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地元に帰る

姪が来春から研修する病院が決まった。なんと、23年前わたしが行く予定だった病院。

姪にしたら「地元エリアに帰る」(近くはないけど)ってことで、姪の両親=私の姉夫婦も「戻って来てくれるのはこのご時世だし嬉しいような、いいのかなぁ、っていうような・・・」と言っている。

2年前会ったときに(今年はこの騒ぎであまり帰れていない)専門はどうするの?ときいたら外科かなぁと言ったのを聞いて一瞬驚いた。私のなかの姪のイメージはもっとふんわり柔らかかったから内科系に進むのかと思っていた。でもそう聞いて確かに、ああ、そうだなぁ良いかもなぁと気付いたことはある。結構思いきりと切り離しが上手なのだ、彼女は。

「地元に戻る」ことを彼女が抵抗を感じていないというのも良いなぁと思うし、彼女を6年も自宅から遠く離れた場所の大学に出した親からしたら、上手くすると週末に一晩実家に戻る事だって出来る距離、は嬉しいだろう。

それに・・・やっぱり地方では「そのエリア出身」というと何より患者さんとそのご家族が喜んでくれる。別に出身地差別は全くないのだけれど、なにかの話の折に「いえ、実は○○出身なんですよ」という○○が県内や、近くの市町村だったら いきなり患者さんとの心の距離が縮むというのはまぁ、人情だ。ものすごくローカルな話題で心を開いて貰うこともある。「この地方を好きでいてくれてありがとう」という気持ちが患者さん側にあるのかもしれないし、医者側も自分の出身地愛が育つと思う。

まぁまずは卒業試験と国家試験が待っているけれど、彼女が地元で、あの誰もが和んでしまう笑顔で働き始めるのが今から楽しみだ。Cちゃん、頑張ってね。

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