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マンガ描いて一か月たったこと 漫画ソフトすごい

CLIP STUDIO PAINTというソフトウェアをご存じだろうか?

いや、知らなくても全く問題はない。漫画やイラストを描くためのソフトなのだから。漫画を描かない人は全く知らない。漫画を描く人はとても良く知っている。そんなソフトがCLIP STUDIO PAINTだ。いわゆるニッチ界の覇者という感じか?

実は私もつい一か月前まで、このソフトのことを知らなかった。

しかし、どうしてもちょっとした挿絵・イラストが描きたくて、大昔の、とっくに壊れたパソコンで使っていた「イラストレーター」と「フォトショップ」を立ち上げたら、ソフトが古すぎて使えなかった。

光速で進むITの時代に15年ものブランクは大きすぎる。その当時は最新だったソフトウェアはもはや使い物にならなくなっていた。

・・・それで、今の最新のイラストレータを検索したら・・・高い!高すぎる!イラストレータ単体でも一か月あたり2,480円もする。

一年で29,760円だ。

仕事で使っている人は、そのソフト自体がお金を生み出すのだから高いとは思わないだろう。

しかし、私のはあくまで「趣味」である。

一か月で書きたいものの全てを書き終えられれば2,480円の出費で済むだろうが、数か月以上に渡って書いていく事になれば、数万の出費は覚悟せねばならない。

そう言えば、アドビのソフトがクラウド版になって月額費用が掛かるようになってから、ソフト代が高いのでケチっていつまでも古いバージョンを使い続けていたのを思い出した。

さて困った。

どうしたらいいだろうと考えていたら、「こんなソフトもあるよ」と旦那が調べてくれたのがCLIP STUDIOだった。

マンガを描くソフトである。

正直マンガを描くつもりはなかった。ちょっとした挿絵が描ければよかったので。

でもよく見ると、イラストもかけそうである。

しかも、無料体験が一か月もある。

因みにイラストレータの無料体験期間は7日間である。

7日間では無理でも、一か月の試用期間があればある程度は使い倒して必要なイラストを描いたり、この先も使うことがあるかどうかの評価を出来る自信があった。

・・・ので、試してみた。

最初は初めて使うソフトで、しかも、ペンタブレットという入力装置を慌てて購入したり(これが5000円くらいした。もしもヨドバシのポイントで賄えなかったら買わなかったかもしれない)
とにかく最初の1週間から10日間くらいはめちゃくちゃ苦労した。

いやもう、こんなに四苦八苦したのも久しぶりで、もう若者にはついていけない、年寄りになってしまった、もう隠居するしかない・・・とか、様々なネガティブな気持ちを日々味わいながら取っ組み合って、レイヤーの構造が分かったところでようやく目の前が開けた。

本当に不思議なのだが、使い方の説明などは調べればいろいろ出てくるのだが、その説明通りにやってもその説明の通りの結果が得られた試しがない。

解説動画に出てくる画面と、実際に私が使っている画面とではバージョンが違うのかその通りではないし、初期設定も異なっているのか、私が間違えて初期設定を変えてしまったのか分からないが、その通りの結果は得られないし、説明動画に出てくるアイコンがそもそもない。

これからソフトウェアを解説する動画を作る人がいるなら、是非とも改善して欲しい。

全ての人が見ている画面が同じ画面だとは限らない。

だから、説明動画ではこのアイコンをクリックします、ではなくて、全てメニュー覧から選んで行って欲しい。

それから、手順説明などはどうでもいい、まずはシステムの根幹を説明して欲しい。この場合はレイヤー構造だ。べた塗でもトーン貼りでも、レイヤーごとに行って、最後に統合すると一枚の絵になるとか、システム全体の俯瞰が出来ない状態で細部を説明されても全体のイメージが作れない。

・・・すいません。本当に苦労したので。そのうち自分で、ずっとわかりやすい解説動画でも作ってやろう、と思うくらい。

まあ、とにかく苦労はしたが、習うより慣れろの人なので、勉強がてら漫画でも描いてやろうか・・・と書き始めたのが「スーパーあるある」である。

最初は何をするのも分からなかったのでめちゃめちゃ時間がかかったが、だんだん分かってくると、これが面白いようにぱぱっと描ける。

最初は一話描くのにとてつもない時間がかかっていたのが、今では、ものによっては2-3時間で描けるようになってきた(素材の使いまわしだって?何をいう。簡単にコピペできる。そこがソフトで描くことの利点じゃないか)

最初は、これは紙に書いた方がよっぽど早いんじゃないか?と思っていたのだが、いやいや、もはやありえないです。

そんなわけで、漫画を描き始めて、実は先日このCLIP STUDIOの試用期間、一か月が過ぎました。

・・・で、即決で、継続使用することに。

何といってもお値段が安い。

一か月500円です。

しかも、まだまだ、使い切っていない機能があるので、もっと慣れてきて使い方のバリエーションが広がったら、もっと面白いことができそう。

因みに私が使っている CLIP STUDIO PAINT EX は最上位モデルで、ダウンロード版だと23,000円です。

でもバリュー版だと 500円/月 ×  50か月 (=25,000円)でソフトは自分のものになります。
その後は、GOLD会員継続だと(アッグレードや素材ダウンロードなど様々な特典があるらしい)月々200円になります。

因みに50ケ月使い続けた場合の価格比較(バリュー版が50ケ月なので、50か月で比較)
一括払い(ダウンロード版)
23,000円+(200円×50ケ月=10,000)=33,000円
バリュー版(1000円/1か月 払い)
(1,000円×24ケ月=24,000)+(200円×26ケ月=5,200)=29,200円
バリュー版(500円/1か月 払い)
500円×50ケ月=25,000円

・・・というわけで、なんと、圧倒的に月々500円という少額で購入した方がお得である。
まあ、もっともこれは月々200円を支払うGOLD会員を継続した場合の比較なので、アップグレードとか素材のダウンロードとか関係ないわ、ソフト買ったら終わりだわ、っていう人は23,000円、24,000円、25,000円と分割しない方が少しお安くなっているが、
途中で使い止めてしまう場合を考えたら・・・例えば1か月でやめた場合は、23,000円、1000円、500円とあからさまである。

いやもう、なんという絶妙な値段設定。月々500円だとしても、あくまでも分割払いで50回は使わなくても払ってもらいますよ。・・・っていうのならわかるんだけど。
早く資金回収が出来る一括払いを推奨するために安くする・・・というのが本来なんじゃないの?・・・と、私のような古い人間はそう思ってしまうのだが、どうやら最近の潮流としてはまったく逆らしい。

長い間使い続けてもらう。50ケ月も使い続ければ、立派な固定客・ファンである。たとえそれが月々少額しか払わない渋い客であろうと、気前の良い一括客を呼び込むより息の長い固定客を取り込みたいというのが企業の意志なのだろう。(ソフト購入終了後も月々200円を払い続けてくれるとすれば、企業にとってこれほど美味しい収入源はないだろう)

世の中の進歩というのはこうしたもので、これまでの常識が180度転換されていくのがこの世界なのだと、あらためて思い知らされた。

こういう戦略を考えるトップの方の採算計画(数字・固定客の収益)を是非知りたいものだ。(無料スマホゲームの収益システムみたいな感じのモデルなのだろうか?)

それはともかく、私が月々500円で使用を延長したのは言うまでもない。WIN WINとはよく言うが、これまで実際にWIN WINだと思った試しはなかったが、今回は確かにこれはWIN WINだと思った。

・・・そんなわけで、「スーパーあるある」シリーズはもう少し続けることになりましたので、どうぞよろしくお願いいたします。

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