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にんげんだもの。

30年以上ぶりにあだち充の漫画『タッチ』を読んだ。いまさらながらあだち充がいかに天才かということを思い知らされた。若い頃は全然気づけなかった。

『タッチ』に関してはタイトルがあまりにも有名すぎて名前は知っているが読んでないという人も多いんじゃないだろうか?という気がする。

『タッチ』は全26巻257話で構成されている。序盤に名青学園に入学して3年生で甲子園で優勝して幕を閉じる双子の上杉兄弟とひとりの女の子”みなみ”の物語。もはやネタバレも無いだろう。

その物語がクライマックスの26巻第255話「まいったなァの巻」
みなみがインターハイ出場のために鳥取に行き、そこに応援に駆け付けた新田と原田。同日の1986年8月8日は甲子園の開会式。その甲子園に行けなかったことでメンタルをやられるみなみ。

声をかけた新田と原田。だが涙を見せて立ち去るみなみ。

その南が去った後の新田のセリフが
「バランスをくずすことだってあるさ。人間だもの。」

これが1986年のこと。

「にんげんだもの」のセリフは相田みつおさんだが、実はこの言葉は商標登録されている。商標登録第4272746号

出願者は「相田みつを美術館株式会社」商品カテゴリ(出願区分)は第16類の印刷物(但し書籍を除く)出願日/国際登録日(事後指定日)は1995年3月22日となっている。特許情報プラットフォームJ-platpat参照。

これって相田みつをさんと『タッチ』のどちらが先なんだろうかと気になって調べてみると相田みつをさんの書籍『にんげんだもの』が1984年に出版されていた。

やっぱり「にんげんだもの」は相田みつをさんだった。

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