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言いにくいことを伝える事

私には特定の誰かに「訴える」文章を書くセンスも示すべき態度も、使うべき言葉もよくわからないという弱みがある。「知識」の中にも「経験」の中にもない。だけど、社会の一員でいるときに言葉にしてその言葉を書かなきゃいけない時もある。

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私は全米規模の人権擁護団体の地域プレジデントをしてるんですが、昨夜ちょっと「私が文章(英語で)書かなきゃいけないんかな」という状況になりました。

事の次第は、そのボードメンバー・・・運営委員の一人が最近あった2件の人種差別に基づくと思われる事件に対して「私たち、こういう事に声を挙げるために存在する団体よね?Statement(声明)出さない?」っていってきてね。1件目はミネソタ州で「殺害された」ジョージ・フロイドさんの件。2件目はNYCのセントラルパークで、犬にリーシュ(紐)をつけるようお願いされた白人女性が警察に虚偽の電話をした件。(日本語記事を貼ります)


そう、私たちの団体はそのためにある。
あるのだけど、団体の(地域とは言え)長としてのメッセージを書くには「書き方」がある。 どこに向けて書くか、でも書き方が変わる。

固まってしまいました。糾弾ではなく、事実を羅列するだけ+人権擁護の立場から書くだけなのだけど。彼女の意見には賛成だしそうしたい。でも私は代表としてのことばをかけるのか?

書いた事がないからです。
そして日本人で育った私は、そこで自分の意見を表明するのを練習していなかった。(そんな事言ってないで書け、ってね)

幸い、というか、ボードメンバーのほとんどは弁護士さん(大笑 なんで私がプレジデントやるんだよ、って思うけど、みんな忙しすぎるのよ)。恥なんてかき捨て、とにかく書いてみんなに直して貰おう。うん、そうしよう。

「その世界」で通じる言葉ってのがあります。それは新聞とかメディアをみてたら学ぶ事なのかも知れないけど、読んでわかっても私には身についてない言い回したち。

あー胃がいたい・・・・とか言ってないでさっさと書き上げよう・・・


あ、歴史的にアメリカはプロパガンダで人々の心の奥にある差別心を利用してきているけれど、現在は一般市民から企業から「差別(特に人種差別)」に関しては厳しい対処がされます。2件目の事件で事を起こした女性が解雇されたとありますが、こんなの普通です。差別を「まぁ仕方ないよ」でやり過ごしての悲劇をたくさん見て経験しているからこそ、断固として許さないという社会の基本姿勢は大事かと思います(それでもなくならないんだけどね)。

サポート戴けるのはすっごくうれしいです。自分の「書くこと」を磨く励みにします。また、私からも他の素敵な作品へのサポートとして還元させてまいります。