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文学_グリム童話『ブレーメンの音楽隊』

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面白さ

僕は『ブレーメンの音楽隊』をちゃんと読むまで、

『ハーメルンの笛吹き男』と勘違いしていました…。

『ブレーメンの音楽隊』はロバ、イヌ、ネコ、ニワトリを中心として物語が展開していきます。


この作品の面白さは、ツッコミどころが多い点ですw

また、当初の目的とは違っても楽しければ、それはそれで良いんじゃないか?と考えさせられる点も面白いと思いました。

下記、あらすじです。


仲間集め

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働き者のロバがいました。

しかし、歳を取って仕事ができなくなり、飼い主も諦めモードになっていました。

ロバはこのままでは良くないと思い、一念発起します。

「ブレーメンの町に出て、町の音楽隊に雇ってもらおう!」

そして、ロバはブレーメンへ向かいます。


ロバがブレーメンへ向かう道中に、猟犬と会いました。

その猟犬は、もう年老いて息切れして猟ができませんでした。

飼い主は、猟もできないイヌなんて叩き殺してやろうと意気込んでいました。

そのため、焦って逃げてきたのでした。

ロバは猟犬をブレーメンの音楽隊に一緒にならないか?と誘います。

イヌは太鼓を担当しよう、ロバはリュウトを担当すると盛り上がります。



ロバとイヌはブレーメンへ向かっていると、ネコと出会います。

そのネコは、年老いてネズミを追い回せなくなっていました。

飼い主は水に沈めてやろうと意気込んでいました。

そのため、焦って逃げてきました。

同じように、ロバはブレーメンの音楽隊に誘います。

ネコは夜の音楽を担当してもらうことにします。


ロバとイヌとネコはブレーメンへ向かっていると、ニワトリと出会います。

そのニワトリは喉が千切れそうな声で必死に喚いていました。

話を聞くと、明日スープにされるとのことでした。

「今夜首が飛ぶだろうから、声を出せるうちに喉が破れるくらい喚いている!」

それならブレーメンの音楽隊へ行こうと誘います。

担当はボーカルで!と。


泥棒の家

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ブレーメンまでは遠く野宿しようすると、たまたま明かりのついた家を見つけます。

興味本位で覗きにいくとそこは泥棒のアジトでした。

部屋の中には美味しそうな豪華なディナーがあり、泥棒たちは楽しんでいました。


ロバ、イヌ、ネコ、ニワトリは相談します。

「あのディナー、泥棒たちを追い出して自分たちのモノにしようぜ」

ロバ、イヌ、ネコ、ニワトリが重なり合い、一気に喚き散らして窓を突き破ります。

実際?の図がこちら

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このように重なって、泥棒のアジトに突撃します。

しかも、各々の鳴き声で喚き散らしながら、窓から突撃します。


泥棒たちは怪物が来たと思ってビビって、一目散に逃げていきました。

ロバ、イヌ、ネコ、ニワトリの作戦通りでした。

そのままディナーを食べました。


アジトに戻ってきた泥棒

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満腹のロバたちはそのまま眠りにつきました。

ネコは火を灯していたところで、
イヌは裏口の扉で、
ロバは庭で、
ニワトリは屋根裏で、

それぞれ眠りにつきました。


そこへ、泥棒の手下が戻ってきたではありませんか。

さっきの怪物はおかしいと思った泥棒が確認するために戻ってきました。


しかし、アジトの中は真っ暗でよく見えません。

泥棒の手下はマッチで火をつけようと、いつも火を灯しているところに近寄ると、

ネコが起きて泥棒の顔に飛びついてひっかきまくります。


突然の暗闇の中での事態に驚き、泥棒の手下は裏口へ逃げ出そうとします。

イヌが起きて、泥棒の足を思い切り噛み付きます。


泥棒の手下は焦り、とりあえず庭へ逃げますが、そこにはロバが。

ロバは泥棒の手下を思い切り蹴飛ばします。


そして、最後はニワトリが鳴きわめきました。


泥棒の手下はなんとかボスのところへ逃げていきます。


「すごい魔物がおりました!
長い指でひっかかれて、裏口で小刀で切りつけられて、庭にはこん棒でどつかれて、最後、なんか文句言われました!」


ブレーメンの音楽隊の4匹はアジトが気に入り、それからよそへ出ていこうとはしませんでした。


解釈


解釈というかみなさんも思いましたよね。

ブレーメンに行ってないんかい!
音楽隊でもないんかい!

失礼いたしました。取り乱しました…。


イヌの太鼓担当、ニワトリのボーカル、ロバのリュウト、、、リュウトという琴のような楽器があるみたいです。

いや、ネコの夜の音楽担当ってなに!?

睡眠導入曲?それともなんかエロいのか?夜の音楽ってなんや!?

失礼いたしました。また取り乱してしまいました…。


ツッコミができてスッキリしたので、真面目に解釈に臨もうと思います。

3点面白いなと思ったポイントがあります。

年齢や逆境であっても、目標をもって行動することに遅いことはないということです。

ロバ〜ニワトリまで年老いていたり、明日にでも殺されそうな追い詰められっぷり。

それでも目標をもって行動することで、最終的には生き延びて楽しく過ごしていますね。


次に、目標や目的、理念に共感して仲間は集まるという点です。

それぞれ逆境でなんとか逃げてきましたが、今後何をしようかともなく途方に暮れていました。

そこにロバが「ブレーメンで音楽隊として雇ってもらおう!」という目標を掲げて、仲間を増やしていきます。

途方に暮れていたとはいえ、ブレーメンで音楽隊として雇ってもらうことに共感していないと一緒についていこうとはならなかっただろうと。


最後に、最も感銘を受けたのですが、当初の目標ではない場所に着地しても幸せで楽しければ、それで良いじゃないかということです。

当初はブレーメンの音楽隊を目指していましたが、

ブレーメンには行ってないし音楽隊でもないし。

最後は泥棒のアジトで暮らすという着地です。


みなさんも、当初の目標を見失うこともあると思います。

例えば、スタエフで初めは収益化を狙っていたけれども、楽しくて収益化目標をいつの間にか度外視している方など。

それはそれで楽しいのであれば、良いのかなと思います。

そんなあなたは、泥棒のアジトに着いただけですね。

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