️アンドロゲン系蛋白同化ステロイド(合成テストステロン)の長期使用は、脳の老化と認知処理の低下に関連している。
ある研究では、アンドロゲン系蛋白同化ステロイド(anabolic-androgenic steroids:AAS)の長期使用は、特定の部位で脳の老化を促進し、認知機能の異常につながる可能性が示唆されている。
Bjørnebekkらによる2021年の研究[1]は、アンドロゲン系蛋白同化ステロイドの長期使用が脳の老化に及ぼす影響の調査を目的に行われた。この研究には229人の男性が参加し、そのうち130人が長期AAS使用者、99人が非使用者であった。参加者は脳の老化を評価するためにT1強調磁気共鳴画像(MRI)スキャンを受けた。その結果、その結果、AASの長期使用は、特定の領域、特に前頭部と帯状回における脳の老化を促進することが明らかになった。この研究は、AAS使用が脳の健康と認知に及ぼす長期的影響について、さらなる研究の必要性を強調している。
② ⭕️トランスジェンダー女性を女性化するための治療が、脳の構造を変化させることを示唆する証拠がある。
ある研究は、エストラジオール・バレレート(estradiol valerate)とシプロテロン・アセテート(cyproterone acetate)をトランスジェンダー女性の如く、成体雄ラットの雌化処置に用い、その結果、体積の減少や特異的代謝産物の上昇など、脳の構造が変化することを証明した。
2020年の研究[1]でGoémezらは、ラットモデルを用いて、トランスジェンダー女性に投与されるような女性化ホルモン処置、特にエストラジオール・バレレートと酢酸シプロテロンの影響を調査した。彼らは、構造MRIと拡散テンソル画像法(Diffusion Tensor Imaging)を用いて30日間の変化を観察した。研究者たちは、これらの治療によって皮質体積が両側で全般的に減少することを発見した。さらに、グルタミン酸やグルタミンを含む脳内代謝産物の相対濃度の上昇も認められた。この研究は、これらのホルモン療法が脳の構造と代謝産物濃度に有意な変化を引き起こすと、結論している。
⚠️用語
・アンドロゲン系蛋白同化ステロイド
アンドロゲン系蛋白化同化ステロイド(anabolic androgenic steroid, AAS)は、蛋白質同化作用をもつ合成ステロイドの総称である。AAS は、男性ホルモンであるテストステロンに類似した構造を持ち、骨粗鬆症、 著しい消耗状態(慢性腎疾患、悪性腫瘍、外傷、熱傷)および再生不良性貧血の治療に用いられる。
出典:厚生労働科学研究費補助金(医薬品・医療機器等レギュラトリーサイエンス政策研究事業)令和元年度 分担研究報告書「アナボリックステロイドの試買・調査・分析」(https://mhlw-grants.niph.go.jp/system/files/2019/193041/201925003A_upload/201925003A202005291554476980010.pdf)
・帯状回・前頭葉
![](https://assets.st-note.com/img/1699522074134-iID1bAz3J7.jpg?width=1200)
帯状回の機能
感覚入力と感情の調整/痛みに対する情動反応/攻撃的行動を制御する/コミュニケーション/母性との絆/言語表現/意思決定
![](https://assets.st-note.com/img/1699522456122-1iCv88RZC7.jpg?width=1200)
・前頭葉(ぜんとうよう):思考や善悪の判断、意志などに関係
・頭頂葉(とうちょうよう):言語による表現、行動、空間認知などに関係。後帯状回(こうたいじょうかい)は空間認知(どこにいるか)や記憶などに関係し、楔前部(せつぜんぶ)は記憶などに関係
出典:姫路市大塩町のみやけ内科・循環器科みやけ内科の 病気・症状解説サイト
・皮質体積
![](https://assets.st-note.com/img/1699526913038-yGufapVtYH.jpg?width=1200)
近年の統合失調症の脳構造に関する研究では、健常者との比較で、前頭前野(注4)などの前頭葉や側頭葉を中心とした大脳皮質の体積減少、海馬、扁桃体、視床、側坐核などの大脳皮質下領域の体積減少が報告されてきました。
出典:統合失調症における社会機能障害への大脳皮質下領域の関与を発見
ADHDの子供は、それぞれ7%と8%を超える総脳量と総皮質量の減少を示しました。皮質全体で体積の減少が観察され、4つの葉すべてが両側に大幅に減少しました。
出典:ADHD児における大脳皮質構造の異常
アルツハイマー型認知症とは,脳の神経細胞が次第に衰えて死んで減少してしまい、脳全体が萎縮(小さくなること)してしまう疾患です。
出典:アルツハイマー型認知症
・グルタミン酸/脳内代謝産物/相対濃度の上昇
1:グルタミン酸トランスポーターとは
グルタミン酸は,哺乳類の中枢神経系において記憶・ 学習などの高次機能を調節する重要な興奮性神経伝達物質であるが,その機能的な重要性の反面,過剰なグ ルタミン酸は興奮毒性といわれる神経細胞障害作用を持ち,様々な神経疾患に伴う神経細胞死の原因と考えられている(6). またグルタミン酸の伝達異常が,統合失調症の病態に関与している可能性が示唆されている. 従って,細胞外グルタミン酸濃は厳密に制御されなければならない.
出典:グルタミン酸トランスポーターと脳形成
⚠️私見
①と②の研究結果を手短かに日常語に書き換えると下記のように言える。
①「人工的に作られた男性ホルモンを長く使っていると、どんどん脳が老化して、認知力が下がっていく。」
②「男性が女性化ホルモンを長く使っていると、脳が縮んで認知症のようになったり、バランスが崩れて統合失調症のようになったりする。」
①の被験者は男性229人だが、女性でも男性ホルモンを長期使用すれば同じことが言えるのだろうか?
②に至ってはただ恐怖を感じる。
とある個人が「身体異性化変容願望」のために自己の「認知力」を差し出さなければならないような取引は、正当なものだろうか?
Genspectの「認知力の低下」に関するこの報告は、人格崩壊と引き換えに快楽を得る者を量産した「阿片戦争」を彷彿とさせる。
以上
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