見出し画像

2016年振り返り

本年もお世話になりました市原えつこです。2016年は激動すぎて振り返る気力があやうかったのですが、ポチポチと例年の習慣でしたためています。今年は独立していろんな人に出会ってライフスタイルも大きく変わって、ようやく新しい走り方がわかってきた感じで終わりました。2016年の総括を兼ねて、大きいトピックをざっとまとめてみます。

ようやく独立

数年、やるべきかやらないべきか・・・と悶々と悩んでいた状態から踏ん切りをつけて、独立しました。気づけば素敵なクライアント様やパートナー様に恵まれ、大変愉快な毎日を過ごしています。
企画、研究開発、デザイン、執筆、講演、奇祭プロデュース、ワークショップなどいろんな業態のお仕事を楽しむことができました。性格的に飽きっぽいので色んな形態の仕事がやれるフリーランスは好奇心が尽きなくてよいです。

いつもお世話になっている皆様、改めてありがとうございます。お陰様で楽しく今年を乗り切ることができました!

作家業をお腹いっぱいできた

もともと前職は副業可で、周囲のご理解も含めかなり寛容な環境でしたが、とはいえ本業があるので常に「やりたいことをやるための時間が足りない」という飢餓感がありました。しかし独立すると食えてさえいれば何も気にすることがないので、好きなだけ作家業に打ち込むことができたのがありがたかったです。個人的には「職業としてアーティストをやる」ということの覚悟と肌感覚が腑に落ちた一年でした。

今年は年末に学生の頃から大好きだった美術館、NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]での新進アーティスト紹介コーナーでの個展が決定し、それを常に頭にいれつつ日々を過ごしていたのですが、ICCの優秀なスタッフさんのお力や総務省異能vationのご支援もあり、無事に展示オープンできて安心しました。リソース的に、さすがにこれは会社員の頃にはできなかった。。

2016年12月20日〜2017年3月12日まで展示期間なので、よろしければお越しください!展示詳細はこちら

オリパラ調査事業の一環として作品制作ができるというありがたい機会をいただき、今年はおそろしく運に恵まれることが多かった気がします。
新作「都市のナマハゲ - NAMAHAGE in Tokyo」もICCに実機展示しています。ISIDイノラボさんとの共同プロジェクトとして進行していたもので、今回展示している秋葉原のナマハゲのお面はアーティストの池内啓人さん、衣装はファッションブランドchlomaさんにご依頼したものです。

めっちゃかっこいい・・・・

来年2月に映像公開予定です。たのしみです!


スピリチュアルクソ野郎ブランディングになってきた:現在のボスが守護霊

そもそも会社辞めるきっかけがスピリチュアルだったのですが(『早く独立しろ』という後押しを無視していたら守護霊に骨折させられたので、観念して独立することにした)

独立して上司という存在がいなくなった今、自分のマネジメントと指揮統率をしているボスが守護霊という概念があります。あやしさ。。すみません多分大丈夫だと思いますw
今の所そこそこ上手くまわっているので、しばらくこのままいきます。
もともとホロスコープリーディングを勉強していたり、隠れキリシタンのように隠れスピリチュアル野郎だったのですが、最近は講演や講義でもちょいちょいスピ発言をしてしまっています。胡散臭がられないかといつもヒヤヒヤしていますが、今の所意外と「そういうのあるよね」と受け入れられております。ふぅ・・・・。

ちなみに、守護コンサルの模様は定期的にまとめています。物好きな方はどうぞ。

守護Pによるメディア露出促進

独立してからメディアに出たり人前で講演する機会が増えました(仕事だから、というのもありますが)。イベントでのトークや、大学での講義も今年はいろいろやらせていただきました。どうやら自分の守護チームの中に「メディア露出担当」みたいなのがいるらしく、どんどんいろんな媒体に出そうとしているそうです。いつも人前に出る直前は「やだなー憂鬱だなー」と後悔するのですが、だいたいやった後はお客様の反応に励まされて「よかったな」と清々しい気持ちになります。

中でもマツコデラックスさんの「月曜から夜ふかし」の影響力がすさまじく、「夜ふかしで見たやつだ」というコメントをいただくことが増えました。高視聴率番組の破壊力よ・・・。

年末には高校生の頃から愛読していた美術手帖ART NAVIにも掲載していただき嬉しかったです。現在発売中の2017年1月号にてご覧いただけますが、記事はwebメディア版のbitechoでも読めます。

期待のアーティストに聞く! 市原えつこが生み出す現代のSF

今年からQREATOR AGENTさんに所属したので、現実的なメディア対応サポートチームもできて心強いです。
来年もいろいろと出ていこうと思います。

◼︎奇祭・祝祭ブーム

私はその年ごとに自分の中でホットなテーマが移り変わっていくクチなのですが、2016年は「日本の奇祭・祝祭」が一大テーマでした。ちなみに2011-2014年は「日本の性文化」、2015は「日本の弔い」です。

日々、頭の中に祭り囃子が鳴り響いていたところに首尾よく「東京行灯祭」アートディレクターのお仕事が舞い込んできたり、ISIDイノラボさんと一緒に日本の”まつり”RE-DESIGNプロジェクトを立ち上げたり、今年は祭の一年でした。

今年の年末にイノラボさんのプロジェクトサイトが立ち上がったのでぜひご覧ください。現在は関係者のインタビューがアーカイブされています。

経理業務に不安を残しつつ2016年を終えている

さあ、年が開けるとはじめての確定申告が待っています。こわい。領収書を月別にファイリングする以外になにもしてない。

ということで来年やろうとしていることは以下です

・経理業務のテコ入れ(もしくは税理士さんをつけるか)する
・知財戦略をしっかりと立てる(割とゆるくやっていたので、弁理士さんに相談しておきたい)
・サイトスペシフィックで壮観な作品をつくってみたい、空間演出を学びたい(『機能』や『概念』を重視したコンパクトな作品が多いのですが、空間の面白い使い方をいろいろ試してみたいなと思っています)
・実装力をつけたい(プログラミングが苦手なのでいつもどなたかにお願いしていますが、自分でもやりたみが日増しに増えてきた。独立して時間のコントロールはできるのでやるべきに思えてきました)
・海外向けの発信をがんばりたい(基本的に活動がドメスティックですが、展示をみた外国の方が『amazing』と喜んでくださるので、ちゃんと海外に持ち出したいなと思います)

そんなところでしょうか。来年も楽しくがんばっていきたいと思います。
そして、今年お付き合いいただいた皆様、ありがとうございました!
2017年もどうぞよろしくお願いいたします。


文責:市原えつこ

アーティスト、妄想監督。1988年、愛知県生まれ。早稲田大学文化構想学部表象メディア論系卒業。日本的な文化・習慣・信仰を独自の観点で読み解き、テクノロジーを用いて新しい切り口を示す作品を制作する。アートの文脈を知らない人も広く楽しめる作品性から、国内の新聞・テレビ・Web媒体、海外雑誌等、多様なメディアに取り上げられている。主な作品に、大根が艶かしく喘ぐデバイス《セクハラ・インターフェース》、虚構の美女と触れ合えるシステム《妄想と現実を代替するシステムSRxSI》、家庭用ロボットに死者の痕跡を宿らせ49日間共生できる《デジタルシャーマン・プロジェクト》等がある。 2014年《妄想と現実を代替するシステムSRxSI》で文化庁メディア芸術祭エンターテインメント部門審査委員会推薦作品に選出。2016年 総務省異能vation(独創的な人特別枠)に採択。

http://etsukoichihara.tumblr.com/

ご覧いただきありがとうございます!頂いたサポートは新たな自宅エンタメの試作費に使わせていただきます😎