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人生はじめての賞

わたしが好きなアイドル、きのホ。で『#きのポの推しどころ』という企画があり、推しメンであるくるちゃんの賞(御堂莉くるみ賞)を頂きました💮

この企画が発表された時せっかくだし何かツイートしたいけど何を語ろう…と考えたり迷ったりしてる間にあっという間に〆切当日の昼になってしまい、とにかくわたしが好きなくるみちゃんの好きなところを詰め込もう!とスケッチブックを手に暑い部屋の中で身体に保冷剤を挟みながら夢中で手を動かし続けなんとか形に出来たのが23:40で23:46にギリギリツイート。(締切は24:00)


もっとちゃんと丁寧に上手く綺麗にカラーで4枚ぐらい描きたかった…くるちゃんの良いところはこんなもんじゃないのに…と後悔が残るもこの時期は仕事のことで心が折れそうな日々が続いたりで絵がなかなか描けなかったので、描きあげることが出来たという達成感だけで賞のことは完全に忘れてました。

数日後公式から「素敵なツイートが多すぎて選べない為メンバーと協議した結果、運営スタッフの判断で選ばせて頂きました」というお知らせがあり(まあそれがいちばん平和でいいよね~)と思ってたら

DMに通知が

電車の中だったけどほんとに「え」って声が出た。
選ばれた…?わたしのツイートが…?御堂莉くるみ賞に………………????

嬉しさでじんわり涙が出てくる気持ちと同時にすぐ、嬉しいけど、でも、という気持ちも湧き上がりました。
ハッシュタグでファンの方の投稿も見ていたけど本当に愛の込められた素敵なツイートが沢山沢山あって(全部で1197件の投稿があったそうです)その中にはずっと前から応援してるわたしよりもくるみちゃんの素敵なところをたくさん知ってる人もきっとたくさんいて…

でも

でも、すぐに思い直しました。
でも、こうして選んで頂いたんだから御堂莉くるみ賞を誇らしく自分の胸に飾ろう。
でも大丈夫、わたしの「好き」だってちゃんと本物だ。

「好き」は人とくらべるものじゃなくて自分の「好き」を大切にするものだから。

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わたしときのホ。の出会いは、わたしは元々「二丁目の魁カミングアウト」というゲイアイドル(こちらも最高のアイドルです。最近NEWアルバムがサブスク配信されたので是非)のオタクなのですが、そこで仲良くしている信頼のオタク達が「きのホ。はいいよ」とオススメしてくれたので2022/6/22の無銭ワンマンに行ったのが始まりでした。
開演までメンバーの写真と簡単なプロフィールが載ってるフライヤーを眺めて名前とメンカラだけをなんとなく覚えてまっさらな状態でみるライブ。出てきて最初の曲のフォーメーションについた時、黒髪ボブに緑のカチューシャの女の子がフロアにいた自分のオタクを見つけたのかニコッとすごく嬉しそうに笑いかける顔をみて可愛いなって思った。

初見のわたしでもわかるぐらいメンバー全員わかりやすく外見の雰囲気やシルエットやパフォーマンスにそれぞれの「個」の魅力があって
そのバラバラの色の個性がギュっと寄り添ってこれまた色とりどりな楽曲をがむしゃらの熱量でライブしてるのがすごく楽しくて
気づいたらどんどんボブの子を目で追うようになっていて
きのみきのままのくるみちゃんのパートでその日はじめて観て聴いた曲なのに自然に涙がぽろぽろ出ていて、その瞬間「あ、(わたしの推しは)くるみちゃんだ」と感じました。

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ライブを何本かみるうちにちゃんとキモチを形にしたいなと思ってお手紙を書いたのですが、わたしはお手紙を送る時いろいろ装飾をするのが好きなのでせっかくなので…と思って封筒に絵を描きました。

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        🎀はじめて描いたくるみちゃん🎀

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そしたら次のライブの特典会の時に
( ◕ω◕ )「お手紙すごい嬉しかった!お手紙もだし、封筒に描いてくれた絵も!ぜんぶ宝物!可愛すぎてメンバー全員にこれヤバくない!?って見せびらかしたの!」

く、くるちゃ~~~……………╥﹏╥

ぜんぜん技術とか迫力とか特別な表現力もないし、自分で絵うまくなったじゃん!と思う日もあればぜんぜん下手だ…と落ち込む日のが多くて(←自分のキモチの話なので人に「絵が上手」と言ってもらえるのはほんとうにすごく嬉しいし言葉そのまま素直に受け取ってます。ありがとう💐)得意特技と誇れるほどじゃなくてただ趣味で好きだから描いていて。

子供の頃から勉強も運動もできなくて別に美術の成績や才能が優れてる訳でもなく、学生時代になんの賞ももらったこともない。ただイラストを描くことだけは物心ついた時からずっと好きなまま大人になって今では好きな人に好きを伝えるわたしなりの大切な愛情表現になった。

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受賞DMに震える手で住所を返信してから数日後送られてきたプレゼント。くるみちゃんが選んでくれたプレゼントは藤本タツキの『ルックバック』でした。

ジャンププラスで公開当時かなり話題になったしわたしも何回も読んだ作品。
プロでもアマでも仕事でも趣味でも絵でも文でも物でもなにかを創作したり表現したりする人の情緒をめちゃくちゃにする作品だと思うのですがわたしはこの作品を傑作だと思ってます。
いちばん好きなシーンは雨の中で歓喜と魂が震える高揚感を爆発させるところ。

特典会でアイドルと1対1の時間でキモチを丁寧に伝え届けあい良い特典会ができた帰り道のオタクの心情風景でもある。


このあと家に帰ってびしょびしょのまま漫画を描くシーンも大好き。わたしも「あなたの絵が、創ったものが好き」と言ってもらった時心の中はいつもどしゃどしゃの喜びとエネルギーの雨の中で踊ってるから。

「別に上手くないよね」「下手じゃん」と言われたことも友達と一緒に出たイベントで自分の本だけまったく売れなかったことも「絵を描くだけで反応をもらえてずるい」と言われたことも「絵なんてもらっても捨てにくいし邪魔なだけでしょ」と言われたことも頑張って描いた漫画を捨て垢でバカにされたこともある。
でも描くことはずっとやめなかった。好きだから。 

ルックバックには「振り返り」や「回想」という意味もあるけど表紙に描かれてるように漫画の中にも「背中」のシーンが何度も出てきます。

わたしの私の好きな漫画のひとつフルーツバスケットに下記の台詞があるのですが

例えば人の素敵というものがオニギリの梅ぼしのようなものだとしたら、その梅ぼしは背中についているかもしれません… 世界中の誰の背中にも 色々な形 色々な色や味の梅ぼしがついていて でも背中についているせいでせっかくの梅干しが見えないだけかもしれません。 『自分には何もない。真っ白なお米だけ』
そんなことないのに 背中には ちゃんと梅干しがついているのに…

自信をなくしたり折れそうになったりする日もあるけれど、きっとくるみちゃんはわたしの背中の梅ぼしをちゃんと見てくれていて、この本を選んでくれたのかなと思いました。WEBで何度も読んだけど改めて1ページ1ページ丁寧に紙を捲って読んで、初めて読んだ時は心臓をギュっと掴まれるようなキモチだったのにすごく幸せなキモチで読み終えて裏に大好きなくるみちゃんのサインが書かれた紙の単行本を胸にギュっと抱きしめました。

わたしが人生ではじめてもらった賞が「御堂莉くるみ賞」でよかった。

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ところで届いたの初版だったのですが、もしかしてくるみちゃんの私物ですか…?

【追記】 
後日くるちゃんが「本はちゃんとくるちゃんが本屋さんに行って買いました!」とおしえてくれました!
わたしのために本屋さんに買いに行ってくれたくるみちゃん…ありがとう…( ◕ω◕ )つ📗(;///;)

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